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2018/03/16
一生仕事で困らない企画のメモ技(テク)
ネタ帳の作り方とアイデア発想法の原則
「新しいことをやりたいが、何をやりたいか思いつかない」そういう人は多い。一部の特殊な人を除き、普通の人は次々に「やりたいこと」や「欲しいもの」があふれてくるわけではない。アイデアや企画はセンスで作るものだと思われがちだ。そして、自分の頭だけで企画を考えようとする人が多い。だが、それは間違っている。頭の中の情報、アイデアの材料は限られているからだ...
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■今週の選書
■一生仕事で困らない企画のメモ技(テク)
■高橋晋平
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■■選書サマリー
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ネタ帳の作り方とアイデア発想法の原則
【1】
「新しいことをやりたいが、何をやりたいか思いつかない」そうい
う人は多い。一部の特殊な人を除き、普通の人は次々に「やりたい
こと」や「欲しいもの」があふれてくるわけではない。
アイデアや企画はセンスで作るものだと思われがちだ。そして、自
分の頭だけで企画を考えようとする人が多い。だが、それは間違っ
ている。頭の中の情報、アイデアの材料は限られているからだ。
まず、「ネタ」を集めるべきだ。そのためには、企画の材料になる
「ネタ」をメモし続けるべきだ。それを使うことで、企画はいくら
らでも生まれるのだ。
【2】
まず、見聞きしたことや頭に浮かんだ思いつきから、企画の材料に
なりそうなものをメモすることだ。そして、考えたい「お題」と「ネ
タ」を組み合わせてアイデアにする。それを企画に落とし込む。
そのためには、まず自分だけのオリジナルの「ネタ帳」を持つべき
だ。そこに日々メモを続ければ、企画作りに使えるネタがどんどん
増える。しかも、ネタ帳は常に新しくパワーアップしていくはずだ。
そして、いざ企画を考える時は、ネタ帳を見返して、考えたいお題
と組み合わせていく。すると、一気に何十ものアイデアができる。
その中から、実現できそうなものを見つけることができる。
【3】
「ネタ帳」に書き留めるのは「欲しいと思うものごと」だ。自分の
欲求を刺激し「買いたい」「使いたい」「やりたい」など「行動し
たい」と思えるものごとを書き留めるのだ。
仮に「新しい」「変わっている」「面白そう」と思っても、欲求が
動かないことは「ネタ」では言えない。そういうことはメモするべ
きではない。
「欲しいと思うものごと」だけメモするのには訳がある。企画は、
誰かに価値を与え、欲求を満たすために作るものだからだ。形にし
ても、必要として、使ってくれる人がいなければ無意味なのだ。
企画を考える際、多くの人が「面白そう」「今までに無く新しい」
という理由だけで企画を作ろうとする。だが「面白い」「新しい」
だけでは企画にならないのだ。
【4】
もちろん「ネタ帳」があっても、いきなり完成された企画を作るこ
とはできない。まず企画の「原案」になるアイデアを考える必要が
ある。そのための原則がある。
まず"アイデアは、質より量である"だ。これはアイデア発想の絶
対的なルールだ。いきない良いアイデアを探し始めない。うまくい
かずに自信を失い、面倒になるからだ。すると思考停止になる。
まず、思いつく限りアイデアを出し続ける。仮に100個のアイデア
が出れば、その時点で100個中1位のアイデアを手にできる。母数
が多いほど、一番いいアイデアは優れている。
もちろん、すぐにアイデアを100個も出すことができない。だが、
いいアイデアを一発で見つけ出すことに比べれば、そのほうがはる
かに確実だ。誰にでもできる。
【5】
アイデアは、ダメなものから出す。「質より量」を実行するためだ。
はじめは「すでに世の中にあるもの」「普通すぎるもの」「ドラえ
もんの道具レベルの夢のようなもの」でいい。
「良くないね」「ムリだよね」というものをあえて書き、このアイ
デアを「ちょっと変えてみたら」「逆に考えてみたら」「ちょっと
現実に寄せてみたら」と、少しずつ視点を変えて考えてみる。
するとアイデアが出やすくなる。人は、意識しなくても、いい方向
に考えを修正してしまうものなのだ。まずはアイデアを出し始め、
数をどんどん増やしていくことだ。それが何より重要なのだ。
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■■選書コメント
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アイデア発想の方法です。売れる企画を「仕組み」を使って生み出
す技術を学びます。特別な才能やセンスは不要です。独自のメモを
使うことで、斬新かつ魅力的な企画を発想できるようになります。
著者は、∞プチプチなどの大ヒット商品を数々生み出してきたクリ
エイターです。そんな著者が、企画を次々生み出せるオリジナルの
メモ術とそれを生かしたアイデア発想の方法を初公開しています。
ビジネスパーソンなら、誰でも職場などで、新しいアイデアや企画
を求められるはずです。その時、目を見張るようなユニークなアイ
デアが次々と発想できるようなります。
「アイデアを出そう」と思っても、斬新なものは中々思い浮かばな
いのが普通です。出て来るのはありきたりなものばかりで、自分の
センスのなさを嘆いた経験は、私を含め、誰にでもあると思います。
著者いわく、アイデア発想は「センス」でなく「仕組み」だと言い
ます。その上で、著者が考案した3種類のメモ術を紹介します。具
体的には「ネタ帳」「かけ合わせメモ」「三角形メモ」の3つです。
そして、その作り方と使い方を、豊富な事例と、わかり易い図版で
明快に解説していきます。まるで、著者の頭の中を覗き込むような
感覚で読み進めることができます。
さらに、企画を実現させる上で必要なマインドセットまで言及しま
す。さらに、巻末では、付録として著者自身が自らのネタ帳に書き
込んだ100の厳選ネタまで紹介しています。
仕事でアイデアを求められる人はもちろん、自分で「新しいビジネ
スを始めたい」と思いながら、「何をやればいいのかわからない」
という人にもお奨めします。
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2018
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