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2018/06/15
職場のアホと戦わない技術
職場のアホと戦わない技術
暴言を吐く、仲間をいたぶる、卑劣、人をこきおろす、他人をいじめて楽しむ、-こうした連中をひとことで言い表す良い言葉がある。「アホ」だ。多くの人が、彼らに苦しめられて救いを求めている。平気で人を貶め、組織に憂うつな気分を蔓延させ気力を奪う。世にはびこるそんな「アホ」たちと、どう付き合えば心穏やかに暮らせるのか...
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■今週の選書
■職場のアホと戦わない技術
■ロバート・サットン
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■■選書サマリー
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職場のアホと戦わない技術
【1】
暴言を吐く、仲間をいたぶる、卑劣、人をこきおろす、他人をいじ
めて楽しむ、-こうした連中をひとことで言い表す良い言葉がある。
「アホ」だ。
多くの人が、彼らに苦しめられて救いを求めている。平気で人を貶め、
組織に憂うつな気分を蔓延させ気力を奪う。世にはびこるそん
な「アホ」たちと、どう付き合えば心穏やかに暮らせるのか。
彼らを前にしたら、まず逃げることだ。ところが、ひどい上司や同
僚がいるのに、逃げようとしない人が多い、何かと理由をつけて残
っているのだ。だが、気持ちをごまかしてはいけない。
もちろん、過激な逃げ方をするべきでない。後悔するからだ。キレ
て衝動的に仕事を辞めたくなった時は「他に選択肢はないか」「ど
の程度のリスクなら負えるか」を自分に問いかけるべきだ。
【2】
アホからは逃げるべきだが、できるだけ穏便な形で逃げるほうがいい。
もし、組織の中で異動できる選択肢があるなら、会社を辞める
より、まずは異動を検討することだ。
サービス業の仕事なら「アホ」が顧客という場合もある。ひどい客
からは全力で逃げ、うっかり関わった時は、うまく追い出すか、向
こうが二度と来なくなるようにわざと仕向ければいい。
ネットのアホからも逃げるべきだ。ネットいじめに詳しい専門家も、
「ネットのアホ」とは「友達にならない」「フォローをしない」、
「リンクを張らない」ことをアドバイスしている。
そもそも、ひどい人間とは、最初から関わるべきでない。逃げるは
めになる前に、アホを見抜くのだ。普段から気をつけて「前方にア
ホあり」のサインを見逃さないようにすれば、かなり身は守れる。
【3】
嫌なヤツにコミュニケーションを求めることは諦めたほうがいい。
そんな相手とは、むしろ壁を築くべきだ。そのために何よりも効果
的なのは、物理的に距離をとることだ。
物理的に46メートルほど離れると、コミュケーションを取ることは
ほぼなくなる。別のフロアや別のビルになると、さらに連絡を取り
合わなくなる。これはメールやSNSが普及した今も同じだ。
アホの近くにいるとアホに感染してまう。自分も人にひどい態度を
取るようになる。そうなると、最悪、解雇される可能性さえある。
嫌なヤツと距離を取れば、自分が感染するリスクを最小化できる。
もちろん、アホを避けられないこともある。そんな時は、多少ずる
賢くなっても、毒にさらされる回数や時間を減らすようにするべき
だ。
【4】
アホなヤツらには、できるだけ反応しないことだ。アホというのは、
自分が相手に嫌なことをした結果、相手がそれに反応することに喜
びを感じるのだ。
「無視する」というのは、アホどもがよく使う手だ。あなたがコミ
ュニケーションを取ろうとしているのに、完全無視するようなアホ
がいる。そうされたら、かなり傷つくはずだ。
だから、そういう人間とは、初めからコミュニケーションを取らな
いようにすることだ。そうしておけば、嫌なヤツが鬱憤を晴らそう
とする時も、標的にならずに済むはずだ。
組織内で不安要素から人を守るのは、上に立つ人間の仕事だ。部下
を守るために盾になる気概と力量のある人がいるなら相談すればい
い。守ってもらえれば、アホと関わる機会はぐっと減る。
「アホ警報システム」を整える手もある。アホなヤツが近づいてき
たら「ヤツが来る」とメールやささやきで知らせ合うのだ。隠れた
り、立ち去ったり、仕事をしているポーズを取って、襲来に備える。
意地の悪い上司の機嫌がいいか悪いかを事前に知らせるシステムを
構築するのもいい。たとえば、秘書が上司の機嫌を知らせる役をす
るのだ。これらの方法を組み合わせ、ベストな戦術を立てて欲しい
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■■選書コメント
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職場にアホっていますよね。意地悪や無視、暴言を吐くなど、相手
に理不尽な対応をする性悪な人のことです。そんな困った人はどこ
にでもいます。
困った人が職場にいると、毎日が地獄です。最近はパワハラが問題
になっていますが、それでも根絶はできないようです。だからこそ、
今も多くの人が「人間関係」を第一の理由に退職します。
困った人に反撃したリ、歯向かったり、キレたりすれば、損をする
のは自分です。和を尊ぶ日本の組織では「協調性なし」の烙印を押
されるかも知れません。そうなれば相手の思うつぼです。
本書は、そんな彼らに対処する方法を紹介します。教えるのは、ス
タンフォードの教授です。だから、アドバイスは、最新の組織行動
論・組織管理論の学術的根拠と、長年の研究の成果に基づきます。
読めば、職場の困った大人に対応する方法がわかります。具体的に
は、彼らからの逃げ方、交わし方、ダメージを小さくする方法、反
撃法、相手をのさばらせない方法などです。
巻末には許せない相手から自由になりつつ、仕事の成果も挙げる方
法を「7つの教訓」として紹介しています。他人を守る、敵を友に
変える、未来の自分を想像するなど、前向きで効果的です。
何より、この悩みが、日本だけでなく世界中にいることが分かりま
す。きっと勇気づけられるはずです。
意地悪な人間のせいで「毎日ムカムカする」「会社が憂鬱だ。でも
生活があるので辞められない」「少なくともあんな人間のために辞
めたくない!」そんな悩めるビジネスパーソンにお奨めです。
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2018
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