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2015/11/20
お金でバカを見ない人になる36の知恵
隠された搾取のカラクリ
将来のため、人生設計のためといって、人は収入増をめざす。だが、収入がアップしても、税金が増えるだけで、結局手取りはわずかしか増えない。また、働けば働くほど時間が減り、自分で使える時間や家族とのコミュニケーションの時間も減る。といって、投資に手を出してお金を増やそうとすれば、国や企業の餌食となるだけだ...
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■今週の選書
■お金でバカを見ない人になる36の知恵
■佐藤毅史
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■■選書サマリー
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隠された搾取のカラクリ
【1】
将来のため、人生設計のためといって、人は収入増をめざす。だが、
収入がアップしても、税金が増えるだけで、結局手取りはわずかし
か増えない。
また、働けば働くほど時間が減り、自分で使える時間や家族とのコ
ミュニケーションの時間も減る。といって、投資に手を出してお金
を増やそうとすれば、国や企業の餌食となるだけだ。
それより、支出を見直すほうがよほど有益かつ確実だ。なぜなら、
会社員である以上、収入を増やすことは個人ではどうにもできない
が、支出なら100%、自分でコントロールできるからだ。
これから必要なのは、お金を「増やす」「儲ける」「稼ぐ」ではな
く、お金を「残す」「貯める」「守る」という意識だ。でなければ、
きっとお金でバカを見ることになる。
【2】
株では儲けられない。たとえば100万円分の株を購入すると、その
時点で、1万円程度の手数料を自動的に証券会社が差し引いている。
お客に買ってもらうだけで、証券会社は利益をあげられるのだ。
投資する側は、100万円で金融商品を買い、100万円で取引を始め
たつもりでも、実際は99万円でスタートしているのだ。つまり、
スタート時点で、1万円の負けが確定しているのだ。
1万円の損は100%確定していて「増えるかどうか」は未確定だと
すると、勝率はわずか50%だ。つまり、投資家は、株を購入した時
点で、損することがほぼ確実なのだ。
そもそも、金融や経済の勉強をした人たちが、銀行などの金融機関
に勤めて投資をしているのだ。しかも、彼らでさえ負ける時がある。
素人が勝てると思うのが大間違いだ。
勉強もして、失敗もして、そうしてようやく「利益が出るかどうか」
というのが、金融商品なのだ。
【3】
不動産投資はどうか?親から土地を譲り受けたなど、すでに土地を
持っている人なら話は別だ。しかし、それ以外の人は"絶対"儲か
らない。
人口減少が進んでいる日本でマンションやアパートを次々と建て
れば、必ず需給のバランスが崩れる。
不動産投資は、収益構造が単純で「収入-支出=手取り」という式
で表せる。収入とは家賃収入で、支出とは修繕積立金や固定資産税
などだ。
よく、日本はこれからインフレになっていくから家賃収入が増えて
いくという人がいるが嘘だ。建物の老朽化で家賃は基本的に時間と
ともに下がる。
それに、家賃が増える前に、まずインフレのせいで支出が増える。
つまり、支出が増えるのに収入が減るのだ。だから、よほど優れた
立地の優れた物件でない限り、損をするというわけだ。
さらに、日本には年間3万人近くの自殺者がいる。高齢者の孤独死
もますます増えるはずだ。自分の物件が彼らの「終の住処」になっ
てしまったら事故物件だ。安い賃料でも借り手がつかなくなる。
【4】
どのクレジットカードがお得かを考えるのも無駄だ。そんなものは
ないからだ。クレジットカードは、便利だが、明細を細かくチェッ
クしなくなるため「いくら使ったか」に意識が向かなくなる。
心理学の研究では、カード払い時は、現金払いの時の6割くらいし
か払った気にならないそうだ。現金なら「財布にお金がないから買
わない」と言えるが、カードではそのストッパーがなくなるのだ。
現代の借金地獄は目に見えない。借主に「借金だ」と思わせない。
リボルビング払いがいい例だ。これは月々の支払額を固定して払う
返済方法だ。
たとえば、カードで200万円の買い物をしたとする。リボルビング
払いの利息は、なんと18%だ。1万円返済しても元本分の返済額は
4000円、残りの6000円は利息だ。500回払わないと返せない。
金融会社が一番嬉しいのは、元本が減らず、利息だけもらうことだ。
銀行やクレジットカード会社はずっと借金をしてもらいから、リボ
払いのような仕組みを作ったのだ。
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■■選書コメント
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お金の防衛術を学びます。電子マネーやクレジットカード、株、投
資信託など、お金の裏話を教えてくれます。お金の本質がわかり、
自分のお金を守ることができるようになります。
一般に、お金の本は富裕層向けのものが多いですが、本書は普通の
人が貯めるテクニックです。何せ、著者自身が、年収200万円の時
に100万円貯めたそうです。
そんな著者が語る、お金の防衛術ですから、短期間に大きく稼ぐと
いった話は期待できません。その分、地に足の着いたアドバイスで
す。
具体的には、給料や株、投資信託、保険、年金、クレジットカード
など、お金にまつわるさまざまな商品・サービス・システムの本当
の姿を暴きます。企業や国からお金を搾取されないための
Q&A形式でお伝えします。知らないだけでこんなに損をしていると
驚かされるはずです。
中でも「お金を貯める極意は主体性を持つこと」というのには、特に
共感しました。「人が買うから、自分も買う」では、お金はいつ
まで経っても貯まりませんよね。
稼いでいるのに一向にお金が貯まらない人や、お金を増やしたくて、
投資や節約に走って、かえってお金を失っている人など、広くお勧
めします。
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