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2017/01/27
向上心 自分の人生に種を蒔け!
自分を大きく育てる
我々には、意志と行動の自由がある。素晴らしいことだが、不名誉を意味することもある。大事なことは、その自由をどう使うかだ。物事の明るい面を見るか、暗い面を見るかは、自分で選べるのだ。たとえば、仕事でミスをしたとき、二度と同じ失敗をくりかえさないように、勇敢に立ち向かえる人は、その失敗に感謝する日が必ず来るものだ...
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■今週の選書
■向上心 自分の人生に種を蒔け!
■サミュエル・スマイルズ
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■■選書サマリー
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自分を大きく育てる
【1】
我々には、意志と行動の自由がある。素晴らしいことだが、不名誉
を意味することもある。大事なことは、その自由をどう使うかだ。
物事の明るい面を見るか、暗い面を見るかは、自分で選べるのだ。
たとえば、仕事でミスをしたとき、二度と同じ失敗をくりかえさな
いように、勇敢に立ち向かえる人は、その失敗に感謝する日が必ず
来るものだ。
だが、その失敗をまるで「人生の終わり」のような顔で受け止めれ
ば、目の前の被害にばかり気をとられ、そこから何の教訓を得るこ
ともできない。
一人ひとりの意志と行動次第で、同じ一つのことが異なる形をとる
のだ。それなら、より素晴らしい「生き方」を選ぶほうがいい。そ
れこそが、人間の智恵なのだ。
【2】
悪い考えを避けて、良い考えに従えるかどうかで、意固地で心の曲
がった人間にも、あるいはその反対にもなれる。世の中は、自分の
選んだ通りに姿を変えてくれるのだ。
世界を本当に自分のものにできる人は、明るく朗らかな人だ。この
人たちこそ、毎日の生活の中に喜びを見出し、享受することができ
るのだ。
一方、年中イライラと不安にさいなまれ、満足することを知らない
性格の人は、不安や苦労に押し流されやすい。そのため、幸せや、
心の平和を手にすることが覚束ない。
成功するためには、才能だけでなく、気質も大切だ。幸福は、平静
さを失わない性格、忍耐力と寛容さ、そして周囲の人たちへの好意
や思いやりなどに左右される。
陽気で朗らかな性格は、生まれつきのものだが、訓練によって開発
することもできる。努力すれば、物事の暗い面ではなく、明るい面
だけを見ようとする性格を伸ばすこともできるのだ。
【3】
包容力が豊かで健全な人たちは、希望に満ちているものだ。同時に、
朗らかだ。彼らが示した手本には伝染力があり、その影響を受けた
人たちを元気づけ、明るくするのだ。
この朗らかさの基礎になるのが、愛と希望と忍耐力だ。愛は愛を呼
び、慈悲を生む。善悪を見きわめ、物事を明るくし、幸福を追求す
る。明るい考えを育て、朗らかな雰囲気を生む。
愛は無料だが、価値は図り知れない。優しい言葉は、話しかけた相
手だけでなく、言っている当人も幸せにするものだ。その場限りの
親切でなく、常に相手の身になることが大切だ。
いくら努力をしても、自分の善意が、相手にとって何の役にも立た
ないこともあるはずだ。だが、思慮分別を働かせれば、努力した当
人のためにはなっているはずだ。
【4】
些細な悩みにも注意してかからねばならない。何かのはずみでそれ
が誇張され、大きな災難に遭ったように思いがちだからだ。人は、
とかく自分を「惨めだ」と思い、それを温めたくなるものなのだ。
だが、こういう状態に陥っていると、悩みを幸せに変える手段が、
目の前にあることを忘れてしまう。そして、誇張された悩みが勝手
気ままに振舞うのを見守るようになる。
この習慣は、人を愚痴っぽく、気難しく、思いやりのない人間に変
える。この性癖は、我儘な人の場合、ますます助長される。強情さ
が間違った方向に進むからだ。そうならないよう、心掛けるべきだ。
明るい心と、将来への希望を持つことだ。それこそが、人生に幸せ
と成功をもたらす鍵だ。将来に希望があるからこそ、人は努力し、
試練に立ち向かえるのだ。
すなわち、世界を動かし、躍動させるのは、精神力なのだ。そして、
あらゆる力を締めくくるのは、この「希望という偉大なもの」なのだ。
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■■選書コメント
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超古典的名著です。150年前の本です。あの世界的ベストセラー、
スマイルズの『自助論』に並ぶ「人生論」です。「人間は、いかに
生きるべきか」について、深く学ぶことができます。
これまで、世界中の人々を鼓舞し、充実した人生へと導いてきた本
です。賢者の成功例や失敗例、そして名言から、働き方や人間関係、
行動習慣などを学べます。
150年と言えば、明治の初めであり、福沢諭吉の『学問のすゝめ』
が読まれていたころです。にもかからず、全く色褪せていません。
むしろ、現代人こそ読むべき、まさに「不朽の名作」と言えます。
本書のテーマは、タイトルからわかる通り「成長」と「人間力形成」
です。その大原則がわかります。読めば、本書が成功哲学や自己啓
発の源流、すなわち「原理原則」であることが分かります。
具体的には「自分の精神や知性を育む方法」に始まり「個性の磨き
方」「自分を生かす働き方」「見識の高め方」「よりよい人間関係
の作り方」などが分かります。
特に、日本人の働き方が見直されつつある昨今、「自分を生かす働
き方」の章は、自分と仕事との関わり方を考え直すにあたり、とて
も参考になると思います。
学びの大原則は、まず原典に当たることです。未読の方は、昨今の
ビジネス書を読むより前に、できれば本書のような古典から目を通
すべきです。
もちろん、既読の方も、今一度読んでみてください。何度読んでも、
新しい学びが得られます。「原理原則」とは、そういうものです。
すべてのビジネスパーソンにお勧めします。
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