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2017/05/26
入社3年塾: 今、何を知り、どう考え、挑戦するか
成果を生み出す人材になるためのヒント
社会人最初の3年間は大切だ。その間に、何を知り、どう考え、挑戦していくか。そこで自己肯定感と自信を持ち、人生に前向きに取り組めるようになることが、その後に決定的な影響を及ぼす。人は、誰でも頭がいい。ところが、親、先生、上司などに厳しく、冷たい接し方をされ、萎縮してしまっていることがある。その状態では、せっかくの頭のよさが発揮できない...
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■今週の選書
■入社3年塾
■赤羽雄二
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■■選書サマリー
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成果を生み出す人材になるためのヒント
【1】
社会人最初の3年間は大切だ。その間に、何を知り、どう考え、挑
戦していくか。そこで自己肯定感と自信を持ち、人生に前向きに取
り組めるようになることが、その後に決定的な影響を及ぼす。
人は、誰でも頭がいい。ところが、親、先生、上司などに厳しく、
冷たい接し方をされ、萎縮してしまっていることがある。その状態
では、せっかくの頭のよさが発揮できない。
罵倒、中傷、侮辱、嘲笑が、ブレーキをかけているだけなのだ。そ
の原因を取り除けば、本来の力が発揮できる。それが理解できると、
精神的束縛から解放される。すると、本来の頭のよさが発揮できる。
【2】
悩みや、モヤモヤをA4用紙にはき出してみることだ。A4用紙を
横置きにして、左上に浮かんだテーマ、右上に日付、本文を4~6
行、それぞれ20~30字で書く。
ここまでは普通のメモとあまり変わらない。だが、頑張って、1ペ
ージを1分で書く。毎日10~20ページ、頭に浮かんだときに書く。
これが最大のポイントだ。
目で見れば、モヤモヤが何かがはっきりと認識される。愚痴の連続
でなく、課題として理解される。課題が理解できれば、私たちの頭
と心は、それを解決しようと考える。
これを繰り返すと、モヤッとした瞬間に整理し、どう行動すべきか
までが目に浮かぶようになる。究極の姿として、瞬時に、つまり、
ゼロ秒で考えることができるようになる。
よくあるのが「何がわからないのか」が見えていないケースだ。そ
ういう場合は、たとえば「上司は、なぜ資料作成を私に指示しなか
ったのか」などをテーマにA4メモを書けば、急激に見えてくる。
【3】
仕事のスピードを上げるには「事前の準備」と「仕込み」が大切だ。
慣れるまでは、A4メモにさっと書き、やるべき「事前の準備」「仕
込み」をするべきだ。これがよい訓練になる。
一つの業務を片づけるには「どこから始め、どうすれば完成するか」、
「そもそも、始める前にはリードタイムの長い下準備は何か」など、
いつも考えるようになるからだ。
事前の準備、仕込みをするには、まず、仕事の最終成果から逆算し、
「いつ、何が必要か」をA4メモ1ページに書く。次に、先に依頼
しておくべき情報などをリストアップし、早めに用意しておく。
開始してからも、数十回シミュレーションして「予定通りに仕上げ
ることができるか」を確認する。不足な部分、弱い部分が見えてき
たら、すぐ対処する。ここまでできれば「段取りのプロ」になれる。
【4】
仕事には「要点」がある。「これをはずすと、よい結果にならない」
という鍵だ。たとえば、企画書を作成する場合なら「その企画で、
誰が、どんな気持ちになればいいのか」が要点だ。
新人は、企画書を作る際、意味なく情報を集め続けたり、闇雲にペ
ージを増やしたりする。だが、これは無駄だ。企画書が何のために
必要で、どうすれば価値のあるものになるかを考えていないからだ。
「仕事の要点」を押さえることは、最初は難しい。親切な上司なら
教えてくれるが、慣れないうちは、それを聞いてもピンとこない。
そのため、聞き逃してしまう。
どんな仕事も、特に注意して「何がこの仕事の要点か」「どうなっ
ていれば大成功か」を常に考えることだ。そして、それをA4メモ
に書くのだ。
1ページに、サッと書くだけだから、1分もかからない。そのちょ
っとした努力が、大きな違いを生む。おそらく数カ月で大きな差が
つくはずだ。数年上の先輩さえ、追い抜けるかもしれない。
なぜなら、目標を明確にして、それに向かって頭を整理して進める
ことができるからだ。同僚も、先輩も、驚くほど、この点があいま
いなまま突き進んでいるものなのだ。
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■■選書コメント
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仕事術の本です。特に、入社したばかりの人に、最初の3年間がい
かに大切かを説き、具体的な取り組み方を教えます。これを実践す
れば、成果を生み出す人材に成長できるはずです。
著者は、マッキンゼーで14年間活躍した方です。ベストセラーと
なった『ゼロ秒思考』の著者でもあります。その教えを、若い人が
職場で実践するアドバイスです。
思考力から仕事のスピードアップ、コミュニケーション、人間力か
ら情報収集・分析力、時間の使い方からモチベーションアップまで、
できる人になるために必要な仕事の基礎を網羅しています。
本書の特徴は「自己肯定感」と「自信」を高めことが、自己成長の
鍵であるとし、その方法を10のポイントから解説していくところ
です。最終章は「自分を信じる力」で締めくくられます。
たしかに、成長を続けるには、自信が必要です。ところが、社会人
になりたてのころは、できる人を目の当たりにしたり、上司や先輩
に厳しく指導されたりして、自信を失いがちです。
下手をすると、それがきっかけで何事にも前向きに取り組めなくな
ります。結果、いつまで経っても成果を上げられず、ますます自信
を失うという悪循環に陥ります。
だからこそ、本書では自己肯定感を身に付ける方法にこだわりま
す。その視点から、ロジカルシンキングやタイムマネジメント、コ
ミュニケーションなどのスキルを説いていきます。
なお「入社3年目」とありますが、そうでない人も参考にできます。
まだできていないことがあれば、今からでも試せば効果があると思
います。仕事を通して成長したいすべての人にお奨めします。
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2017
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