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2015/12/11
大人になってからの勉強法

大人になってからの勉強法

大人だからこそ、ロジックは鍛えられる

「勉強はしたいが、やり直すには遅すぎる」と思う人は多い。だが、社会に出た年数が長い人ほど、勉強に向いている。勉強だけでは得られない社会での「実経験」も上積みされているからだ。だから、最後に勉強してからブランクのある人たちが大学院入試に次々と合格していくのだ。仕事や生活の中で様々な経験をすることで、実は脳内で思考力が知らず知らずのうちに働いているのだ...


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大人だからこそ、ロジックは鍛えられる

【1】

「勉強はしたいが、やり直すには遅すぎる」と思う人は多い。だが、
社会に出た年数が長い人ほど、勉強に向いている。勉強だけでは得
られない社会での「実経験」も上積みされているからだ。

だから、最後に勉強してからブランクのある人たちが大学院入試に
次々と合格していくのだ。仕事や生活の中で様々な経験をすること
で、実は脳内で思考力が知らず知らずのうちに働いているのだ。

勉強から離れたからといって、思考力が鈍っているわけではない。
むしろ、勉強だけでは得られない力が日々の仕事で身についている。
だから、再度勉強を始めた時の理解スピードは格段に上がっている。

まず「勉強をゼロからやり直す」という考えを捨てるべきだ。暗記
が勉強のすべてではない。ベストな答えにたどり着くまでの「思考
のプロセス」こそが勉強なのだ。

【2】

中でも「ロジック」すなわち論理的思考力を磨き上げる勉強をする
べきだ。ロジックを磨くことは、職業を問わず、必ず仕事の成果に
直結してくるからだ。

どんな業界でも、どんな仕事でも、物事を客観的に見て判断し、仮
説を組み立て、相手に伝えるという作業が必ず発生する。このとき、
ロジックが乏しいと、冷静な状況判断と課題の発見ができない。

相手を説得する論理も破綻し「何を言っているのかわからない」と
思われかねない。反対に、ロジックを磨けば、仕事のどの場面にお
いても、自分を支えてくれる。

仕事だけでなく、勉強する上でも、磨き上げたロジックは、必ず強
みになる。ロジックを鍛える過程で「考える力」そのものも磨かれ、
すべての勉強の基礎になってくるのだ。

【3】

ロジックを磨くには、インプットとアウトプットの両方が欠かせな
い。役立つのが読書だ。読書は、インプットをして論理力をアップ
させるのにうってつけだ。

私は、仕事の合間に細切れ時間を利用して、週に数冊の本を読んで
いる。しかも、常に2、3冊を同時並行で読み進める。これは、脳
の色々な領域を使って刺激を与えようと思うからだ。

色々な著者の主張を「この人とこの人は、ここが同意見だが、ここ
は違う」とか「研究者の多数派は、この著者を支持しているようだ」
という風に読む。「木も、森も見る」ようにインプットするのだ。

全体像を意識して読み進めみながら、自分なりの意見を項目ごとに
掘り下げる。一冊の書籍の中でも、知っていることと未知のこと、
重要なこととそうでもないことなど、メリハリをつけて読んでいく。

中でも、重要なことや疑問点、気になったところには蛍光ペンや多
色ボールペンで線を引き、付箋を貼り、ページ数やフレーズを書き
出しておく。さらに、時間のある時に見返し、頭に叩き込んでいく。

【4】

「論理的に考える」とは、自分に都合のいいことばかりでなく「客
観的に見て、合理性があるか」を判断しながら、考えを掘り下げ、
まとめることだ。

論理力を鍛える上で効果的なのは、小論文を書くことだ。小論文を
書く時は、論理的に考えざるをえない。だから、ロジックを勉強す
る方法としてうってつけなのだ。

小論文の書き方だが、まずテーマを設定する。興味・関心・問題意
識を持つ事柄でいい。次に考える材料を集める。書籍や新聞を読み、
知識や情報をインプットする。この材料をもとに客観的に考える。

これらの作業を行った上で、はじめて文章作成に移る。どんな論理
展開にするべきか、大まかなメモ書きをつくってから考えを文章に
したためる。

書き上がったら必ず推敲する。小論文によるアウトプットは、考え
ながら書く、書きながら考える作業だ。論理性を表からも裏からも
固めることになるので、とてもよい訓練になるのだ。

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著者は、社会人向け少人制予備校を日本ではじめて開講した方です。
「勉強は、いつでも再スタートできる!」をモットーに、これまで
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そんな著者が、自らの指導体験をベースに解説するノウハウは、私
たち社会人が勉強をする上で、大いに役立つものばかりです。参考
になるノウハウが目白押しです。

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本書は「大人だからこそ」学べる方法を紹介する点でユニークです。

はじめに、社会人が学ぶことの意義や魅力を解説し、受験勉強との
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慣術、心構えなどを教えてくれます。

その上で、様々なノウハウを紹介します。「時間を書き出す」「サ
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たとえば「背水の陣を敷く」というのは、効果的だと思いました。
そのために「勉強することに関係する試験に申し込んでしまう」な
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このメルマガをお読みの方は、勉強の必要性はよくおわかりと思い
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2015
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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