2014/10/17
「他人からどう思われているか」気になったとき読む本
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どうして人の目が気になるのか
自分らしく、他人のことは気にしないで生きたい。でも、実際は、他人が自分のことをどう思っているのか気になる。このような時は、相手に「自分を認めてほしい」「認められたい」と思っている。なぜか、自分に冷たくあたる人、上から目線の人など、一見「付き合いたくない人たち」の目も気になるなら、あなたは、こんな人たちにも、どこかで「認められたい」と思っているのだ...
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■今週の選書
■「他人からどう思われているか」気になったとき読む本
■橋本翔太
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■■選書サマリー
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どうして人の目が気になるのか
【1】
自分らしく、他人のことは気にしないで生きたい。でも、実際は、
他人が自分のことをどう思っているのか気になる。このような時は、
相手に「自分を認めてほしい」「認められたい」と思っている。
なぜか、自分に冷たくあたる人、上から目線の人など、一見「付き
合いたくない人たち」の目も気になるなら、あなたは、こんな人た
ちにも、どこかで「認められたい」と思っているのだ。
この場合は、同じ「認められたい」でも、「自分を認めさせて、相
手を負かしてやりたい」という気持ちかもしれない。だから、相手
にどこかで認められようとする行動をとってしまうのだ。
こうなると、相手の価値観に合わせるようになり、自由に行動でき
なくなる。だから、つらくなっていくのだ。
もし、あなたがこの束縛から自由になりたいなら「相手が自分を認
めない」という相手の価値観を認めることが必要だ。そして、他人
の価値観に振り回されず、まず自分の価値観を大切にするのだ。
【2】
楽に生きたいなら「価値観」の引き出しを増やすことだ。意地悪な
人に「認められたい」と思うのは、あなたの価値観に、相手があて
はまらないからだ。それを「修正してやりたい」と思うからだ。
こういうときは、善悪、正悪の判断の幅を広げていくことだ。これ
は、相手と「戦わず、白黒つけず、グレーでいこう」という感じで
かかわることだ。
価値観の引き出しが増えれば、グレーの領域が増える。こうなれば
認められるために他人と戦うことがなくなる。そうなれば、他人か
らどう思われているかが気にならなくなる。
これは、あなたの価値観を広げることで、他人の価値観も包含して
いくことだ。
【3】
他人の視線や評価に怯えながら生きてきた人は、相手を意識するあ
まり、自分の人生を生きていないような感覚を感じることがあるか
もしれない。
しかし、そういう人は、他人のことが配慮できる、愛のパワーが強
い人だ。他人に苛立つのは、他人に関心があり、貢献しよう、迷惑
をかけないようにしよう、という気持ちがあるのだ。
あなたはこれまで頑張ってきたのだ。まず、そんな自分を「周りへ
の配慮がある優しい人」だと褒めてあげてほしい。そして、自分の
利益や願望、想いを大切にすることだ。
その上で、それが他人のためにも役立ち、他人も幸せにするという
目標が描ければいいのだ。すると「他人の評価や視線が気になって
仕方ないタイプ」は、突然強く、前進しはじめる。
【4】
「他人の視線や評価が気になる」ことは、ヒトが自己把握をする上
で、とても重要な役割を果たしている。もし、この世界に、白色し
か存在しなかったら、私たちはそれを「白」と認識できない。
「白」が何か理解すつためには「黒」の存在が必要だ。「黒」があ
るから、はじめて「白」が「白」だと認識できるようになるのだ。
「わたし」という存在も、この世界に「わたし」一人しか存在しな
ければ「わたし」が何なのか、本人も理解できない。そこに「あな
た」という他者が登場するから「わたし」が何者かを認識できるよ
うになる。
よく「他人の視線なんて気にするな!」と言う人がいるが、ヒトとし
て、他者を意識してしまうことには、ちゃんと大きな意味があるの
だ。
これから先も、他人のことが気になる、評価で落ち込む、嫉妬して
しまう、ということがあるはずだ。しかし、それはヒトである以上、
当然だ。
ただ、その苦しみがあるから「あなた」という輪郭がよりハッキリ
するのだ。「あなた」が本当はどうなりたいのか、何を望んでいる
のか、何が「あなたらしいことなのか」を知るチャンスなのだ。
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■■選書コメント
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タイトル通り、他人の目が気になって生きづらいと感じる人に、そ
の対処法を説く本です。人は、他人の発言や言動が気になりだすと、
不安になり、下手をすると「自分はダメだ」と思うようになります。
しかし、人目が気になるのは、一つの才能とも言えます。この才能
を上手に生かして、価値観を広げ、自由になる方法を、心理の面か
らわかりやすく教えてくれます。
著者は、音楽教員から、カウンセラーに転身、シンガーソングライ
ターとしても活躍されるというユニークな方です。そんな著者が、
気持ちの扱い方を本格的に教えてくれます。
「人からどう見られるかなんて、気にするな」と簡単にいう人がい
ます。確かに、それができたら、どんなに楽かと思います。でも、
実際は簡単ではありません。
特に、ビジネスパーソンは、上司や同僚など、担任の評価で出世や
昇給などが変わります。つまり人生が変わるのです。無関心でいら
れるはずがありません。
かといって、人目ばかりを気にして、自分の気持ちを偽っていると、
つらいのも事実です。過度のストレスで体調を崩すかもしれません。
本書は、そんな事情を前提に、現実的な対処法を教えてくます。
軽いタッチの装丁と文体ですが、単なる心構え集やヒント集ではあ
りません。たとえば、自分軸と他人軸の解説や、劣等感や嫉妬心の
対処法など、体系的かつ具体的に書いてあります。
人目が気になって仕方ない人、コンプレックスや劣等感に苛まれて
いる人、嫉妬心が強くて苦しい人、自分の本音にふたをして、いつ
も後悔している人などに一読をお勧めします。
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