2015/08/21
「脳が若い人」と「脳が老ける人」の習慣
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「脳が若い人」の「食」の習慣
「身体は健康だが、脳は衰えを感じる」そういう人が増えている。仕事で結果を出し、プライベートも楽しみながら、充実した生活を送るには、脳年齢を若く保つことが不可欠だ。「脳が若い人」とは、新しいことをすぐに覚えられる記憶力、アイデアがどんどん湧き出る発想力、集中力や思考力、判断力など、いくつもの面で脳の働きがスムーズでパワフルな人だ...
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■今週の選書
■「脳が若い人」と「脳が老ける人」の習慣
■枝川義邦
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■■選書サマリー
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「脳が若い人」の「食」の習慣
【1】
「身体は健康だが、脳は衰えを感じる」そういう人が増えている。
仕事で結果を出し、プライベートも楽しみながら、充実した生活を
送るには、脳年齢を若く保つことが不可欠だ。
「脳が若い人」とは、新しいことをすぐに覚えられる記憶力、アイ
デアがどんどん湧き出る発想力、集中力や思考力、判断力など、い
くつもの面で脳の働きがスムーズでパワフルな人だ。
このような「脳が若い人」になる上で、始めたい習慣がある。ひと
つでも、2つでも身につけば「脳がスッキリした」という実感する
ことができるはずだ。
生活は「習慣」に左右されている。習慣化までは、面倒くさいが、
意外と続くものだ。「脳が若い人」の行動や考え方を習慣にできれ
ば、仕事も遊びも、思う存分楽しめるようになるはずだ。
【2】
私たちの身体は、食べたものから成り立っている。脳を作るのも「食
事」だ。脳が若い人は、食べるものに気を配り、脳が老ける人は好
きなものだけを食べ続ける。
食事で「脳が若い人」を作るには、2つ注意点がある。まず「脳の
構成要素にいいもの」を摂ることだ。もうひとつは「脳を守るもの」
を摂ることだ。
脳は、体内でも脂質の割合が多い。実に6割が脂質でできている。
だから「脳が若い人」になるには、質のいい脂質をとるように意識
するべきだ。
中でも重要なのは、エイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸だ。
これらは「オメガ3系」と呼ばれる不飽和脂肪酸の一種で、脳の重
量の約8%を占める。
これらは、魚介類やナッツのクルミに多く含まれている。他にも、
エゴマ油や亜麻仁油に多く含まれている。これらを多くとる人は、
認知症の発症リスクが大きく下がることが分かっている。
【3】
「脳を守るため」に摂るべきものの代表格は「抗酸化物質」だ。精
神的・身体的なストレスを感じることで、体内では活性酸素が発生
する。
これらは免疫系や脳の神経細胞を傷つけて機能を低下させる。さら
に、生活習慣病を始めとする、多くの病気の原因になる。その結果
「脳が老ける人」になりやすくするのだ。
抗酸化物質で知られるのが「ポリフェノール」だ。赤ワインに豊富
に含まれるレスベラトロールや、コーヒーのクロロゲン酸、緑茶の
カテキンなどが、ポリフェノールの一種だ。
他に抗酸化作用が強いのは、ビタミンEやビタミンCだ。これらは、
ナッツ類や果物、特にバナナやアボカドに多く含まれる。トマトに
多いリコピンや、緑黄色野菜のカロチンも強い。
【4】
朝食も効果的だ。脳は、常に栄養と酸素を送り込まないとうまく働
かない。ニューロンが傷害を受けたり、死んだりする。脳は、ブド
ウ糖だけが栄養素だが、脳にはブドウ糖を蓄えることができない。
食事と食事の間に時間が空くと脳がエネルギー不足になる。程よい
タイミングで栄養補給するべきだ。寝ている間は「プチ断食」の状
態で栄養が不足しがちだから、それを補給する朝食は外せない。
私たちは、1日24時間のリズムで生活しているが、身体の中にこ
のリズムを刻む仕組みが備わっていて、遺伝子から臓器までを管理
している。
この時計は、1周が24時間よりも長くできていて、放っておくと
どんどん遅れてしまう。それをリセットするのに効果的なのが太陽
の光を浴びることだが、決まった時刻に朝食をとるのもいい。
1日のリズムが崩れると、夜に眠れなくなる「睡眠障害」につなが
る。結果「脳が老ける人」になる。睡眠は「脳が若い人」には大切
なことなのだ。
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■■選書コメント
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脳の老化を防ぎ、若く保つ上でカギとなる習慣を紹介する本です。
記憶力、集中力、発想力、思考力、判断力などを鍛え、脳のパフォ
ーマンスを上げる方法です。
そのために取り入れたい習慣を45も紹介してくれます。いくつか
取り入れて、日常的に脳を刺激すれば、スッキリ脳が作れ、仕事も
プライベートも、今以上に充実するはずです。
著者は、薬学博士にして、脳神経科学の専門家です。個人の体験で
なく、医学的な、学術的な立場から、脳の活性化のための習慣を様々
に紹介してくれます。
一般に健康というと、身体の健康を考えがちです。しかし、鍛えな
いと衰えるのは、脳も同じです。鍛えれば、筋肉同様、劣化を防ぎ、
パフォーマンスを上げることができます。
構成も工夫されていて、読みやすいです。脳のために「やったほう
がいいこと」と「やるべきでないこと」の両方を対比しながら、そ
れぞれ紹介していきます。
習慣は、6つの分野に分けて紹介されます。すなわち「食事」「趣
味・遊び」「身体」「コミュニケーション」「仕事」「感情」の6
つです。
いずれも、職場や日常生活の中で、無理なく、簡単に始められるも
のばかりです。始めるのが簡単なだけに、続けることも難しくない
と思います。
最近「物忘れがひどい」「発想がマンネリ化した」「ぼーっとして
いる時間が増えた」など、脳の衰えを感じる方はもちろん、いつま
でも脳を若く保ちたい方、健康全般に関心のある方にもお勧めです。
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