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2017/05/19
ルール・オブ・スリー「やるべきこと」は、ここまで絞れ
「3」が、あらゆる仕事の問題を解決する
「ルール・オブ・スリー」とは、考えを「3つ」で整理すること、そして、その考えを誰かに伝える時も「3つ」で伝えることだ。極めてシンプルで、即興性のある思考手法だ。思考手法としては「ロジカルシンキング」があるが、万能ではない。
たとえば、会議で意見を求められた時や、質疑応答の時は、時間をかけることができない。論理思考をする暇がないのだ...
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■今週の選書
■ルール・オブ・スリー「やるべきこと」は、ここまで絞れ
■高田圭悟
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■■選書サマリー
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「3」が、あらゆる仕事の問題を解決する
【1】
「ルール・オブ・スリー」とは、考えを「3つ」で整理すること、
そして、その考えを誰かに伝える時も「3つ」で伝えることだ。極
めてシンプルで、即興性のある思考手法だ。
思考手法としては「ロジカルシンキング」があるが、万能ではない。
たとえば、会議で意見を求められた時や、質疑応答の時は、時間を
かけることができない。論理思考をする暇がないのだ。
そんな場面で役立つのが「ルール・オブ・スリー」だ。プレゼンの
お手本としてよく引き合いに出されるスティーブ・ジョブズも、多
くのスピーチで「ルール・オブ・スリー」を使っていた。
プレゼンだけでなく、営業や交渉、企画立案、マネジメントなど、
あらゆるビジネスシーンで使えるのが「ルール・オブ・スリー」と
いう手法なのだ。
【2】
問題の解決策を論理思考でヌケ・モレなく考えると、膨大な数の要
素が挙げられる。だが「ルール・オブ・スリー」では、重要な項目
を3つだけ挙げる。
だから、論理思考に比べると網羅性はない。だが「即興性」や「使
いやすさ」の面で優れている。また、3つで考えることで思考の焦
点が明確になり、相手にも自分の考えを明確に伝えることができる。
本当に「3つ」でいいのか疑問に思うかも知れない。人間の短期記
憶の容量は、7つくらいだと言われている。だが、それはよく知っ
ていることや、なじみが深いものに限る。
興味がないもので同時に覚えられるのは「あれ」「これ」「それ」
のせいぜい3つだ。「自分の記憶に残りやすい」「相手の記憶に残
しやすい」という点からも「3つ」が最適な数なのだ。
【3】
IT技術の進歩で、世の中のありとあらゆるものが速くなっている。
それに比例して人間の処理能力も高められればいいが、難しい。私
たちにできることは、思考の効率を高めることぐらいだ。
ある実験で、スーパーの試食コーナーに24種類のジャムを並べた
場合と、6種類のジャムを並べた場合とで売上を比較した。選択肢
が多いほうが売上は大きそうだ。だが、少ないほうがよく売れた。
人は、選択肢の数があまりにも多くなると、比較するのが面倒にな
るのだ。その結局、選ぶことそのものをやめてしまう性質があるの
だ。
物を考える時も同じだ。「思いつくままに考えてみよう」というと、
かえって頭の中は混乱する。そこで「3つに絞って考えてみよう」
とする。
こうすることで「その中での最適を目指すこと」に意識が向く。制
約を設けることで、思考に「道筋」がつき、かえって自由に考える
ことができるのだ。
【4】
話がうまく伝わらないのは「話し下手」なのではない。「考え下手」
なのだ。「どう伝えるか」の前に、頭の中の「何を伝えるか」が整
理されていないと、相手にうまく伝えることができないのだ。
そこで「ルール・オブ・スリー」を、活用する。これが「伝える力」、
すなわちコミュニケーション力を劇的に高めてくれるはずだ。
まず、3つを意識すると、ちょうどいい分量の話ができる。反対に、
要点を3つに絞ることを意識しないと "話しすぎる"か、"話さな
すぎる"のどちらかに偏ってしまう。
次に、3つに絞ることでリズムよく話ができる。「ホップ・ステッ
プ・ジャンプ」と言われると、弾むようなイメージで、心地よく聞
くことができるはずだ。人は「3つ」にリズムを感じるものなのだ。
第3に、話を覚えてもらいやすくなる。人の脳は、一度にたくさん
の情報を処理することができない。このように、3つに絞ることで
頭が整理され、コミュニケーション力が劇的に高くなるのだ。
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■■選書コメント
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思考法の本です。自分の考えを3つで整理し、伝える時も3つで伝
えることを意識します。これだけで、思考にも、伝え方にも、漏れ
や無駄がなくなります。
言ってしまえばそれだけの、極めてシンプル、かつ単純なノウハウ
です。ただ、だからこそ、仕事のあらゆる場面で活用することがで
き、効果を上げることができると言えます。
もともと、カナダ生まれの思考術「THINK ON YOUR FEET」をベース
にしたものだそうです。シンプルですが、仕事のあらゆる問題を解
決できる、極めて最強なフレームワークと言えます。
この思考法は、ビジネスのあらゆるシーンで活用できます。本書で
も、思考整理に留まらず、話し方、プレゼンテーション、ライティ
ングなどにも応用していきます。
構成は、はじめに「3つ」で考え、伝えることの意義と効果を解説、
続いて、その基本的テクニックを紹介します。ここでは、基本プロ
セスを解説し、フレームワークやフォーマットを紹介します。
その後は、ビジネスシーンごとの実践方法を解説します。たとえば、
ビジネス文書やプレゼンテーション、交渉や営業、さらには部下指
導やキャリアップにもこの手法を応用していきます。
なお、本書のノウハウは、業種や職種、役職などを問いません。あ
らゆる仕事、階級の人が、このスキルを学び、実践すれば、仕事の
スピードと質を極限まで上げることができるはずです。
というわけで、すべての現役のビジネスパーソンにお勧めします。
特に、思考法を学びたい方、または、すでに学び、活用してきたが、
限界も感じていたという人にもお勧めです。
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→ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837926797/tachiyomi
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2017
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