無料版・バックナンバー
- ビジネス選書&サマリーのバックナンバーをご覧いただけます。
2016/12/23
セス・ゴーディンの出し抜く力
出し抜く力
頭のいい人とは、決断と行動が速い人のことだ。知識のほとんど、特に体系的な知識のほとんどは「チャレンジ」と「失敗」を通して得られる。だから、とにかく「やってみる」ことだ。「失敗」は、望むと望まざるとにかかわらず、起こる時には起きるものだ。いくらがんばっても、失敗はよくあることだ。一方「チャレンジ」は、特に一部の組織においてかなり不足しているようだ...
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今週の選書 ■セス・ゴーディンの出し抜く力 ■セス・ゴーディン(監訳)神田昌典 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★本書の詳細、お買い求めは、 → http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837957749/tachiyomi ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ ■■選書サマリー ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 出し抜く力 【1】 頭のいい人とは、決断と行動が速い人のことだ。知識のほとんど、 特に体系的な知識のほとんどは「チャレンジ」と「失敗」を通して 得られる。だから、とにかく「やってみる」ことだ。 「失敗」は、望むと望まざるとにかかわらず、起こる時には起きる ものだ。いくらがんばっても、失敗はよくあることだ。一方「チャ レンジ」は、特に一部の組織においてかなり不足しているようだ。 人びとは間違えることを恐れて、チャレンジを回避しようとする。 だが、これは大きな誤解だ。むしろ、われわれは、もっとチャレン ジすべきなのだ。 仕事とは、一種のチャレンジだ。「次は何をするべきか」「そのた めに、今何をするべきか」を常に考え、問いかけるべきだ。チャ レンジこそが、仕事へのあるべき姿勢なのだ。 【2】 「長時間労働」と「必死に働くこと」とは、別の問題だ。輝かしい サクセス・ストーリーを実現している人は「長い時間働くこと」で なく「必死に働くこと」で成功を収めたのだ。 必死に働くとは、自分にムチ打ち、熱心に働くことだ。ところが、 経済が停滞してくると、人はつい安易なほうを選びがちだ。長時間 労働をする一方で、難しい判断はトップに任せようとするのだ。 ごく少数の人だけが、不況が最大のチャンスだと知っている。彼ら は、必ず利益を生むと信じ、あらゆる感情的・個人的リスクを負い ながら、それまで以上に必死に働く。 「必死に働く」ことは、リスクを負うことだ。それは失敗への恐れ や、目立つことへの恐れ、拒否されることへの恐れなど、自分が直 面したくない状況にあえて立ち向かう時から始まる。 「必死に働く」とは、こうした障壁を飛び越え、さらなる障壁も乗 り越えていくように、自分自身を鍛えることだ。それをやり遂げた 後も、新たな挑戦に向かう習慣を作ることだ。 【3】 何かに特化している人や組織が、利益を得る。あることに特化する ことは、信頼を築き、期待を集め、日々の意思決定を下す助けにな る。使命感をもって仕事ができるから、仕事のやりがいにもなる。 一つのことを本気で守るには「何をするか」ではなく「何をしない か」についての難しい決断を迫られる。自分らしい姿勢を貫くこと、 妥協しないことは、大きな痛みを伴うはずだ。 しかし、だからこそ、何か特定のことを象徴する存在に価値が生ま れるのだ。人は、本気でそれを守ろうとしている人に信頼を寄せる ものなのだ。 状況や相手に応じて主張を変えるような人は、必ず行き詰まる。い ずれ、すべてが明らかになるからだ。息の長いブランドを築きたい なら、今日も明日も毎日、その何かを守り続けるべきだ。 【4】 成功は、地道な努力によって達成されるものだ。成功するまでには、 必ず登るべき長い階段がある。楽な仕事をくり返しても進歩はない が、険し過ぎる断崖絶壁ばかりに挑戦するのも効率的ではない。 理想は、「険しいながらも、乗り越えられそうな丘」を行くことだ。 プロジェクトに行き詰ったり、チャレンジに失敗したりするのは、 たいてい登るべき丘の選択を誤ったせいだ。 人は、パッとしない結果で満足しがちだ。反対に、高望みし過ぎて、 目標に至るまでの段階を正しく選ぶことができない。その原因は、 不安と焦りがあるからだ。 「キャリアを築けるかどうか」は「正しい丘を選べるかどうか」に かかっている。険しいが、何とか乗り越えられそうな丘が連なって 山となり、山が連なって、キャリアがつくられていくのだ。 登るべき丘は慎重に選ぶべきだ。そして「むやみな競争」は避け、 「巧みな競争」をするべきだ。その遠回りこそがキャリア形成のポ イントであり、ゴールへの最短距離なのだ。 ※↓「これじゃ、物足りない!」そんな方は、コチラ↓ https://www.bbook.jp/paymelmaga.html ★本書の詳細、お買い求めは、 → http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837957749/tachiyomi ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ ■■選書コメント ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ あの世界的なマーケッター、セス・ゴーディン氏の最新刊です。厳 しい環境下でも結果を出し続けるビジネスリーダーたちの思考と 行動が学べます。 ご存知、セス・ゴーディン氏は、世界のトップエリートたちが動向 を追い、教えを請うマーケット戦略家です。本書は、彼の「伝説的 ブログ」を抜粋して邦訳したものです。 つまり、本書で学ぶことは、世界のエリートたちと学びを共有する ことです。読んで行動すれば、ビジネスの現場で、必ず最短距離で 成功に近づけるはずです。 本書の原書は600ページを超えます。その中から、日本のビジネス パーソンが日々の仕事で活用できるという視点から再編集されて います。選ぶのは、日本を代表するマーケッター神田昌典さんです。 元々は、読み切りで更新されていたブログの収録ですから、書籍と して体系だってはいません。そのため、頭から順番に読み進めてい く類の本では必要はありません。 また、内容も現状認識や課題の指摘に留まり、具体的な答えを示し てはくれません。それでも「行動しよう」という気持ちになれるか ら不思議です。 著者自身、文中で「ビジネス書の真価は、相手をいかにやる気にさ せるかにある」と指摘しています。本書も、それを地で行く本だと 思います。 現役のビジンパーソンで、成功したい人、活躍したい人はもちろん、 「このままではだめだ!何か変えたい」と考える人にも、ヒントを くれる本です。お勧めします。 ※「これじゃ、物足りない!」方は、コチラ → https://www.bbook.jp/paymelmaga.html ★本書の詳細、お買い求めは、 → http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837957749/tachiyomi ────────────────────────────── ◎バックナンバー→ https://www.bbook.jp/backnumber ◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com ◎登録、変更、解除→ https://www.bbook.jp/mag.html ────────────────────────────── 発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2016 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━