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2017/05/05
やめられない!ぐらいスゴイ続ける技術

やめられない!ぐらいスゴイ続ける技術


続ける技術

「継続は力なり」という。この言葉は、私たちの価値基準に大きな影響を与えている。日本人には「継続すること=良いこと」という共通認識があるのだ。たしかに、快挙を成し遂げた人は継続することの大事さを口にする。だが、この共通認識は「継続できない=だめな人」となり、続けられない自分を「根気がない」と否定する理由になる...




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■今週の選書
■やめられない!ぐらいスゴイ続ける技術
■菅原洋平
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■■選書サマリー
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続ける技術

【1】

「継続は力なり」という。この言葉は、私たちの価値基準に大き
な影響を与えている。日本人には「継続すること=良いこと」と
いう共通認識があるのだ。

たしかに、快挙を成し遂げた人は継続することの大事さを口にする。
だが、この共通認識は「継続できない=だめな人」となり、続けら
れない自分を「根気がない」と否定する理由になる。

「継続力が大事」と言われているのに、続かなかったり、継続が報
われなかったりするのには理由がある。根気や性格のせいではなく、
脳に備わっている仕組みを、うまく使いこなせていないからなのだ。

【2】

まずは、続けるために止められない行動を止めることから始めるべ
きだ。アルコールやパチンコ、買い物などの依存症の怖さは、その
行動をしている時、自分がしていることに気づかないことだ。

たとえば、タブレット端末を使ってみたら「便利だな」と感じ、眠
る前に動画を見ることが習慣になってしまうことがある。自分では
そのつもりはなかったのに、知らずにそうなることがある。

これは、脳内で依存症と同じことが起きているのだ。日常的に依存
症の仕組みで行動していると、気づいた時には「こんなはずではな
かった」と、自分の人生を後悔することになる。

実は、依存症は神経伝達物質ドーパミンに関係がある。ドーパミン
は、熱中したり没頭したりすることを担う。やる気を触発するが、
良い方向のやる気ばかりでなく、依存症の原因物質でもあるのだ。

【3】

ドーパミンに人生を操られないようにするには、ドーパミンの特徴
を知ることから始めるべきだ。まず、ドーパミンは、学習に影響す
る。ご褒美をご褒美と認め、それを得るための行動を覚える。

ドーパミンは、ある行動をしたら「どれくらいご褒美がもらえるか」
「ご褒美は期待通りだったか」を判断し、それによって自分の行動
を決める働きがある。期待以上なら、行動を続けさせようとする。

これだけなら、予告であおられた挙句、期待外れが続けば、行動を
しなくなりそうだ。だが、ドーパミンには「学習強化」を補強する
仕組みがある。

それは、注意をコントロールする方法だ。まず、一度期待以上のご
褒美がもらえると、予告されるたびに期待感があおられる。同時に、
ご褒美がもらえたことへの注意が過剰に高まる。

これは、無意識に行っている。だから、過剰に気にしていることに
気づかない。この「過剰注意」の仕組みによって、期待を裏切られ
ても、懲りずに期待してしまうのだ。

【4】

「やめたいのに、やめられない」のは、強化学習されたことに過剰
に注意を向けて「常にそれを気にしている」からだ。この過剰注意
は、他の人と共有することで解くことができる。

たとえば、親が子どもに「ゲームをやめなさい」と、ゲームの内容
を知りもせずに声をかけても、子どもは止めない。代わりに内容を
子どもと話すと、子どもの脳は、親の反応に注意が向くようになる。

子どもは親に、ゲームの内容を分かりやすく説明しようとする。そ
の結果、「ゲームをやること」だけに、集中していた注意が解かれ、
意識が分散する。

ここで、親が「面白いね」と反応すれば、子どもの脳ではそれが新
たな報酬になり、強化される。今度は、親の表情やセリフへの注意
が高まる。これにより、ゲームへの過剰注意が弱まるのだ。

つまり、ドーパミンから自分を取り戻すには、人と話すことが大事
なのだ。「〇〇がやめられないんだよね」と話すのではなく、やめ
たいことを、他人に分かりやすいように話すのだ。

この時、話す相手が多ければ多いほど、あなたの注意は相手の反応
に向いて分散する。これで自分を取り戻すことができ、ドーパミン
に対して主導権を握れるのだ。

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■■選書コメント
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「継続力」を高める科学的な方法を教えます。脳に本来備わってい
る継続する仕組みを正しく理解し、正しく使いこなすことで、自分
が続けたいことを続けられるようになります。

著者は、作業療法士です。医療の現場で活用されているリハビリテ
ーションの技術を、実生活に応用し、やりたいことを「続ける」方
法として紹介してくれます。

本書のメソッドを使えば「努力」「ガマン」「才能」いずれも不要
です。だから、意志の弱い人や根気のない人、三日坊主でも、自然
に続けることができるようになるはずです。

「継続」をテーマにした本は、よくあります。それだけ誰もが悩ん
でいるからです。でも、それらの多くが、著者の個人的体験談で、
気合や根性を求めます。読んでも「自分には無理」となりがちです。

その点、本書は精神論とは無縁です。脳科学の研究成果をベースに、
脳の5つの仕組みを使うことで、体が勝手に動き出し、続ける状態
を目指します。

具体的には「望まない行動をやめる」「自分で行動を決める」「体
の動きを自動化する」「体の反応に注意する」「行動を検索できる
言葉をつくる」の5つです。

いずれも簡単で、すぐできます。でも、効果は抜群です。脳の仕組
みが理解でき、それを続けることに応用できるようになるはずです。
結果、継続することが簡単で、楽しくなるはずです。

勉強、運動、禁酒・禁煙など、自分のために新しいことを始めたい
人はもちろん、これまで何事も続かず自分を責めてきた人、続けて
きたものの成果に結びついていない人にも、お奨めしたい一冊です。

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★本書の詳細、お買い求めは、
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2017
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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