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2015/08/14
世界トップリーダー1000人が実践する時間術
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時間を味方にする
世界を舞台に活躍する「トップリーダー」には共通点がある。それは「時間」についての考え方だ。彼らは「時間は、常に自分の味方だ」と考えているのだ。彼らには、無駄な時間は一切ない。といっても、余暇の時間がまったくないという意味ではない。彼らも普通の人と同じように自分の人生を満喫している...
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■■今週の選書
■■世界トップリーダー1000人が実践する時間術
■■谷本有香
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■■選書サマリー
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時間を味方にする
【１】
世界を舞台に活躍する「トップリーダー」には共通点がある。それ
は「時間」についての考え方だ。彼らは「時間は、常に自分の味方
だ」と考えているのだ。
彼らには、無駄な時間は一切ない。といっても、余暇の時間がまっ
たくないという意味ではない。彼らも普通の人と同じように自分の
人生を満喫している。
彼らが「無駄」と感じるのは、無自覚・無意味に使われる時間だ。
たとえば「何をしようか悩んで１日ダラダラしてしまった」など、
自分の支配から離れてしまった時間を「無駄」と定義しているのだ。
【２】
無駄な時間をなくすために必要なのは「時間を意識的に使う」とい
うことだ。「今は、なんのための時間か」を常に意識し続けるのだ。
行動は同じでも、考え方を変えるだけでいいのだ。
たとえば、トップリーダーがパーティーに参加するのは「長く続け
られるビジネスの相手と信頼関係を醸成するために必要だから」と
考える。
普通の人が「飲み会だ」としか感じない、一見意味のない時間にも、
意識的に意味を与えているのだ。自分の意図した通りに行動すれば、
結果的にすべての時間が無駄でなくなるのだ。
「今は、何の時間か」を常に意識するように習慣付けるだけで、休
み、飲み、楽しむという普通の行動をしていても、結果はまるで違
ってくるのだ。
この習慣がつくと、無駄な時間が削れるようになる。そして、時間
を使うことに対する罪悪感から解放される。「自分は有意義なこと
をしている」と思えれば、時間に追われることはなくなるのだ。
【３】
時間を味方にするためには「自分の時間に高い価値がある」という
ことを知ることだ。これを知ると、必要な場面では「お金で時間を
買う」ことができるようになる。
たとえば、新幹線ではグリーン車、飛行機ではファーストクラスを
使う。高いお金を出してグリーン車やファーストクラスを選んでも、
時間的コストは、普通車やエコノミークラスとまったく同じだ。
それでも、高いお金を払うのは、そのほうが移動による疲労感が抑
えられるからだ。降り立った後も、アクティブに行動することがで
きる。
さらに、グリーン車やファーストクラスでは、他のトップリーダー
に会う機会も増える。ある種、プライベートな空間で長い時間を共
有すれば、新たなネットワークや関係を構築できる可能性がある。
また「自分の時間の価値の高さ」を知っていれば、緊張感を持って
時間を使うようになる。いつも「今は、何のための時間か」と考え
るようになるのだ。
すると、それは本当に必要なことなのか」と、当たり前のように精
査するようになる。これが、一瞬一瞬を大切に生きることにつなが
るわけだ。
【４】
「自分の時間の価値の高さ」を感じられる人と、そうでない人の違
いは、自己重要感だ。「自分は重要な人間だ」と感じているからこ
そ、自分の時間も重要だと考え、大事にするのだ。
時間に無自覚な振る舞いをしている人は「自己重要感」が低いのだ。
だから、自分の時間に価値を見出せず「どうでもいい」と貴重な時
間を無駄遣いしてしまうのだ。
「自己重要感」を決めるのは努力だ。血のにじむような努力をし、
他人が到底達成できない成果を手に入れた経験が、自信に変わる。
その積み重ねの結果「自己重要感」が高まるのだ。
「自己重要感」が上がれば、自然と「自分の時間の価値の高さ」も
感じられるようになる、そうなれば、時間に対する感覚も研ぎ澄ま
されていくはずだ。
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■■選書コメント
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時間の使い方の本です。世界の舞台で活躍するエグゼクティブたち
の時間に対する考え方や時間の使い方から、時間を有意義に使う方
法を学びます。
ズバ抜けてできる人は、時間の達人です。超多忙だからこそ、上手
にやりくりして、仕事も、プライベートも、自己投資も手を抜きま
せん。そんな彼らに、時間に関する思考や習慣を学びます。
「共通しているのは、絶えず時間を意識していること」そう著者は
言います。わずか数分でさえ、意識して使います。だから成功でき
るのです。そんな前提で、具体的な方法まで解説してくれます。
時間の本といっても、本書は最新のツールを使いこなしたり、特別
なテクニックを駆使して、きめ細かく時間を管理する、よくある時
間術の本ではありません。
むしろ、時間に対する考え方、スタンス、マインドセットを教えて
くれます。そういう意味で「時間術」というより「時間論」と呼ん
だほうがいいかもしれません
お手本は、著者が実際に見てきた世界のトップリーダーたちです。
彼らの、時間を有意義に使い、時間の利益率を最大限に挙げる方法
を豊富な事例を交えながら紹介してくれます。
一般に、この手の本は、概念論や精神論になりがちですが、本書は、
活用法にまで落とし込んでくれています。読めば、時間に対する考
え方が変わり、時間を味方にできるようになるはずです。
いつも「時間に追われている」と感じている人、「時間の無駄をな
くしたい」と思っている人はもちろん、「無為な人生は送りたくな
い」と考えている人にもお勧めします。
★本書の詳細、お買い求めは、
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発行元：（株）アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2015
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