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2016/02/19
一緒にいて疲れる人の話し方 楽な人の話し方』
相手を疲れさせる話し自慢、楽しませる話し上手
人付き合いがうまくいかないのには、理由がある。もし「うまくいっていない」と感じるなら「もしかしたら、自分には他人を疲れさせている面があるのかもしれない」と振り返ってみるべきだ。「コミュニケーションが苦手」と言うと、口下手や人見知りのことと思いがちだ。たしかに、コミュニケーションとは、自分の考えを人に伝えるものだ...
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■今週の選書 ■一緒にいて疲れる人の話し方 楽な人の話し方』 ■野口敏 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★本書の詳細、お買い求めは、 → http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046013168/tachiyomi ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ ■■選書サマリー ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 相手を疲れさせる話し自慢、楽しませる話し上手 【1】 人付き合いがうまくいかないのには、理由がある。もし「うまくい っていない」と感じるなら「もしかしたら、自分には他人を疲れさ せている面があるのかもしれない」と振り返ってみるべきだ。 「コミュニケーションが苦手」と言うと、口下手や人見知りのこと と思いがちだ。たしかに、コミュニケーションとは、自分の考えを 人に伝えるものだ。 だが、周りにストレスを与えないこともコミュニケーション能力の 一つだ。「口下手」というだけでは嫌われない。他人を疲れさせる から、人間関係で損をするのだ。 反対に、一緒にいて相手に幸福な気持ちを与える人は、自然と周り からサポートを受ける。その結果、知らず知らずのうちに社会で大 事にされるのだ。 「人を疲れさせるコミュニケーション」と「人を楽にさせるコミュ ニケーション」。その違いを正しく知っておくことは、長い人生を 送る上で重要な意味があるはずだ。 【2】 一緒にいて疲れる人は「話し自慢」だ。話し自慢は、自己顕示欲を 満たすために話している。 一方、一緒にいて楽な人は、みんなに話す機会を作ってくれる。話 を独占せず、すべての人に話すチャンスを与える。本物の話し上手 とは、周りを、楽で愉快な気持ちにさせる人なのだ 話し上手が見たいのは、みんなの笑顔だ。自分の話をする時も、皆 にわかるように話す。難しいマニアックな話題も、相手が興味を持 てるように工夫して話す。 話し上手は、無口な人もヒーローに変身させてしまう。そんな人が いると、どんな集まりでも、全員が自分の話ができ、大満足で帰途 につける。 【3】 一緒にいて疲れる人は、話題がクルクル変わる人だ。楽な人は、話 すテーマを絞る人だ。 話し自慢の最大の欠点は、話が長いことだ。彼らは話の終わり際の 言葉を使って、次の話に展開させていく。こうして自分ばかりがた くさん話をするため相手は疲れる。 また、話している本人も「何が言いたいのか」を見失ってしまう。 これでは人望は得られない。結果、仕事も人間関係も失敗し、人生 の終末を貧乏で終わらせることになるのだ。 本物の話し上手は、話す前から相手に伝えたいことを意識して話す。 話し始めたら、その後もブレない。気の利かない人が、流れを変え る話をしても、相手を立てながら上手に話を元に戻す。 彼らは、自分の中で他の考えがよぎっても、テーマとズレているこ とを見抜き、言葉にしない。そして、最後は本当に言いたかった所 に話を落とす。 また、話し上手は、自分の意図した話が終わると「どう思う?」な どと、話し手の立場を相手に譲ることを忘れない。話し手の立場を 独占しない。だから、愛されるのだ。 【4】 人は、話を聞きながら、頭の中で「映像化」を行っている。映像化 するから理解でき、記憶できる。映像が浮かぶと、話は目の前で繰 り広げられるドラマになる。だから臨場感があって面白いのだ。 ところが、疲れる人は相手が話の内容を映像化する「間」を与えな い。相手の興味と無関係に話すから映像化しづらい。また、映像化 しやすいように話さないから、聞き手は努力と忍耐を強いられる。 話し上手は、相手の表情や仕草に敏感だ。相手が興味を持ち、楽し んでくれる話をする。また、相手の映像化を助ける話し方をする。 だから、聞き手は努力せず映像が浮かび、話に引き込まれるのだ。 ★本書の詳細、お買い求めは、 → http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046013168/tachiyomi ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ ■■選書コメント ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 話し方を変えることで、人間関係を改善することを目指す本です。 聞いてもらえる話し方で、周囲から評価され、最良の人間関係を築 けるようになります。 世の中には、誰からも好かれる人がいる一方、誰からも疎まれ、避 けられる人がいます。その違いは、主にコミュニケーションの仕方 にあります。 本書は、コミュニケーションの上手な人と下手な人、両極端を対比 させながら、違いを分析していきます。そして、周りから愛され、 大事にされる話し方を学びます。 上司・同僚、友達、恋人・夫婦など、私たちの日常は人との関わり で出来ています。そのため、コミュニケーション下手だと、仕事も、 プライベートもすべてダメ、ということになりかねません。 反対に、コミュニケーションさえ改善できれば、人間関係のすべて を一挙に氷解することができます。結果、人生は、あらゆる面で好 転します。そう考えると、一度しっかり学ぶ価値がありそうです。 もちろん、空気の読み過ぎもどうかと思います。ただ、物言いが、 仕事や家庭に支障をきたしているとしたら問題です。ストレス無く、 気持よく社会生活を送るためには、ある程度の気遣いは必要です。 本書は、話し上手と話し下手の対比が合計68個出てきます。これ だけあると、すべてを習得するのは困難です。でも、納得できた所、 出来ていない所だけでも変えられれば、効果が出ると思います。 職場でも、プライベートでも、どうも人づきあいが下手だと感じて いる人、もっと話を聞いてもらいたい人、認めてもらいたい人など、 人間関係を改善したいすべての人にお勧めします。 ★本書の詳細、お買い求めは、 → http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046013168/tachiyomi ───────────────────────────── ◎バックナンバー→ https://www.bbook.jp/backnumber ◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com ◎登録、変更、解除→ https://www.bbook.jp/mag.html ────────────────────────────── 発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2016 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━