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2017/08/31
忘れる力「すっきり」「はっきり」「ゆったり」
忘れる力を身に付ける
最近、坐禅や瞑想に注目が集まっている。生きていれば、誰でも毎日、色々なことが起こる。刺激にさらされると、心は常に"波だった状態"になる。心を"凪いだ状態"に戻すなら坐禅がお勧めだ。静かに座ってみることで日常の中で溜まっていく「雑念」を捨てる、手放す、減らす、消す、流すことができる。つまり「忘れる」ことができる...
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■今週の選書
■忘れる力「すっきり」「はっきり」「ゆったり」
■平井正修
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■■選書サマリー
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忘れる力を身に付ける
【1】
最近、坐禅や瞑想に注目が集まっている。生きていれば、誰でも毎
日、色々なことが起こる。刺激にさらされると、心は常に"波だっ
た状態"になる。
心を"凪いだ状態"に戻すなら坐禅がお勧めだ。静かに座ってみる
ことで日常の中で溜まっていく「雑念」を捨てる、手放す、減らす、
消す、流すことができる。つまり「忘れる」ことができる。
今こそ「忘れる力」が必要な時代だ。禅語に「本来無一物」という
言葉がある。「人は何も持たずに裸で生まれ、何も持たずに死ぬ」
という意味だ。一つでも忘れることで「禅の心」に近づくのだ。
忘れることが上手になると「過去」に囚われることなく「人」に振
り回されることもなく「将来」を思い煩うこともない状態になれる。
「忘れる力」によって、人生の時間がますます充実していくのだ。
【2】
人は、思っている以上に、消化できないことを抱え込んでいる。ネ
ガティブな思いは、きれいさっぱり捨てて忘れてしまえばラクに生
きられるのに、捨てられない、忘れられないのが人間だ。
「どうしても、過去の体験を思い出してしまう」なら、その記憶を
上書きするために、新しいことを何かはじめることだ。そうすれば、
おのずと今に視点が向くはずだ。
今、働いている職場が嫌で、毎日「もう辞めたい」と思っているな
ら、思いきって新しい仕事を見つけることだ。新しく集中できる「次」
を見つけるのだ。
苦しみ続けていることがあるなら、新しい経験や良い習慣で上書き
すればいいのだ。今いる場所で何かを始め、どんどん「上書き保存」
すればいい。それが、結果的に上手に忘れることになるはずだ。
【3】
人は、一度成果を出した方法を、中々忘れることができない。だが、
同じやり方に固執するのは「執着」だ。この執着が「今回は、なぜ
うまくいかないのか」と、余計な苦しみを生み出す。
世阿弥は『花鏡』で「初心忘るべからず」という言葉を残した。「初
心」とは、初めての物事に相対する時の緊張感や溌剌とした気持ち
のことだ。どんな場面でも「はじめての心がまえ」で臨むことだ。
一方、成功するためには、基本や基礎、つまり「型」を身につける
ことも大切だ。型は、毎日練習して徹底的に体にしみ込ませるもの
だ。
型があってこそ、型を破って自在に動けるようになれる。状況や相
手に合わせて型を自由に変化させることで成果へとつながっていく
のだ。
忘れるべきは、成功体験であり、身につけるべきは型なのだ。仕事
でも、趣味でも、型をものにすることだ。これができれば、型破り
なことができるようになる。結果、がぜん楽しくなるはずだ。
【4】
禅で「執着を捨てなさい」と言うのは、人間が執着し過ぎる動物だ
からだ。不要な執着を抱え過ぎるのだ。どんなに捨て去り、忘れ去
ろうとしても、執着は、何かにつけて、ふっと心の中にわき上がる。
特に、昔の怒りは、その時に割り切れなかった思いが忘れられず、
頑固な執着になりがちだ「自分には、何かにこだわってしまう傾向
がある。
「まだまだ払拭できていない執着がある」と思って丁度いい。する
と、こだわっている自分の心が客観視できるようになる。その瞬間、
何かにしがみ付いていた心が離れ、落ち着いて考えられる。
心に浮かぶ余計なことも、一種の執着だ。しかし、今とまったく関
係のないことを考えていると、目の前のことに集中できなくなる。
執着すればするほど、時間は無為に過ぎ去ってしまうのだ。
あらゆる執着やこだわりを捨て、自分の心を見つめる時間を持つこ
とだ。考えても仕方がないことを考えるのはやめることだ。不要な
思考が区別できれば目の前のことに全力で向き合えるはずだ。
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■■選書コメント
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禅に学ぶ心のマネジメントです。ビジネスや日常生活では、日々さ
まざまな刺激にさらされます。その結果、心には、雑念が蓄積し、
それがストレスになっていきます。
そんな波立った心を、凪いだ状態に戻すには、忘れることです。で
も、上手に忘れることは、意外に簡単ではありません。これを禅の
教えに従って開放していきます。
禅の力で忘れることで、限りなく自分を「真っ新」にすることがで
きます。すると、過去にとらわれることなく、人に振り回されるこ
ともなく、将来を思い煩うこともない状態にすることができます。
本書は、禅の教えをビジネスに生かす本です。といっても、坐禅の
マニュアルなどではありません。禅の教えをベースにした「忘れる
力」で、人生を充実させる方法を学ぶ本です。
具体的には「過去にとらわれない」「将来を思い煩わない」「人間
関係に振り回されない」「焦らない」「日々を新たにする」の5つ
のテーマについて、禅的なアプローチで解決していきます。
たとえば「過去にとらわれない」ために「新しい記憶で上書きする
こと」を推奨します。また「思いを捨てる」ために「物を捨てるこ
と」を提案します。
著者は、禅の究極は「忘れること」だと言っています。「人は、何
も持たずに生まれ、何も持たずに死んでいく」のです。忘れること
こそ、本当の自分に近づくことができるのです。
というわけで「毎日忙しくて、心の余裕を失っている」と感じてい
る方にはもちろん「禅やマインドフルネスに興味がある」という方
にもお勧めします。
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