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2016/10/07
「すぐにやる脳」に変わる37の習慣
「すぐにやる脳」を育てる王道習慣
「やらなきゃ」と思いながら、やる気が出ないことがある。そういう時、脳内では言葉を発する「ブローカ野」と、言葉を聞く「ウェルニッケ野」、2つを結ぶ神経ループ「弓状束」が活動している。はた目には、ぼんやりしているように見えて、脳の中では言葉が渦巻き、脳の一部は追い詰められているのだ...
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■今週の選書 ■「すぐにやる脳」に変わる37の習慣 ■篠原菊紀 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★本書の詳細、お買い求めは、 → http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046016949/tachiyomi ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ ■■選書サマリー ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「すぐにやる脳」を育てる王道習慣 【1】 「やらなきゃ」と思いながら、やる気が出ないことがある。そうい う時、脳内では言葉を発する「ブローカ野」と、言葉を聞く「ウェ ルニッケ野」、2つを結ぶ神経ループ「弓状束」が活動している。 はた目には、ぼんやりしているように見えて、脳の中では言葉が渦 巻き、脳の一部は追い詰められているのだ。 だが、この苦しんでいるときに「やる気」の中核「線条体」は、活 動状態にない。「やらなきゃ」という言葉だけが空回りし、脳の奥 にある、やる気スイッチ「線条体」に届いていない状態だ。 だから「すぐにやる脳」を作るには、線条体のしくみに即して「や るべき行動」「望ましい行動」と「快感」をむすびつけることが必 要だ。 「仕事をしよう」と立ち上がったら「よく立ち上がった」「その一 歩がえらい」という具合に、無理にでも行動と快感をむすびつける ことだ。それを繰り返すのだ。 この繰り返しで「望ましい行動」と「快感」が線条体でむすびつき、 「やろうかな」と思っただけで、線条体が前倒しで発火するように なる。線条体が発火すれば、一秒で集中できる。 【2】 やる気の中核「線条体」は、行動と快感を結びつけることで「やる 気」を生み出す。だから、行動や努力をほめないと「やる気」は育 たない。素質を褒めても、線条体の発火にはつながらないのだ。 だから、自信を失っている時は、素質だろうと努力だろうと容姿だ ろうと、なんでもいいから褒めることだ。そして、自尊心や自己効 力感を育てることが大事だ。 だが、自尊心や自己効力感が満たされた状態で、褒めるポイントを 間違えると、伸び悩みにつながってしまう。「望ましい行動や努力 だけを褒める」それが「すぐにやる脳」を作る上で王道なのだ。 【3】 「努力」をほめられると、さらに努力を認められようと、自分の間 違いを積極的に見つけ、見つめ、間違いから学んでいこうとする。 だから伸びていくのだ。 一方「賢さ」をほめられると、自分の間違いをできるだけ見ないよ うにして自尊心を維持しようとする。すると、間違いから学ぼうと しなくなる。 実際、間違いから学ぶ姿勢を持つ人は、エラーを見出した時に現れ る脳波「エラー陽性電位」が大きい。これが大きいと、その後の成 績が向上しやすい。「間違った」と思うからこそ、向上するのだ。 自分の間違いを積極的に見つけ出し、修正しようとする姿勢をほめ ることだ。その萌芽をほめることこそ、子供を、部下を、自分を伸 ばすことにつながるのだ。 「上を見よう」とする心構えを持つことが、「すぐにやる脳」を作 り出すコツだ。「下」をけなして悦に入っているようでは「すぐに やる脳」はさびついていくばかりだ。 【4】 動作として「上を見る」ことも役に立つ。目からの情報は「後頭葉」 という頭の後ろのほうにある視覚野に入る。この時、視野の右半分 の情報は、後頭葉の左側に、左半分の情報は右の後頭葉に入る。 同様に、視野の上下も逆転している。視野の上半分は、後頭葉の下 半分に入り、視野の下半分は視覚野の上半分に入るのだ。 視野の下半分は、自己中心的な世界の把握にかかわりやすく、過去 の振り返りにつながりやすい。逆に、視野の上半分は、他者中心的 で、未来志向な世界の把握にかかわる。 だから「下を見る」と暗い過去を思い出しやすく、自己中心的にな りやすい。反対に「上を見る」と明るい未来を思いやすく、他人と の関係を考えやすい。 まずは、下を見て、自分の間違いを直視し、反省する。その上で、 今度は上を向き、未来に向けた仕事や勉強にチャレンジしていく。 これが「すぐやる脳」を作るポイントなのだ。 ※↓「これじゃ、物足りない!」そんな方は、コチラ↓ https://www.bbook.jp/paymelmaga.html ★本書の詳細、お買い求めは、 → http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046016949/tachiyomi ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ ■■選書コメント ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 自分で自分のモチベーションを高める方法を教えてくれる本です。 「めんどくさい」という気持ちがなくなり、結果に結びつきます。 そんな「すぐやる脳」を作る極意です。 無理なくモチベーションをあげる方法が、色々紹介されています。 いずれも、簡単で、誰にでもできることばかりです。仕事や勉強に きっと役立つはずです。 著者は、大学教授で、学生相談室長を務める方です。そんな著者が、 脳科学と臨床心理学の理論をベースに、具体的かつ実践的な手法を アドバイスしてくれます。 「やらなきゃいけないのに始められない」そう思うことは少なくな いはずです。ところが、中には、さっさと始め、どんどん成果を上 げる人もいます。そういう人を見ると、自己嫌悪に陥ります。 しかし、本来は、すぐに始められないのが普通なのです。始めら れる人は、始めるコツを心得ているのです、本書は、そのコツをい くつも教えてくれます。 具体的には「ちょっとだけはじめる」「報酬と罰を組み合わせる」 「行き詰ったらすぐに寝る」などです。いずれも、誰にでも簡単に できる方法です。 勉強、仕事はもちろん、運動や遊びなどなど、日常のさまざまな場 面で、脳をやる気にさせる方法が分かります。結果的にパフォーマ ンスが上がります。 「やらなきゃ」と思いながら、いつもやる気が出ない、だから結果 もついてこない―そんな風に悩む、すべてのビジネスパーソンに一 読をお勧めします。 ※「これじゃ、物足りない!」方は、コチラ → https://www.bbook.jp/paymelmaga.html ★本書の詳細、お買い求めは、 → http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046016949/tachiyomi ────────────────────────────── ◎バックナンバー→ https://www.bbook.jp/backnumber ◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com ◎登録、変更、解除→ https://www.bbook.jp/mag.html ────────────────────────────── 発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2016 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━