2015/03/06
大人の女はお金とどうつきあうか？
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お金に対する感情
楽しいことが溢れている世の中だから、お金の管理は「やりたいことリスト」の上位になりにくい。だが、お金を理解すれば、お金を使う喜びだけでなく、自分で稼いで、管理する楽しさがわかる。また、お金の心配のない、清々しさを味わうことができる。自然と「自分探し」をすることにもなる。自分とお金の関係を理解することは、経済的に自立するために、とても大切なことなのだ...
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■今週の選書
■大人の女はお金とどうつきあうか？
■カレン・パイン＆シモーン・グニーセン
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■■選書サマリー
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お金に対する感情
【１】
楽しいことが溢れている世の中だから、お金の管理は「やりたいこ
とリスト」の上位になりにくい。だが、お金を理解すれば、お金を
使う喜びだけでなく、自分で稼いで、管理する楽しさがわかる。
また、お金の心配のない、清々しさを味わうことができる。自然と
「自分探し」をすることにもなる。自分とお金の関係を理解するこ
とは、経済的に自立するために、とても大切なことなのだ。
女性のお金との関わり方はさまざまだ。しかし、共通して言えるこ
とは、感情が関わっているということだ。そして、金銭面での成功
に一番の邪魔になっているのも感情だ。
女性は景気づけにショッピングをしたり、投資や利子率などの話に
耳をふさぎがちだ。それは、男性に比べてお金の扱いが下手なので
はない。女性と男性は違う生き物だからだ。
女性は感情の影響を受けやすく、心の拠り所を探してしまう傾向に
あるのだ。こうした違いを踏まえて、女性が完璧に金銭管理できる
ようになるためには、どうすればよいのかを考えてみたい。
【２】
女性とお金との関係は、感情で形作られている。だから、時々、感
情の波が襲ってきて、理性的な行動を妨げてしまうのだ。ある調査
では、半数以上の女性が「落ち込むと買い物をする」と答えている。
だから、お金をコントロールしたいなら、自分の感情をコントロー
ルすることだ。「マイナスの感情」を「やる気が湧くポジティブな
感情」に転換させるのだ。
どんな時、自分はポジティブな気持ちになって、良い方向へ進める
のか、逆に、どうしてお金に困るような状況に追い込まれるのかを
突き止めてみることだ。
マイナスの感情の要因は、人間関係かもしれないし、食べ物の問題
かもしれない。または、退屈な気分になることや、責任を取ること
への恐怖かもしれない。
それが何であれ、いつもと違うことをあえてしてみることだ。そう
することで、ネガティブな感情を取り除くことができる。結果、お
金をコントロールする自由が手に入るのだ。
【３】
思い込みは、行動や自分の可能性に影響する。もし、あなたが「お
金の扱いが苦手だ」と思い込んでいるなら、本当にそうなってしま
う。反対に「富を手にする」と信じていれば、本当にそうなる。
お金に関する思い込みには、強力な力がある。注意すべきは、その
思い込みが、自分を危険な状況に追い込む時だ。「次の勝負には勝
てる」と信じ込んでしまうギャンブルのように、止められないのだ。
女性のお金の悩みは、お金への関わり方、個人的に抱えている問題、
自分で決めつけている思い込みの結果から生じている。だから、次
のように自問してみて欲しい。
すなわち「自分とお金との関係は」「お金は自分にとって何か」「お
金はどれくらい大切か」などだ。自分ことだけでなく、お金に関す
る考え方や感情、思い込みを洗い出すのだ。
財政の状況を把握できないのは、お金に関わる自己認識に歪みがあ
るからだ。そんな時は、具体的な解決方法だけではダメだ。まず、
意識下の問題に取り組むべきだ。
【４】
お金の思い込みを変えることは容易ではない。それでも、ネガティ
ブな思い込みは変えるべきだ。そのためには、次の３つのシンプル
なステップがお薦めだ。練習すれば楽にできるようになる。
まず、お金に関するネガティブな思い込みを、ひとつ思い浮かべる。
その思い込みはどこからきたのか、また、今のあなたの行動にどん
な影響しているかなどを考える。
次に、その思い込みを、反対のポジティブな思い込みに置き換えて
みる。もし、このポジティブな思い込みが本当のことなら、どんな
気持ちになるだろうか。
そして、そのポジティブな思い込みを強くする方法を考える。それ
が本当だと思えるように、具体的なステップを考える。こうして、
お金の思い込みを変えることで、お金とのつきあい方が変わるのだ。
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■■選書コメント
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タイトル通り、女性のためのお金の本です。女性がお金とどう付き
合うべきかを感情、目標、計画など７つの側面から解説します。世
界中のキャリア女性が読んでいるそうです。
当たり前ですが、女性であっても、自分のお金は自分で管理する時
代です。ところが、女性は男性に比べて感情の影響を受けやすく、
そのせいでお金を失うことが多いことが科学的に明らかだそうです。
「ストレス発散に」「自分へのご褒美に」と、たまには食事や買物
も必要です。でも、借金に走るなど、生活に支障が出るほどの浪費
は、破滅の道に一直線です。
ところが、お金については、親しい友人でも相談しにくようです。
だから、本書で学びます。女性の実情に則したお金との関わり方を
知ることで、本当に素敵な女性を目指します。
アドバイスは、極めて具体的で実践的です。「自分の給与を時給換
算してみる」「欲しい給与額を声に出してみる」「保険と携帯電話
の契約を毎年見直す」など納得できることばかりです。
多少、日本にそぐわない点もありますが、わずかです。むしろ、共
通点のほうが圧倒的に多いと感じます。
お金に女性も男性もないと思っていましたが、やはり男と女では、
考え方も違います。当然、お金にも女性特有の対処法があるのです。
特に、心理学をベースに考える本書は、女性にうってつけです。
もちろん、男性が読んでも参考になります。パートナーの経済観念
は、自分のお金に大きな影響を及ぼします。男性がパートナーの金
銭感覚を知る上でも、本書の理解は重要です。
というわけで、経済的に不安を抱える人や、もっとお金と上手に付
き合いたい人、将来財産を築きたいと考える人なら、女性はもちろ
ん、男性にもお勧めしたい一冊です。
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