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2016/08/19
お金原論 30代で知っておきたい「お金の知性」の高め方
お金は信用を「見える化」したもの
お金は単なる「数値」だ。銀行預金はネットバンキングが一般化した。買い物にはクレジットカードや電子マネーを使い、マイルや、Tポイントなど、汎用性の高いポイントのお金化も進んでいる。「お金」が数値だとしたら、その数値が示しているのは「信用」の大きさだ。その象徴が、所有者に対する信用とセットで存在するクレジットカードだ...
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■今週の選書 ■お金原論 30代で知っておきたい「お金の知性」の高め方 ■泉正人 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★本書の詳細、お買い求めは、 → https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01IOHJDRG/tachiyomi ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ ■■選書サマリー ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ お金は信用を「見える化」したもの 【1】 お金は単なる「数値」だ。銀行預金はネットバンキングが一般化し た。買い物にはクレジットカードや電子マネーを使い、マイルや、 Tポイントなど、汎用性の高いポイントのお金化も進んでいる。 「お金」が数値だとしたら、その数値が示しているのは「信用」の 大きさだ。その象徴が、所有者に対する信用とセットで存在するク レジットカードだ。 お金とは「信用を見える化したもの」なのだ。信用は「お金」によ って可視化される。信用があれば、その人が扱えるお金の量は多く なり、信用が少なければ、扱えるお金の量は少なくなる。 扱えるお金の量が多いということは、つまり、人生の自由度が高ま るということだ。信用社会においては、信用の多寡が人生の自由度 と直結しているのだ。 【2】 収入は、信用を数値化したものだ。時給1000円のCさんと1,200 円のDさんの違いは、信用度の高さだ。経営者や上司が「いくらの 働きをするか」信用するかの違いが、給料の違いになっている。 もちろん、信用が高いのに収入が少ない人もいる。それは、マーケ ットによってお金の量が決まるからだ。 たとえば、プロゴルファーなら、賞金以外にも、スポンサー料や、 CM出演料などで1億円を優に超える収入を得ることができる。 一方、プロバスケットプレイヤーは、収入が1000万円を切ること も珍しくない。日本ではゴルフほど人気がないから、たとえ一流選 手になっても、スポンサードする企業が少なからだ。 これは一般のビジネスにおいても同様だ。収入を上げるには、信用 をコツコツと積み上げると同時に、その信用が大きな結果となって 還ってくるマーケットを見抜く眼力も必要なのだ。 【3】 信用には「人間的信用」と「経済的信用」の2つがある。一般的に 「信用経済」と称する場合は後者を指す。「経済的信用」は、資産 や収入が高いと高まるものだ。 一方「人間的信用」は「友達との約束を守る」「期日を守る」「発 言したことは自ら率先して行動する」といったことで育まれる。ス ポーツ選手や経営者なら、結果を残すことも重要な要素だ。 この「人間的信用」は、周りに人を呼び寄せる。「人間的信用」の ある人とない人とでは、受ける仕事の量や質が大きく異なるのだ。 お金は他人が運んでくる。それを考えると、人を呼び寄せる効果が 果たす役割は大きい。言うなれば、人間的信用と経済的信用は車の 両輪のようなものなのだ。 つまり「信用経済」の中心にあるのは、職業や肩書、勤務先でなく、 言動、行動、結果が生み出す「人としての信用」そのものなのだ。 【4】 お金が、紙幣や硬貨という「物質」から、単なる「数値」に変わり つつある現代において、買い物も、働くことも、貯蓄することも、 すべて「信用」を軸にしたバーチャルな取引となりつつある。 私たちが生きる「信用経済」社会では、想像以上に、信用とお金が 直結している。つまり、お金について向き合うことは「社会におけ る自らの信用と向き合うこと」と同じことなのだ。 このことを理解して日々を送り、物事を判断している人と、そうで ない人とでは「努力が報われた」と感じる度合いも、周りに集まっ てくる人の質も、手にできるお金の量も変わってくる。 社会は「信用」を中心に回っているのだ。「あの人は信用できる」 と思われるのと「あの人は信用できない」と思われるのとでは、何 事においても雲泥の差が生じてしまう。 豊かで不安のない生活を送るためには、正しいお金の教養を身につ け、信用を積み上げることだ。その結果得た大きな信用こそが、人 生のあらゆる場面で通用する万能のパスポートになるのだ。 ※↓「これじゃ、物足りない!」そんな方は、コチラ↓ https://www.bbook.jp/paymelmaga.html ★本書の詳細、お買い求めは、 → https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01IOHJDRG/tachiyomi ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ ■■選書コメント ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ お金に関する本です。といっても、お金の稼ぎ方を詳しく教える本 ではありません。お金の考え方や、お金とのかかわり方、お金を通 して人格を磨く方法など、お金の原理原則を学ぶ本です。 お金を考えることで、自分の生き方や人生までも考えることができ ます。そういう意味で、お金から考える自己啓発書であり、お金の 教養書と言えると思います。 お金の不安は、大きくなるばかりですが、そんな時代に、お金に縛 られず、自由に生きるにはどうしたらいいのか?その方法がわかり ます。結果的に、お金も手にできるようになるはずです。 世の中には、お金のノウハウがあふれています。それだけお金に不 安を感じている人や、実際に困っている人が多いのだと思います。 でも、安易なノウハウに飛びついても、お金は手にできません。 その点、本書には、具体的なお金の稼ぎ方は、一切書かれていませ ん。代わりに「お金とは何か」の答えが書かれています。お金の本 質を知ることで、自分や世の中の姿まで考えさせます。 その上で、お金との付き合い方を、段階的に身に着けていきます。 具体的な行動リストを紹介し、徐々にお金との関わり方がレベルア ップできるように工夫されています。 お金は人生を大きく左右します。敵に回せば怖いですが、味方にす れば、頼もしい存在です。そんなお金の正しい知識は、まさに一生 ものです。しかし、きちんと学んだことがない人が多いと思います。 本書を読めば、正しいお金の知識が身つきます。お金を増やしたい 人、失いたくない人はもちろん、それ以上に、お金から自分や世の 中をとらえてみたいと考える人にお勧めします。 ※「これじゃ、物足りない!」方は、コチラ → https://www.bbook.jp/paymelmaga.html ★本書の詳細、お買い求めは、 → https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01IOHJDRG/tachiyomi ───────────────────────────── ◎バックナンバー→ https://www.bbook.jp/backnumber ◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com ◎登録、変更、解除→ https://www.bbook.jp/mag.html ────────────────────────────── 発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2016 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━