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2017/09/08
仕事が思い通りにできる心理術

相手の心・本音を読む心理術

「心理術」と言うと「難しそうで、自分にはできない」と思うかもしれない。だが、コツ押さえれば可能だ。使えば、人間関係を円滑にしたり、仕事がうまくいったり、人気者になることさえできる。相手の気持ち、心の内を読み取る心理術を「マインドリーディング」という。相手の心の内を先読みすることだ。初対面の相手でも「この人は自分を理解してくれる人だ」と感じてもらい、心を開く...

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■今週の選書
■仕事が思い通りにできる心理術
■櫻井勝彦
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■■選書サマリー　　
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相手の心・本音を読む心理術

【１】

「心理術」と言うと「難しそうで、自分にはできない」と思うかも
しれない。だが、コツ押さえれば可能だ。使えば、人間関係を円滑
にしたり、仕事がうまくいったり、人気者になることさえできる。

相手の気持ち、心の内を読み取る心理術を「マインドリーディング」
という。相手の心の内を先読みすることだ。初対面の相手でも「こ
の人は自分を理解してくれる人だ」と感じてもらい、心を開く。

相手が何に悩んでいるか、何を考えているかは、中々わからないも
のだ。だが、心理術としてのマインドリーティングは「誰にでも当
てはまること」を先取りして話すだけだ。

相手の立場に立って、相手が感じているであろうことを言葉にする
のだ。これにより、相手は「自分の気持ちを理解してくれる」と感
じ、あなたに心を開いてくれるはずだ。

【２】

人と接している時、相手から見える顔や上半身は、誰でもセルフコ
ントロールして良く見せようとする。本当の気持ちは、意識が行き
届きにくい「下半身」に出るものだ。

話しをしている時、相手の膝や足がこちらを向いていれば問題ない。
だが、違うほうを向いているなら、相手はあなたと「あまり話した
くない」「できれば帰りたい」などと思っている。

また、上半身の末端部、たとえば「手のひら」などにも相手の本音
は出やすい。人はリラックスしていたり、相手に心を許していると
きは、手のひらが見える位置にあることが多い。

相手の手がテーブルの下にある、ポケットに入れている、後ろで組
んでいるなどという時は、あなたに心を開ききれていない、隠し事
がある、場合によっては嘘をついている可能性がある。

【３】

新しい職場や部署に異動したり、異業種交流会に出席したりした時
などは、自己紹介をするはずだ。そこでは、自分の優れた点をアピ
ールすることが必要な時もある。

しかし、自分の優れた点や成功体験ばかり話すと、無意識に「自分
のほうが上」ということを相手に伝えてしまうことがある。すると、
相手は見下されたような印象を持ってしまう。

一方、名前や仕事、趣味など、基本的なことだけを話すことはよく
ある。だが、事務的過ぎてよそよそしくなる。人は「好きな人」と
「嫌いな人」のことは印象に残る。

だが、何とも思わない人のことは印象に残らない。事務的な自己紹
介は差し障りがなく、無難だが、相手の記憶や印象に残ることが難
しくなる。

お勧めは、自分の悩みやダメなところをユーモラスに話すことだ。
無理のない範囲の失敗談や自虐ネタで自分をユーモラスに語る。こ
れなら相手は安心する。その結果、打ち解けやすくなるはずだ。

【４】

人は、本能的に、相手が「自分の仲間か、そうでないか」を見分け
る性質がある。相手のことを「仲間だ」と感じれば心を開く。反対
に「仲間でない」と感じれば防衛本能が働き、心を閉ざしてしまう。

どこで相手が仲間かどうかを判断しているかというと、それは「自
分と同じか、似ているか」だ。つまり、共通項があるかどうかが決
め手になっているのだ。

だから、初対面の相手と会話を盛り上げたいなら、相手との共通点、
似ている所をどれだけ見つけられるかがポイントだ。まず、持ち物
など、小さなことでもいい。

「これ自分も持ってます！」などと相手との共通項を見つけていく。
これにより「私は、あなたと感覚が近い仲間です」ということを暗
に伝えていくことができるのだ。

言葉の伝い方も相手に合わせる。相手がきちんとした言葉遣いをす
るなら自分もきちんと、砕けた話し方をするなら自分も砕ける。こ
うして相手に「自分と似ている」と思ってもらうことが大事なのだ。

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■■選書コメント
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仕事や日常生活に生かす心理術の本です。人間の「心」と「脳」を
理解することで、仕事もプライベートもうまくようになります。そ
れを可能にする簡単なテクニック、心理術が学べます。

上司や部下との関係や営業先での会話、プレゼンなど人前で話すこ
となど、人間関係や対人関係で悩むビジネスパーソンは少なくない
と思います。これらの悩みのいくつかは心理術で解決できます。

また、自分を奮い立たせたり、緊張をほぐしたり、ストレスを開放
したりなど、自分の心をマネジメントすることも可能になります。
それらを可能にするノウハウが、本書には詰まっています。

大学などで心理学を学んだ人は少なくないかもしれません。でも、
日常的に使いこなしている人はあまりいないと思います。本書は、
「心理学」でなく、使える「心理術」が学べる点が魅力です。

特徴は、日常生活で、誰もが簡単に習得、活用できるテクニックを、
図解を用いた解説でわかりやすくまとめてある点です。単なる知識
でなく、ツールとして活用し、実際に問題解決することが可能です。

具体的には、相手の本音を読んだり、相手に好印象を与えたり、リ
ーダーシップを発揮したり、モチベーションを高めたり、ストレス
を軽減させたりすることなどが可能になります。

そのためのテクニックとして、ローボールテクニックやタッチング
効果、シンクロニー現象、アイ・アクセシング・キューなど、51も
の心理術が紹介されています。

人間関係がうまくいかない人や、対人関係や対話などコミュニケー
ションが苦手な人はもちろん、様々な課題や問題を抱えるすべての
ビジネスパーソンにお勧めします。

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