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2015/12/18
自分を変える習慣力
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潜在意識を味方につける
悪い習慣を改善し、良い習慣を身に付けたくて、何度も試みるが、なかなか続かない。それは、人間の毎日の行動は、ほとんどが潜在意識に支配されているからだ。人は、自分の思考や意識で行動していると思っている。自分のやっていることは、自分で選び、決断していると思っている。だが、実際は、潜在意識下のプログラムによって自動的に動かされている...
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■今週の選書
■自分を変える習慣力
■三浦将
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■■選書サマリー
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潜在意識を味方につける
【１】
悪い習慣を改善し、良い習慣を身に付けたくて、何度も試みるが、
なかなか続かない。それは、人間の毎日の行動は、ほとんどが潜在
意識に支配されているからだ。
人は、自分の思考や意識で行動していると思っている。自分のやっ
ていることは、自分で選び、決断していると思っている。だが、実
際は、潜在意識下のプログラムによって自動的に動かされている。
コンピューターのプログラムでは、ある入力をすると決まった出力
がある。潜在意識のプログラムも、視覚情報、聴覚情報、身体感覚
情報など、五感情報を受けると、いつも決まった反応をする。
たとえば、ネットサーフィンをだらだらしてしまうのは、潜在意識
にプログラムされているからだ。帰宅後の落ち着いた時間になると、
プログラムが勝手に作動して、ネットサーフィンをさせるのだ。
このように、潜在意識に染み付いたプログラムが、人を動かしてい
る。その積み重ねが、人生さえも決めてしまうのだ。
【２】
意識全体を氷山で表すと、水面に表れている部分が意識できている
部分だ。これを「顕在意識」と呼ぶ。意識できているため、自分の
中で明解で、理性的な部分と言える。
一方、水面下にある部分、意識できていない部分が「潜在意識」だ。
これは、心の奥底に潜んだ本能的な意識だ。自覚されることはない
が、人の考え方や行動に大きな影響を与えている。
一説によると、そのパワーは顕在意識の２万倍以上に相当すると言
われている。だから、この潜在意識を意識的に有効に設計し、うま
く活用していくことが重要なのだ。
潜在意識を活用できれば人生が変わる。潜在意識にオートマチック
に動かされる人生から、それをうまくコントロールし活用する人生、
潜在意識を味方に付ける人生を送るべきだ。
【３】
潜在意識は、安全・安心第一で動く。そのために現状維持を好む。
現状を変えることは、危険を伴うからだ。だから、新しいことを始
めようとすると、潜在意識が抵抗するのだ。
「安心・安全欲求が脅かされる」と判断すると、この変化を起こさ
ないようにブレーキパワーを使い始める。だから、急に色々なこと
を変えようとすると、潜在意識の強烈な抵抗に遭ってしまう。
たとえば、他人から色々なアドバイスをされて、頭では正しいと納
得しても、なかなか実行できないことがある。これは、潜在意識が
抵抗しているのだ。
だから、潜在意識のプログラムを変えるなら、まず安心・安全欲求
を満たしてやることだ。これをせずに、無理に意識の力でやろうと
しても、潜在意識の現状維持欲求に打ち負かされてしまうのだ。
【４】
習慣化は大事だ。何事も、毎日続けることには努力が必要だ。しか
し、習慣化が進めば、やがて努力や意識をしなくても、毎日続けら
れるようになる。
だが、新しい習慣は、初期の段階では違和感を伴う。だから、徐々
に始めることだ。やがて、それが習慣になれば、今度はそれをやら
ないことに違和感を覚えるはずだ。
たとえば、毎朝のジョギングを習慣するには、意志の力が必要だ。
しかし、ここであまり高い目標を作ってしまうと、相当な意識と意
志の力を要する。また、潜在意識に邪魔されて長続きしない。
一方、細々とでも続けていくと、やがて当たり前の感覚で走れるよ
うになる。ここまで来れば、すでに潜在意識のプログラムがうまく
書き換わっている。自動操作モードに入っているのだ。
ひとたび、自動操作モードに入ってしまえば、もう意識や意志の力
は必要ない。このように、習慣化とは、意志の力を使う要素を少な
くし、自動化することなのだ。
潜在意識によって、良い習慣が自動化されれば、人生は無意識のう
ちに良い方向に進む。意志の力と労力を使う必要もないため、他の
ことをやる余裕ができるはずだ。
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■■選書コメント
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本書の手順に従えば、誰でも良い習慣が身につくはずです。
本書では、はじめに習慣化の意義を解説し、何を習慣にするべきか、
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単なる一方的な解説でなく、自分にあった習慣を見つけられるよう
に工夫されています。たとえば、フォームを埋めたり、質問に答え
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最近のビジネスパーソンには、やるべきことが山のようにあります。
これを、無理なくこなすには、習慣にしてしまうのが一番です。「で
きる人は、こうやっているんだな」ということがわかるはずです。
「自分を変えたい」と考えながら、行動を先延ばしにしてきた方、
根性論で乗り切ろうとして挫折を繰り返してきた方など、生活改善
が進まずにお悩みのビジネスパーソンにお勧めします。
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