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2017/09/15
3原則 働き方を自分らしくデザインする
「仕事」から「しごと」へ
AI時代が到来し、シンギュラリティ問題が広く議論されつつある。人間にしかできない仕事は何かが問われている。AIやロボットが処理できる仕事は人間の手から離れていく。その結果、出現する新しい時間を使って、情報システムや機械では
代替できない、人間にしかできない「しごと」を見つける努力をするべき時代になる...
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■今週の選書
■3原則 働き方を自分らしくデザインする
■山梨広一
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■■選書サマリー
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「仕事」から「しごと」へ
【1】
AI時代が到来し、シンギュラリティ問題が広く議論されつつある。
人間にしかできない仕事は何かが問われている。AIやロボットが
処理できる仕事は人間の手から離れていく。
その結果、出現する新しい時間を使って、情報システムや機械では
代替できない、人間にしかできない「しごと」を見つける努力をす
るべき時代になる。
国や企業は「働き方改革」を進めている。それと並行して、一人一
人が「いかに自分の働き方を変えていくか」を考えるべきだ。キー
ワードは「自由度」だ。
自由度が広がれば、自分に合った働き方ができるようになる。それ
が社会の充実感の高まりにつながる。「働き方改革」の主役は「会
社」でなく「個人」であるべきなのだ。
【2】
働き方を考えるには「しごとの定義」を見直すことだ。「しごと」
をどう定義するかで、視野や視点が変わり、自由度や面白さが変わ
ってくる。まず、常識を疑うことだ。
たとえば「仕事は経済的な報酬を得ること」というのは本当だろう
か?営業職も「お客様サイドに立ったコンシェルジュ」「次世代の
営業職のパイロットとしての先駆者」などと再定義できる。
定義する際には、様々な発想があるべきだ。最終的にはどれも正解
だ。1つに絞り込む必要はない。まさに自由であっていいのだ。年
を重ねるごとに定義が変わってもいい。
同じ「しごと」をしていても、自分なりに成長するためには、ステ
ージに沿って自分の「しごと」を自分なりに再定義していくことが
必要なのだ。
【3】
社会や人々の生活に大きな価値をもたらす活動を「仕事以外のもの」
と片づけてしまうと「しごと」の本質や働き方改革の本質を見誤る
ことになる。
こうした活動は、社会が健全に機能し、進化・発展していくために
不可欠だ。場合によっては、経済活動としての価値も生んでいる。
単に、労務提供の対価として報酬を受け取っていないだけだ。
経済的な報酬の有無にかかわらず、自分が社会に貢献していること、
時間や労力を費やして価値を生み出していることをすべて「しごと」
と捉えるべきだ。
「しごと」の範囲を広げることで、すべての「しごと」に対するオ
ーナーシップと自由度が高まる。その結果、より高い自己実現や充
実感が得られるようになるはずだ。
「しごと」がこれまでの定義のままでは、超高齢化社会を迎えた時
に「仕事」をしていない人だらけになってしまう。そんな社会はい
びつだ。
また、自分の「しごと」が複数あると考えれば、精神的ゆとりにつ
ながる。1つしかないことに失敗するのは辛い。だが、いくつかあ
るうちの1つなら、思い詰めることもなくなる。
複数の「しごと」に携わり、それぞれの場面で得がたい経験ができ
れば、人間としての多面的な成長にもつながるはずだ。
【4】
自分にふさわしい働き方を考えるとき、ワークとライフを対立構造
にすべきではない。この二つはワンセットで変えていくべきだ。時
間の概念だけが強調されると、一方が一方の犠牲になってしまう。
もっと包括的に「ワーク」と「ライフ」を見れば、互いに不可分だ
ということに気づくはずだ。相互に関係し、影響し、連関している
のだ。どちらも意図的に排除することはできない。
「しごと」と「プライベート」はワンセットなのだ。両者を「どけ
だけ自分が充実するか、楽しめるか、幸福感を味わえるか」という
基準で考えるべきなのだ。
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■■選書コメント
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新しい働き方を提言し、自分らしい働き方をデザインする方法を教
えてくれる本です。行政主導で「働き方改革」が叫ばれ、企業も、
個人も、働き方の見直しを迫られています。
しかし、具体的に何をすればいいか、わかりかねているのが実情で
す。特に、国や企業でなく、自分にとって望ましい働き方改革とは、
どんなものなのか?その答えを得ることは簡単ではありません。
本書は、その見つけ方を指南します。マッキンゼー出身の著者が「働
き方」の本質を提示し、個人がゆとりと成功を手にするために、自
分主導で働き方をデザインする方法を教えてくれます。
最近は「残業は悪」とされ、できるだけ休むことが推奨されていま
す。しかし、労働時間を短縮しただけでは生産性は上がりません。
また、時間が減った分、成果はさらに上がりにくくなります。
大事なことは、自分の働き方を振り返り、見直すことです。そして、
自分にとって一番いいやり方、自分がいちばん幸せになれるように
再設計することです。本書は、その方法を教えてくれます。
はじめに「仕事」を再定義します。そのために「仕事の3原則」と
して「生産性」「こだわり」「アソビ」へ発想転換を提示します。
あとは、それを自分の配分で、自由に組み合わせていきます。
心、頭、体のフットワークを軽くして、発想を変えれば、行政や企
業の都合に踊らさられることなく、本当に自分が求める働き方改革
が実現できるようになるはずです。
「働き方改革」のかけ声のもと「自分は何をすべきか」が見つから
ない人や、将来に漠然とした不安を感じながら、行動できずにいる
人など、すべての迷えるビジネスパーソンにお勧めします。
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