2014/12/26
あなたの「隠れネガティブ」を解消する本
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「隠れネガティブ」の正体とその解消法
「ネガティブ思考ではいけない」「ポジティブな人にならなくてはいけない」人には、そんな思い込みがあるようだ。たしかに、ポジティブ思考は、生きるエネルギーになっている。しかし、人間には、生存本能に基づいて、自分の身に危害を加えるもの、または潜在的に危険なものに対して敏感に反応する自己防衛センサーが働いている...
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■今週の選書
■あなたの「隠れネガティブ」を解消する本
■山口まみ
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■■選書サマリー
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「隠れネガティブ」の正体とその解消法
【1】
「ネガティブ思考ではいけない」「ポジティブな人にならなくては
いけない」人には、そんな思い込みがあるようだ。たしかに、ポジ
ティブ思考は、生きるエネルギーになっている。
しかし、人間には、生存本能に基づいて、自分の身に危害を加える
もの、または潜在的に危険なものに対して敏感に反応する自己防衛
センサーが働いている。
ネガティブな感情は、私たちが人生を安心、安全に生きていくため
に必要なナビゲーターだ。ネガティブな一面があるのは、ごく自然
なことなのだ。
にもかかわらず「ポジティブでなければ」と、ネガティブな感情を
抑圧して自分の一部を否定してしまうと、抑圧されたネガティブな
感情は心の奥深いところに沈殿し、「隠れネガティブ」になるのだ。
【2】
「隠れネガティブ」は、心や行動のブレーキとなって、人生のさま
ざまな場面で、自分だけでなく、他人も巻き込んで、さまざまな問
題を引き起こす。
たとえば、周囲に自分の素のネガティブな部分を必死に隠そうとす
る。これは、いつも無理をしている状態だ、本人にとっては、つら
く、苦しいことになる。
さらに、大きなデメリットがある。それは「自分の能力を十分に発
揮できなくなること」だ。「余計なこと」にエネルギーを使ってい
ると、自分の中にある能力を十分に伸ばせなくなるのだ。
人には、眠っている潜在能力が必ずある。これが活かせれば、人生
はもっと豊かになる。そのためには、脳内の不必要なブロックを取
り除くことだ。それが「隠れネガティブ」を解消するのだ。
自分の中にある「隠れネガティブ」を知り、「素の自分」を受け入
れることだ。これにより、エネルギーを、自分の中に眠る「潜在能
力」に集中させることができるのだ。
【3】
「隠れネガティブ」を解消するには、まず「自分の感情は、ネガテ
ィブなものもポジティブなものも、すべてOKなのだ」と認めるこ
とだ。それだけで気持ちが穏やかになり、感情の暴走が止められる。
しかし、ネガティブな感情は、心だけでなく、体にとっても不快だ。
この不快感に耐えられない人は、不快になるたびに自暴自棄になる。
だから、自分とも他人ともいい関係が結べない。
苦しさに耐えられないなら、いっそ自分の弱さも含めてオープンに
してしまうことだ。「人に相談する」「無理せず休みを取る」とい
った対処ができる人が、本当に強い人だ。
自分の弱さを含め、オープンマインドで接してくれる人に、悪印象
を抱く人はいない。自分を隠していたときよりもずっと、いい関係
を他人と築けるようになるものだ。
【4】
「隠れネガティブ」を解消するといっても、解決のレベルは様々だ。
まずは「自分の感情の動きに気づくようになること」、これが最初
の大きな一歩だ。
それから、その感情に「いい」「悪い」というレッテルを貼らず、
そのままを受け止めることだ。これだけで、自分を客観的に見つめ、
感情の動きに冷静に対応できるようになるはずだ。
こうして、気持ちが落ち着くところへ落ち着いたら、はじめて他の
考え方に目を向ける。その感情に他の選択肢がないか、自分に問い
かけてみるのだ。
そして、ネガティブな感情を表現する。たとえば、相手の言動に傷
つき、悲しさを覚えたなら、冷静に話せるようになった段階で、相
手を責めずに自分の気持ちを素直に表現する。
このときの主語は「あなた」ではなく「わたし」であるべきだ。「あ
なたが○○したから」と言われると、責められているように感じる。
「私はこう感じた」ということを穏やかに伝えればいいのだ。
こうすれば、相手はあなたが心を開いてくれたことを察知するはず
だ。そして、あなたと同じように心を開いて、あなたの思いに誠実
に向き合ってくれるはずだ。
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■■選書コメント
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本書は行動を促す本です。「成功したければポジティブでなければ」、
そんな自己啓発書や成功法則ではお馴染みの「ポジテイィブ信仰」
に一石を投じます。
人は、誰もがネガティブな側面を持っています。それを隠すのは、
かえって自分を欺くことです。ポジティブである前に「"ありのま
まで"いるほうが大事」というのは、そのとおりだと思います。
著者は、日本におけるポジティブ心理学の第一人者です。そんな著
者が、心の奥底にある「隠れネガティブ」を解消しながら、強く、
しなやかなマインドを育てる方法を教えてくれます。
「元気が出ない」「感情が暴走してしまう」「行動できない」など、
人には様々な悩みがあります。その原因は、不安や思い込み、コン
プレックスなど「隠れネガティブ」にあるのかもしれません。
そんな「隠れネガティブ」を認め、克服することで、本当の心のブ
レーキを取り外し、壁を破り、一歩を踏み出せる自分に変わること
を目指します。
たしかに、自分を好きになれないことで人生を難しくしている人が
少なくないように思います。まずは「自信」よりも「安心感」を育
てることが大事なのかもしれません。
後半では、お金、家族、恋愛など、テーマ別ネガティブを解説、そ
の克服の仕方を教えます。単なる体験談や経験則でなく、最先端の
心理学メソッドに基づくだけに、納得できます。
「自信が持てない」「なかなか行動できない」「幸せを実感できな
い」など、そんな自分を変えたいと考える人で、そのきっかけを模
索している人にお勧めします。
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