2015/07/24
一流の人をつくる 整える習慣
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整える習慣をつける
ビジネスパーソンの9割は、自分の力を半分も出せていない。それは、力を発揮するための「整え方」を知らないからだ。100ある力を120にアップさせても、70しか発揮できなければ意味がない。世の中には「実力をつけたい」「スキルアップしたい」など、いわゆる「能力アップ」に高い意識を持つ人は大勢いる。その反面「能力を出し切る」ことに意識を向ける人は少ない...
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■今週の選書
■一流の人をつくる 整える習慣
■小林弘幸
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■■選書サマリー
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整える習慣をつける
【1】
ビジネスパーソンの9割は、自分の力を半分も出せていない。それ
は、力を発揮するための「整え方」を知らないからだ。100ある力
を120にアップさせても、70しか発揮できなければ意味がない。
世の中には「実力をつけたい」「スキルアップしたい」など、いわ
ゆる「能力アップ」に高い意識を持つ人は大勢いる。その反面「能
力を出し切る」ことに意識を向ける人は少ない。
力をつけることにお金と時間と労力を費やすくらいなら、100の力
を「安定的に90出せる」準備やコンディションづくりをするほう
がはるかに効果的だ。
仕事のクオリティーを高めたいと考えるなら「実力をつける」より
「今の実力を出し切ること」に意識を向けたほうが、圧倒的に近道
なのだ。
【2】
実力を出し切るには、自律神経を意識することだ。自律神経とは、
体の状態を自動的に整える器官のことだ。自律神経を整えることは、
体の状態を整えることだ。コンディショニングそのものなのだ。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2つがある。交感神
経とは「体を活動的にするための神経」だ。車で言えばアクセルだ。
一方、副交感神経は「体を落ち着かせ、休める神経」だ。車でいえ
ばブレーキだ。睡眠の時など、体が落ち着かなければならないとき
に優位になるものだ。
「自律神経を整える」というのは、交感神経、副交感神経を、共に
高い状態にすることだ。活動するには交感神経を高く、落ち着いた
思考力、集中力を発揮するには副交感神経を高くすべきだ。
一日の中でも「交感神経優位」「副交感神経優位」の時間帯がある。
起きてから昼までは交感神経が優位に、寝る時間に向かって副交感
神経が優位になる。こうしてスムーズに睡眠に入っていく。
「今、自分の自律神経はどういう状態にあるのか」を意識するだけ
でも、体のコンディションを整える上で大きな価値がある。ぜひ、
心がけてほしい。
【3】
私たちは、探し物をするために、多大な時間を無駄にしている。そ
れだけでも十分もったいないが、探している間は、焦ったり、イラ
イラしたり、不安になることで自律神経は乱れ放題になる。
自律神経は、崩れたら3~4時間は戻らないのだ。つまり、一度イ
ライラしたら、その後3時間はコンディション崩れっぱなしになっ
てしまう。
血流が悪くなり、脳に十分な酸素とブドウ糖が送られないので、感
情のコントロールが利かなくなる。集中力は低下し、判断力も悪く
なる。
そんな最悪の状態にしないために、日ごろから「欲しい情報はひと
目でわかる」「すぐに取り出せる」状態を作っておくことをお勧め
する。
【4】
それでも、何かを探さなければならない時に実践して欲しいのが、
「探す時間を決める」ことだ。「欲しいモノがない」時点で、自律
神経は乱れる。それだけ冷静さを失い、気持ちが舞い上がっている。
だから「10分間は探し物をする」「10分で見つからなかったら、
代替案を考える」と決めてから探す。デッドラインが決まると、自
律神経が整うので、落ち着いて、集中して探すことができる。
何かに集中しようとしても、先のことを考え過ぎて、目の前のこと
に集中できないことがよくある。こうなると、目の前のタスクのク
オリティーも下がってしまう。
だから、仕事に取りかかる前に、デッドラインや落としどころを決
めて集中できる状況を作る。これが、コンディションを整える上で、
大事なひと手間になるのだ。
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■■選書コメント
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自律神経を整えれば、持てる力を最大限に発揮できます。自律神経
の第一人者が「コンディショニング」の極意を、ビジネスパーソン
のために伝授します。
著者は、プロスポーツ選手やアーティスト、文化人のコンディショ
ニング、パフォーマンス向上指導に関わる、自律神経研究の第一人
者です。
本書では、ビジネスパーソンが、今日から実践できる「整える」習
慣をいろいろと紹介します。業種や年齢、性別に関係なく実践でき
るアドバイスばかりです。
「力をつけるより、すでに持っている力をもっと発揮できるように
するほうが重要」というのは納得です。いくら力をつけても、肝心
な時に発揮できなければ、意味がないからです。
それにしても「自律神経は、一度崩れると3~4時間戻らない」と
は、初めて知りました。だとしたら、通勤途中にイライラしたり、
ハラハラしただけで、午前中は台無しになります。
そんな、デリケートな自律神経を保つ工夫を、整理整頓、時間、人
間関係、体調、ストレス対処法、メンタルなどの各分野に分けて、
それぞれ考え方、意識の変え方、方法論を紹介します。
一つ一つは、どれも些細で単純なものばかりですから、誰にでも始
められます。できそうなものをいくつかを実践し、少しずつ習慣化
することです。それだけで成果が出そうです。
「自分は本番に弱い」と自覚している方、いざという時、力が発揮
できず、いつも苦い思いをしている方はもちろん「日々の生活にス
トレスを感じている」という人にも、お勧めします。
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