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2016/04/15
論理的な「仕事のやり方」がわかる本
上司に突っ込まれない思考術
仕事は、感覚的でなく、論理的に進めるべきだ。論理的思考ができないと死角が発生する。上司から死角指摘されると、しどろもどろになる。それを防ぐには、ミッシーに留意することだ。ミッシーとは「モレやダブリがない状態」だ。モレがあると死角ができる。たとえば、メリットばかり考えて、リスクへの対策がもれていると、予期せぬ失敗に陥る...
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■今週の選書
■論理的な「仕事のやり方」がわかる本
■西村克己
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■■選書サマリー
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上司に突っ込まれない思考術
【1】
仕事は、感覚的でなく、論理的に進めるべきだ。論理的思考ができ
ないと死角が発生する。上司から死角指摘されると、しどろもどろ
になる。それを防ぐには、ミッシーに留意することだ。
ミッシーとは「モレやダブリがない状態」だ。モレがあると死角が
できる。たとえば、メリットばかり考えて、リスクへの対策がもれ
ていると、予期せぬ失敗に陥る。
一方、ダブリがあるとムダや混乱が起きる。たとえば東京支店と横
浜支店が川崎地区を重複して担当していたら、顧客はどちらに行く
べきか混乱する。営業所にとっては二重の費用が発生する。
あらゆる仕事において、まず目的の確認を行うべきだ。確認したら、
全体をミッシーで整理する。その上で優先順位を付ける。
数値化できる場合は、ミッシーにすることは容易だ。数値化できな
い場合は、どう分類するかが腕の見せ所だ。大切なことは、全体観
を養うために、常に全体をミッシーで把握する習慣をつけることだ。
【2】
死角ができないように全体を把握するには、表裏一体で考えること
だ。つまり正反対を組み合わせるのだ。たとえば「内部と外部」「ソ
フトとハード」「プラス要因とマイナス要因」などだ。
正反対をひと通り考えたら、次に「他にモレがないか」を確認する。
「今考えていること以外」に目を向けることで、モレや死角を発見
できるようになる。
2つの視点で観察することを「複眼思考」という。「複眼思考」で
は、180度正反対の視点を組み合わせた場合が、最も視野を広げて
くれる。
さらに、真ん中の視点を加えると、ミッシーの完成度は上がる。「上、
中、下」「松、竹、梅」などだ。3つのオプションを提示すること
で死角をなくすのだ。
【3】
ミッシーにする方法には、もう1つある。手順や時系列で情報を整
理をすることだ。「過去、現在、未来」は、時間においてミッシー
になっている。
手順や時系列で整理することをプロセス思考という。これができる
と、仕事の効率が上がり、大きな見落としもなくなる。たとえば、
作業をステップに分解する。数は3~5程度が良い。
企画書を作成して承認をもらうなら「テーマ設定」「情報収集」「企
画概要の作成」「企画書の作成」「企画書の報告と承認」に分割で
きる。こうすれば「何をどうすべきか」がイメージしやすくなる。
さらに「標準時間」を持つことだ。標準時間とは、その作業の完了
に要する時間だ。たとえば「報告書の作成は5ページに2時間要す
る」という具合だ。
はじめに、作業にかかる時間を予測しておく。次に実際にやってみ
る。すると、予測とのギャップが自覚できる。これを繰り返すこと
で予測の精度が高められる。
【4】
詳細な話に夢中になると、全体像を伝えることが疎かになる。だか
ら、はじめに全体を説明しておく。その上で、部分の説明に入るべ
きだ。
まず「目的の明確化」だ。目的に応じて、全体の定義が異なるから
だ。たとえば、「会社全体における問題」と「部内における問題」
とでは、全体として認識する範囲が異なるのだ。
目的を確認したら、マクロからミクロに考える。マクロとは全体や
概要だ。ミクロとは、部分や詳細だ。新しい企画は、まず全体像か
ら先に考え、次に部分を詳細に設計する。
全体を見失った状態で部分を説明しても、聞き手は理解できないか
らだ。人に説明するときも、全体像から先に説明する。その後、詳
細な内容を説明していけば、聞き手の理解度は一気に上がるはずだ。
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■■選書コメント
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仕事術の本です。論理的に考えながら仕事を進める方法が学べます。
感覚やセンスでなく、論理をベースに、客観的に仕事を進める方法
が分かります。
若いうちは「センス」や「勘」でも、何とかなるかも知れません。
しかし、感覚に頼る仕事の進め方は、いずれ行き詰まります。意識
して論理に仕事をする習慣をつけるべきです。
とは言え、職場で学ぶだけでは非効率です。職場自体が、非論理的
な思考や慣習で溢れていることも少なくないからです。だから、本
書で学びます。
本書の構成は、まず冒頭でタイプ診断をします。多くの人が「非論
理的」に仕事をしていることに気付くかも知れません。少なくとも、
かつての私なら「重症な非論理くん」と診断されたと思います。
これを踏まえ、次に「論理くん」タイプになることを目指します。
まず、論理思考を身につけます。ここは、本書全体の方法論の基礎
にあたる箇所です。
これを踏まえ、時間の進め方、発想術、文章術、会話術、説得術な
どのコミュニケーションへと進んでいきます。いずれも、論理的に
考え、行動することがベースになっています。
論理的に考え、話し、行動すれば、仕事の効率は上がり、ミスも減
ります。結果、最低限の努力で、成果が上がり、周囲の評価も高ま
るはずです。
反対に「努力しているのに評価されない」という人は、論理的でな
いことが原因かもしれません。本書で、論理的な仕事とはどういう
ものか、学んでみることをお勧めします。
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2016
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