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2017/02/24
世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか
世界より速く動くための仕事術
仕事の生産性を決めるのは「今」の使い方だ。「今すぐやる」ことこそが、スピード時代を生き抜く能力だ。ただ、これは焦って優先順位もつけず、目の前のことをどんどんやればできるわけではない。「今、どれだけの成果が出せるのか」「今、どれだけ仕事を進めることができるのか」というアウトプットも含めて「後回しにしない」ということだ...
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■今週の選書 ■世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか ■ピョートル・フェリークス・グジバチ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★本書の詳細、お買い求めは、 → http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797388382/tachiyomi ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ ■■選書サマリー ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 世界より速く動くための仕事術 【1】 仕事の生産性を決めるのは「今」の使い方だ。「今すぐやる」こと こそが、スピード時代を生き抜く能力だ。ただ、これは焦って優先 順位もつけず、目の前のことをどんどんやればできるわけではない。 「今、どれだけの成果が出せるのか」「今、どれだけ仕事を進める ことができるのか」というアウトプットも含めて「後回しにしない」 ということだ。 ところが、多くの人が、その場でできる仕事を「一度持ち帰ります」 「後ほど」と言って先送りにしている。1回で終わるところを「持 ち帰る」ことが、仕事が終わらない大きな理由のひとつだ。 持ち帰れば、二度手間になるし、次の仕事に集中できなくなる。技 術の進歩でできることが増えた今、大抵のことはどこにいてもでき る。些細なことで「持ち帰って」いては、時間をとられるばかりだ。 「会社が自分のオフィス」と考えるのでなく「今、自分がいるとこ ろがオフィスだ」という意識を持つべきだ。そして「今、この瞬間」 に終わらせようとする姿勢が大事なのだ。 【2】 客先での打合せで、社内の意見が必要になったら、客先からメッセ ンジャーで担当者に質問をし、回答をもらう。そのまま仕事が進む。 帰社後に確認し、改めて相手にメールをする手間も省ける。 また、グーグルドキュメントなどの共有ツールに資料を入れておき、 どこからでもアクセスできるようにすれば「今できること」が増え る。客先で急に資料が必要になった場合もすぐに渡せる。 結論・決断も先送りすべきでない。会議で何も決まらないと進捗に 大きな影響が出る。今わかる範囲で決め、解らないだけ次回に持ち 越すようにすれば、決定部分だけでも進められる。 【3】 メールに時間を奪われてはいけない。グーグルでは意外とメールは 使われていない。メールのやり取りに忙殺されて、自分の仕事がで きないとしたら、本末転倒だ。 たとえば、ミーティング後、打ち合わせた内容をもとに報告書や企 画書を作ることがある。これを、打合せ後に自席に戻って作ってい たら、後で再び複数の人に確認が必要になる。これで捗らない。 グーグルでは「その場1回」で終えてしまう。議事録は、ミーティ ングしながら、全員がクラウド上に書き込む。下を向いていると議 論が盛り上がらないので、文書はスクリーンに映し出す。 このやり方は、プロジェクトを進める際も有効だ。よくあるのが、 誰かが文書を作成し、メールに添付して送信、見た人がコメントを 書いて返信する方法だ。 グーグルでは、こんな非効率な方法はとらない。メールで「資料を アップしたので、必要ならいつまでに修正してください」と、グー グルドキュメントのリンクを添えて関係者に流す。 そこに、各々が各自で修正を入れる。締め切りが来たらそこで終わ りだ。常に最新バージョンを全員で共有できるので、文書のバージ ョン管理からも解放される。 【4】 日程調整にも、メールは使わない。全員に送っても、都合が合わな いと、仕切り直しが必要だ。全員が即答しないので、招集する人は ひと苦労だ。成果をあげない仕事に、時間を使うべきではない。 ムダを避けるには、日程調整にクラウドサービスを使う。たとえば、 グーグルカレンダーを必要な人と共有し、会議などの予定を入れて もらう。 自分のカレンダーを開くと、いつの間にかミーティングの予定が入 力されている。クリックすると参加メンバーと会議のアジェンダが 確認できる。 さらに事前配布資料もアップされている。そこまで準備ができてい れば、ミーティング当日は、いきなり本題に入って議論を深めるこ とができるはずだ。 ※↓「これじゃ、物足りない!」そんな方は、コチラ↓ https://www.bbook.jp/paymelmaga.html ★本書の詳細、お買い求めは、 → http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797388382/tachiyomi ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ ■■選書コメント ■■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 仕事術の本です。グーグル社員たちが実践する極めて生産性の高い 仕事のやり方が分かります。1分、1秒を無駄にしない、高密度な 時間の作り方が分かります。 日本の企業には、生産性の低い仕事がたくさんあります。それは、 「検討し過ぎ」とか「無駄な打合せや会議」などです。こうした無 駄が、どうすれば排除できるのかを教えてくれます。 著者は、ポーランド生まれで、日本在住16年の元グーグル社員で す。そんな著者が、グーグルで学び、実践してきた仕事のしかたや、 組織の在り方を教えてくれます。 仕事の「速さ」を実現するには、小手先の効率アップ策では不十分 です。わずかな時間を削っただけでは、今ある膨大な仕事は、とて も終わらないからです。もっと抜本的な対策が必要です。 そのためには、目標を高く設定し、自分の前提や固定観念を破る必 要があります。そして、決断を早めたり、仕事をリストラしたり、 チーム力を高めたりする必要があります。その方法が分かります。 特に「最大の効率化は、自分の仕事を壊す」と言います。普通は、 自分の仕事が失われることは「怖い」と考えます。「人工知能が仕 事を奪う」という論調もよく目にします。 しかし、著者はむしろ「自分で自分の仕事を壊せ」と言います。自 分の仕事をどんどんIT化して時間を捻出し、その時間を「新しい 波に乗ることに充てよ」と勧めます。 このように「仕事が終わらない」理由と解決策が見つかります。「仕 事が思うように進まない」と悩む、すべてのビジネスパーソンにお 勧めします。 ※「これじゃ、物足りない!」方は、コチラ → https://www.bbook.jp/paymelmaga.html ★本書の詳細、お買い求めは、 → http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797388382/tachiyomi ────────────────────────────── ◎バックナンバー→ https://www.bbook.jp/backnumber ◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com ◎登録、変更、解除→ https://www.bbook.jp/mag.html ────────────────────────────── 発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2017 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━