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2016/11/18
90分で変わる! 相手の信頼を勝ち取る 伝わる力

90分で変わる! 相手の信頼を勝ち取る 伝わる力

伝わる力

社会に出れば、あらゆる場面で話すことが求められる。仕事で結果を出すためにも、友人や家族との関係性を築く中でも、「言いたいことがうまく相手に伝わる」ことが不可欠だ。「伝わる力」は、社会人にとって基本的な能力なのだ。若いうちにこのスキルを磨くことができれば、その後の人生は大きく変わるはずだ。ところが、日本では、これを教わる機会がほとんどない...


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■今週の選書
■90分で変わる! 相手の信頼を勝ち取る 伝わる力
■橋谷能理子
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■■選書サマリー
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伝わる力

【1】

社会に出れば、あらゆる場面で話すことが求められる。仕事で結果
を出すためにも、友人や家族との関係性を築く中でも、「言いたい
ことがうまく相手に伝わる」ことが不可欠だ。

「伝わる力」は、社会人にとって基本的な能力なのだ。若いうちに
このスキルを磨くことができれば、その後の人生は大きく変わるは
ずだ。ところが、日本では、これを教わる機会がほとんどない。

コミュニケーションで大事なことは「正しい言葉でわかりやすく話
すこと」だけではない。最も大事なことは「相手に伝えること」で
なく「相手に伝わること」なのだ。

面と向かってコミュニケーションを取ることに、苦手意識を持つ人
は、意識して取り組むべきだ。まずは、普段の生活の中で、伝わる
力を意識してコミュニケーションを取ることだ。それが第一歩だ。

【2】

アドラーは「人間は、自分流の主観的な意味付けを通して物事を把
握する」と述べている。

人は、情報や思考を外部から取り込む時、伝達内容を言語化する。
その時、自分というフィルターを通して理解する。だから、情報を
そのまま伝えるだけでは伝わらないのだ。

自分が取り入れる時、自分が伝える時、相手が聞く時、情報は何重
ものフィルターを通る。だから、自分が伝えた内容と、相手に伝わ
った内容には、食い違いが起きる。結果として誤解が生まれるのだ。

誤解が起きていることに気づければ、何度も聞き直したり、お互い
に理解のすり合わせをすることで修正できる。最悪なのは、食い違
っているのに、互いに理解し合ったと思い込んでいる場合だ。

これが、大問題に発展することがある。そうなる前に、客観性を持
った伝え方を探るべきなのだ。

【3】

人の話は積極的に聞くことだ。なぜなら、聞き上手になることこそ、
伝わる力を身につける最短ルートだからだ。

心理学者ウィリアム・ジェイムズいわく、人間の持つ感情のうちで
最も強いのは、他人に認められることを渇望する気持だ。人には「承
認されている」「存在意義を確認したい」という欲求があるのだ。

だからこそ、傾聴をすることで、相手に「自己重要感」を感じさせ
ることができる。すると、相手と自分の間に「ラポール」と呼ばれ
る信頼関係が築かれるのだ。

ラポールができると、より多くの情報がもたらされる。それが「伝
わる力」を発揮する土台となっていくのだ。

【4】

傾聴のコツはたくさんある。最も簡単にできるのは「時と場合に合
わせた相づちを打つ」ことだ。相手の目を見て頷くのだ。

場面に合わせて「そうなんですか」と同意したり、「それからどう
なったんですか」と促進したり、「つまり〇〇ということですよね」
と要約したりすると、相手は気持ちよくなり、会話にリズムが出る。

この他にも、「ミラーリング」「ペーシング」「バックトラッキン
グ」という傾聴のテクニックがある。

ミラーリングとは、相手の姿勢や身振りに合わせることだ。相手が
前かがみになって話すなら前かがみで聞く。つらそうな顔で話すな
らつらそうな顔をする。これにより、相手との親近感が生まれる。

ペーシングは、相手の話し方に合わせるテクニックだ。話し方とは、
声の大きさ、トーンの高さ・低さ、話すスピードのことだ。上級者
は、呼吸の深さやタイミングも合わせる。

これにより、相手との一体感や同調感が生まれ、コミュニケーショ
ンがスムーズになる。可能なら、価値観や感情も合わる。嬉しいと
きは一緒に嬉しがり、怒りモードのときは一緒に怒るのだ。

バックトラッキングという方法もある。これは「要約」による相槌
のことだ。話の合間に「ということではよね」と合いの手を入れる
のだ。これにより、話をきちんと聞いていることが伝わるのだ。

※「これじゃ、物足りない!」方は、コチラ
https://www.bbook.jp/paymelmaga.html

★本書の詳細、お買い求めは、
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833421976/tachiyomi

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■■選書コメント
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●今週の選書について

ビジネスに不可欠な、コミュニケーションスキルを磨く本です。人
と話すことの重要性を説き、その具体的な方法と、スキルの鍛え方
をわかり易く解説します。

著者は「サンデーモーニング」「ニュースステーション」などでお
なじみのキャスター、橋谷能理子さんです。キャスター歴30年の
プロのやり方を学ぶことができます。

プレゼン、就職活動、雑談、営業、会議から恋活まで、社会人にと
って、コミュニケーションは欠かせない能力です。本書はその能力
を磨くために必要な方法を、これでもかと教えてくれます。

本書の特徴は、タイトルからもわかる通り、コミュニケーションを
「伝えること」でなく「伝わること」ととらえている点です。その
ため、扱う内容も多方面にわたっています。

たとえば「構成力」や「ボキャブラリー」「要約力」「表現力」の
強化にはじまり、聞く力である「傾聴」や非言語のコミュニケーシ
ョンスキルについても解説しています。

さらには、交渉や駆け引きを上達させる方法として「NLP心理学」
や、プレゼンなど、人前で話す時のテクニックまで「伝わる」とい
う観点から、あらゆるスキルを紹介します。

著名人の書いた本は、個人の体験に基づく、概念的な内容になりが
ちです。しかし、本書はそういう所が全くありません。ワークなど
が盛り込まれ、そのまま話し方にテキストに使えそうです。

仕事柄、人前で話す機会がある人や話下手に悩む方はもちろん、「自
信はあるが、もっと上手になりたい」と考える方まで、ビジネスパ
ーソン全般に広くお勧めします。

※「これじゃ、物足りない!」方は、コチラ
https://www.bbook.jp/paymelmaga.html

★本書の詳細、お買い求めは、
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833421976/tachiyomi

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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2016
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
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