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2016/02/05
やむなくリーダーになる人が結果を出すために読む本
自分が変われば、チームも変わる
リーダーを任された時「よし、自分に任せておけ!」と鼻息荒く力がみなぎる人がいる。だが、そういう人は一部だ。普通はプレッシャーで悶々となるはずだ。なぜなら「リーダーは能力の高い人。チームで一番優れている人がなるもの」と思われているからだ。だからリーダーというと、これらの条件を満たした、それっぽい人物像をイメージしてしまう...
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■今週の選書 ■折戸裕子 ■やむなくリーダーになる人が結果を出すために読む本 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★本書の詳細、お買い求めは、 → http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756918131/tachiyomi ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ ■■選書サマリー ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 自分が変われば、チームも変わる 【1】 リーダーを任された時「よし、自分に任せておけ!」と鼻息荒く力 がみなぎる人がいる。だが、そういう人は一部だ。普通はプレッシ ャーで悶々となるはずだ。 なぜなら「リーダーは能力の高い人。チームで一番優れている人が なるもの」と思われているからだ。だからリーダーというと、これ らの条件を満たした、それっぽい人物像をイメージしてしまう。 そんな人物像をイメージしてしまうのは、ごく少数の絶大なカリス マ的リーダーの存在が強烈な印象として残っているからだ。だが、 「最も優れた人材がリーダーになるべき」というのは思い込みだ。 「頑張っても、自分が思い浮かべるリーダー像になれそうもない」 と、へこむ必要はない。なれないなら、そんなリーダー像は捨てて しまえばいい。そして、自分なりの像を作るのだ。 【2】 チームを持った時、とかく「自分対チーム」と考えがちだ。しかし、 メンバーそれぞれ個性がある。事情や都合もある。リーダーは、チ ームという団体にではなく、1人ひとりと向き合うべきなのだ。 これからは、リーダーとメンバーという関係性にとらわれず、信 頼・論理・熱意を持って積極的にメンバー1人ひとりとコミュニケ ーションを深めるべきだ。 雑談でもなんでもいい。メンバー1人ひとりと関係を築くことを心 がけることだ。それぞれと一緒に困難を乗り越えるバディのような 関係を築くのだ。 人は一度「この人なら」と受け入れたら、その人のビジョンや目的 も受け入れようと努力する。「この人が言うなら」とメンバーが思 ってくれるようになれば、チームはあなた中心に動き出すはずだ。 【3】 今、仕事をしていて一番楽な相手は、自分を映す鏡だ。逆に、満足 できない相手なら、それは自分の弱点や難点と言える。そういう人 のことは、自分を客観視する機会と思って、受け止めればいい。 職場では、類は友を"あえて"呼ばない方がいい。同じ価値観で結 ばれたはずの最高の仲間は、少しでも違う面が見え隠れしないよう に、互いを見張り合いがちだ。 能力も個性も違うのに、チームに合わせにいくようになる。すると、 自分の居場所を確保するために、真のパフォーマンスを発揮しなく なっていく。 絆がどんなに強固でも、価値観だけで仕事をこなしていくのには、 限界がある。だから、価値観の合わない人がチーム内にいたとして も問題ない。 ただ、経営者やそれに近い立場の人は別だ。この魂の部分をしっか りすり合せて組織を作るべきだ。でないと、コアのないチームにな り、やがて崩壊してしまう。この違いは押さえておくべきだ。 【4】 リーダーの実力は、最高でなくていい。それより、メンバーを受け 止め、活かす受け皿を持っていることが大事だ。自分とメンバーの 実力に、受け皿という器を掛け算できるかどうかが重要なのだ。 それには「知識がある」とか「年齢が一番上」とか「経験が一番長 い」などということは関係ない。自分がメンバー一人ひとりを「ど う活かし、どう仕切るか」のほうが重要なのだ。 リーダーは、メンバーをリードし、各人を活かす役割を全うするべ きだ。その覚悟を持つことができれば、相手が誰であれ「この人た ちをどう活かせるのかな」と思考に変換できようになるはずだ。 リーダーの器以上に組織は成長しない。自分とは違った才能を受け 入れ、メンバーと共に成長することだ。組織の成長が止まるのは、 リーダーが器を大きくする努力を止めた時だ。 日々、形を変えてやって立ち塞がる壁に、パワーアップアイテムを 見つけて乗り越えていく感覚で取り組めば、メンバーと成長し続け ることができる。こうしてリーダーの器はどんどん大きくなるのだ。 ★本書の詳細、お買い求めは、 → http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756918131/tachiyomi ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ ■■選書コメント ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リーダーシップの本です。リーダーのための実践的な教科書です。 職場でリーダーになるために必要な「考え方」や「心構え」を、体 系的に教えてくれます。 「慕われるリーダーとは、どういう人か?」「どういうリーダーを めざすべきか?」など、リーダーなら誰もがいだく疑問や悩みに、 ズバリ答えを示してくれます。 具体的には、カリスマ性の発揮の仕方やチームの変え方、影響力を 発揮させる方法や、メンバーに「ついて行きたい」と思わせるコツ など、リーダーが知りたいことが詰まっています。 著者は、NTTドコモでリーダー育成の仕組みを作り、今ではコン サルタントとして活躍される方です。そんな著者が指導する法則が 分かりやすく紹介されます。リーダーシップの極意がつかめます。 とはいえ、小難しい理屈や、テクニックは出てきません。あくまで も、リーダーが日常的に直面しやすい悩みに対する実践的で、即効 性の高い答えが示されていきます。 あるべきリーダー像やリーダーシップ、チーム作りやメンバーの資 質、メンバーの動かし方など、リーダーが陥りやすい間違いや、抱 きやすい悩みを想定し、これに答えていく構成になっています。 職場にいれば、好むと好まざるとに限らず、リーダーを任されるこ とがあります。しかも、その日は突然やってきます。結果、走りな がら学んでいくことになります。本書はそのガイダンスに最適です。 いきなりチームを任されて不安な人、すでにリーダーをしているが うまくいかず困っている人、メンバーとの壁に孤独を感じている人 など、すべての悩めるリーダーたちに読んでもらいたい本です。 ★本書の詳細、お買い求めは、 → http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756918131/tachiyomi ───────────────────────────── ◎バックナンバー→ https://www.bbook.jp/backnumber ◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com ◎登録、変更、解除→ https://www.bbook.jp/mag.html ────────────────────────────── 発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2016 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━