2015/08/28
「仕事ができるやつ」になる最短の道
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仕事の質の高め方
１日でできることは多くない。だが、１つだけ、今日でなければできないことがある。それは「やろうと決めること」だ。どんな大きな目標も「今日から始める」という決意がなければ、始まらない。目標を設定することは大事だ。しかし、同時にとても怖いことだ。何かを成し遂げる上で、知っておくべきことは「人生の時間は有限だ」ということだ...
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■今週の選書
■『「仕事ができるやつ」になる最短の道
■安達裕哉
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■■選書サマリー
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仕事の質の高め方
【１】
１日でできることは多くない。だが、１つだけ、今日でなければで
きないことがある。それは「やろうと決めること」だ。どんな大き
な目標も「今日から始める」という決意がなければ、始まらない。
目標を設定することは大事だ。しかし、同時にとても怖いことだ。
何かを成し遂げる上で、知っておくべきことは「人生の時間は有限
だ」ということだ。
そして、本当にやりたいことを目標にするなら、達成には時間がか
かるということだ。つまり「目標達成」には、色々な可能性を消し
去る必要があるのだ。１つを選ばないと、どの目標も達成できない。
だから、目標を立てることは怖い。「失敗したら」「目標が間違っ
ていたら」など、諸々の恐怖と戦う勇気が、目標を立てる際に必要
になるのだ。
もちろん、決めないのが一番楽だ。だから、多くの人が、決めずに
済ましてしまう。だが、本当は「決められない人生」を送るほうが、
決めることより、ずっと怖いことなのだ。
【２】
自分がこれからやろうとしていることを、目指す目標に照らして考
えると、とても小さく、貧弱に見えるかもしれない。だが、どんな
に優れたプロフェッショナルでも「初めて」の日があったのだ。
仕事で一番偉いのは、最初に案を出す人だ。批判は誰でもできる。
だが、最初に案を出すのは、勇気もいるし、一生懸命、勉強しなけ
ればいけないからだ。
だから、仕事では、最初に案を出す人間が尊重される。実際、様々
な会社で観察を行ったが、仕事では「まず案を出す」ことが、極め
て重要なことだとわかる。
「仕事ができるやつ」になるには、一番、最初に案を出せるように
なるように頑張ることが重要なのだ。
【３】
小さな変化は「任された仕事をきちんとこなす」ことから始まる。
仕事を任されたら、やるべきことは、大きく８つある。
まず「納期を確認する」ことだ。納期を守れない人は、社会人とし
て失格だとみなされる。納期の遵守は信用を得て、人の能力を高め、
お金を生む。
また「依頼者と成果を合意する」ことだ。任せるほうは、成果が曖
昧で、考えるのが面倒だから人に任せる。だから、相手と話し、本
音を引き出し合意する。これができれば、仕事の半分は終わりだ。
３つ目は「仕事を分割する」ことだ。仕事は、大きな岩の固まりだ。
人の手を借りたり、ノウハウを教わったり、スケジュールを作りた
いなら、分割することだ。それができて初めて取り扱えるのだ。
４つ目は「難しい仕事から取りかかる」ことだ。一般的に難しいと
言われる仕事は、考えている以上に時間がかかる。納期が迫ってか
ら、それに気づいても手遅れだ。
【４】
５つ目は「行き詰まったら、すぐ相談する」ことだ。任される側も、
すべてを見通しているわけではない。行き詰ることもある。だが、
相談は、遅れるほど、あなたの信用に関わる話になる。
６つ目は「説明責任」だ。任せた側は常に不安だ。その解消は、引
き受けた側の責任だ。少なくとも週１回は報告すべきだ。また、説
明は丁寧であるべきだ。わかりやすさは、あなたの信用になる。
７つ目は「前例を探す」ことだ。ゼロから考えることは無駄だ。会
社の仕事は、同じようなことの繰り返しだ。無ければ知人や社外の
人に聞く。それもなければ、本から探す。どこかにあるはずだ。
最後に、人への依頼は早めに行い、上記の７つを守らせることだ。
仕事には、他者の協力が必要だ。その依頼は、できるだけ早目に行
い、上記７つを相手にも守らせることが重要なのだ。
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■■選書コメント
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「仕事ができるやつ」になる方法を、わかりやすく教えてくれます。
仕事を楽しみながら、成果を上げる具体的なやり方を学ぶことがで
きます。仕事で悩む人の有益な情報源になりそうです。
著者は、コンサルタントとして、たくさんの企業と社員と関わって
きた方です。その経験を元に、仕事ができる人になるために必要な
考え方や姿勢、方法などがまとめられています。
構成は「短期的に役立つ話」から「長期にわたって役立つ話」まで
の時間順に体系化してまとめられています。読むことで「仕事がで
きるとはどういうことか」が、よくわかります。
「これと、これをやれば仕事ができる人になれます」といったマニ
ュアル的な内容ではありません。また、ありがちな「できる人は、
○○する」といった、因果関係の曖昧な法則本でもありません。
かといって、抽象的な本ではありません。「仕事を依頼されたら何
をすべきか」「信頼される上司とはどんな上司か」など、具体的な
方法論から、本質的なことまで、幅広く言及しています。
事例として、登場する人たちも、偉大な成功者たちではありません。
むしろ、どこにでもいそうな、普通のデキる人たちです。彼らが、
現場で何を考え、やっているのかから、学びを抽出し、紹介します。
社会人として「しっかり仕事をしたい」「頑張りたい」というビジ
ネスパーソンには、著名人の超人的な武勇伝より、こうした地に足
の着いた仕事ぶりこそが、役に立つと思います。
「今の仕事に真面目に取り組みたい」「成果を上げたい」「仕事を
通して成長したい」と考えるビジネスパーソンで「イマイチうまか
ない」「どうも仕事が楽しくない」と悩む人にお勧めします。
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