2015/04/10
自分を壊す勇気
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直感を信じ、行動する
人生で大きな決断をする局面はたくさんある。だが、どちらが「正しいか」「やりがいを感じるか」「成功するか」「儲かるか」は、結果が出ないとわからない。だから、迷ったら直感を信じることだ。直感、好き嫌い、面白い・面白くない、行きたい・行きたくない、本当は、これだけが重要だ。理由はたいてい後づけだ。後から決断が正しかったことを自分に納得させるためのものなのだ...
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■今週の選書
■自分を壊す勇気
■立川志の春
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■■選書サマリー
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直感を信じ、行動する
【1】
人生で大きな決断をする局面はたくさんある。だが、どちらが「正
しいか」「やりがいを感じるか」「成功するか」「儲かるか」は、
結果が出ないとわからない。だから、迷ったら直感を信じることだ。
直感、好き嫌い、面白い・面白くない、行きたい・行きたくない、
本当は、これだけが重要だ。理由はたいてい後づけだ。後から決断
が正しかったことを自分に納得させるためのものなのだ。
本当にやりたいことは、やりたい理由など自分でもわからない。た
だ突き動かされるように、訳がわからないうちに体が動き始めてい
る、そういうものだ。
後のことを先回りして色々心配しても、先のことはわからない。だ
から、自分の中で「進むべし」と決めたら、後はうまくいかない可
能性など考えず、ひたすら進むことだ。
【2】
スポーツや音楽など、子供の頃からの訓練が必要なもの以外は「や
りたい」という気持ちを超える才能はない。才能の有無を考えるの
は、成功する可能性を計ろうとしているだけだ。
だが、そんなことには意味がない。「自分には才能がある」と思え
ば、必ず後でしっぺ返しを食らう。反対に「自分には才能がない」
と思えば、尻込みするだけだ。
今日の自分には無理でも、明日の自分にはできるかもしれない。今
日、明日でそれほどの変化は出ないの。だから、もっと長いスパン
で考えればいい。10年、20年で考えればいいのだ。
10年経てば、今無理なことも無理ではなくなるかもしれない。だが、
今日の自分が「無理だ」と判断して諦めてしまえば、10年後の自分
には、チャンスはない。
ものごとは「できる・できない」で判断をすべきでない。「やりた
いか・やりたくないか」で決めるべきだ。後は「できる」ようにな
ればいいだけだ。
できるまで待っていたら、一生その日はやってこないかも知れない。
チャンスは、人生に一度しか来ないかも知れないのだ。その一度を
迷って逃すべきではないのだ。
【3】
迷った時、上司や先輩、同僚に意見を聞けば、背中を押してもらえ
かもしれない。だが、それに縛られてしまうこともある。縛られて
自分で結論が出せなくなる恐れさえある。
人は、相談をされれば解決法を提示したくなる。普通は、その人の
ためを思って、良かれと思う解決法を提示する。だが、同時に100
パーセント相手のことだけを思った解決法などない。
「いい人だと思われたい」「頼りがいのある人だと思われたい」「新
たな視点を示して相手を驚かせたい」など、余計なものが入る。そ
れも、本人の気付かないうちに紛れ込んでくる可能性がある。
また、相談された人は、結果に対して責任を取る必要がない。にも
かかわらず、自分の提示した解決法に相手がどう反応するかは、も
のすごく気になる。
義理堅い人は、意見を言ってくれたことに「ありがたい」と感じて、
色々な人に義理立てしようとする。その結果、訳がわからなくなる。
相談がきっかけで関係がこじれたりしたら最悪だ。
【4】
大きな決断をする時は、決める前でなく、決めた後で報告するべき
だ。自分で決めたことは、自分で責任を取るしかない。だから覚悟
ができる。報告された側も応援しやすいはずだ。
今は、様々なコミュニケーションツールがある。「リアルタイムで
発信したい」と思えば、いつでもできる。だから、思いを溜めてお
くことができにくい。簡単に承認欲求をぶつけることもできる。
たとえばSNSなどで「宣言します、○○になります」などとやっ
てしまう。すると周りから「すげえ」「かっけぇ」などと反応が返
ってくる。結果、何もしないうちから、やった気になってしまう。
本来、決断には孤独が必要だ。決断の後には、孤独な戦いが待って
いるからだ。結局、自分で決めたことは自分で責任をとるしかない。
だから、決めるのも、一人で決めるしかないのだ。
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■■選書コメント
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一歩踏み出したいあなたの背中を押してくれる本です。独立、転職
など、本当にやりたいことに向かって行動するために必要なことは、
まず「自分を壊す勇気」です。
著者、立川志の春さんは、アメリカ大学を卒業して三井物産に勤務
している時に、偶然通りがかって観た落語に衝撃を受けます。そし
て、会社を辞め、立川志の輔に入門されたという変わりだねです。
ある意味「アメリカ育ちの商社マンから落語家」という、究極の自
分壊しを経験します。そんな著者が、まだ動き出せずにいるビジネ
スパーソンに、動く勇気を得る方法を教えてくれます。
やりたいことがあるのに、初めの一歩が踏み出せず、つい行動を先
延ばしにしている人は、少なくないと思います。本書は、そんな人
のために書かれています。
動けないのは、考えすぎてしまうからです。その結果、行動するこ
とで負わねばならないリスクなど、動かない理由をいろいろ思いつ
いてしまいます。それを避ける考え方が紹介されます。
作りは、とてもカジュアルです。イラストも満載で、章ごとに漫画
が添えられたり、色づかいもカラフルでユニークです。そして、噺
家の本だけに、文章の語り口が面白く、気楽に読むことができます。
といっても、薄っぺらな内容ではありません。「相談しても、相手
は責任をとってくれない」「できる・できないでなく、やりたいか・
やりたくないかで決める」など、刺さる言葉がてんこ盛りです。
本人も指摘されている通り、著者自身が若く、途上経過の本です。
飲み屋で職場の先輩からもらう励ましの言葉のように読めるはずで
す。ただし、自ら行動した人の言葉なので、重みが違います。
「やりたいことが見つからない」「やりたいことがあっても、一歩
踏み出せない」「いろいろと考えてしまう」など、中々動けない人
にお勧めします。
★本書の詳細、お買い求めは、
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