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2018/09/07
周りを気にせずにあなたの感情とうまくつきあう方法
敏感な人ほど生きづらい
人づきあいは大切だ。できるだけうまくやっていきたいものだ。これまでは、人とうまくやっていく方法も、普段の人づきあいの中で経験的に会得できた。だが、今は豊富な情報の中からそれを得ようとする。そのため、人とのつきあい方というノウハウを身につけてからでないと、不安で会話もできないという人が多い...
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■今週の選書
■周りを気にせずにあなたの感情とうまくつきあう方法
■須藤久美子
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■■選書サマリー
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敏感な人ほど生きづらい
【1】
人づきあいは大切だ。できるだけうまくやっていきたいものだ。こ
れまでは、人とうまくやっていく方法も、普段の人づきあいの中で
経験的に会得できた。
だが、今は豊富な情報の中からそれを得ようとする。そのため、人
とのつきあい方というノウハウを身につけてからでないと、不安で
会話もできないという人が多い。
また、人とうまくやっていくやり方はたくさんあっても、それを修
復する方法がない。ところが、実際の人づきあいは、修復をくり返
して関係を深めていくものなのだ。
そして、その修復こそ、ノウハウ通りにはいかないものだ。むしろ、
「うまくやっていくやり方」よりも「修復の仕方」のほうが難しい
と言えるのだ。
修復の仕方がわからないから、できるだけ関係を壊さないようにう
まくやっていきたいと思う。そう意識すればするほど、人との関わ
り方に敏感になり、ますます慎重かつ臆病になってしまうのだ。
【2】
人間関係は、意識するほど人は慎重になり、敏感にならざるを得な
い。こうして、敏感な人はますます増えていくばかりだ。一言で敏
感と言っても、人には「2種類の敏感」が存在する。
まず「自分を守るための敏感」だ。「傷つきたくない」という無意
識の防衛的感情が働くことだ。周囲のことに敏感に反応し、自分が
投げかけた言葉に他人がどう反応するかを判定基準にする。
だが、正しさの基準は人によって違う。結局、人に振り回され、自
分を守るはずの敏感さが、かえって自分を傷つけることになる。そ
の結果、人づきあいにも疲れ果ててしまう。
2つ目が「他人を守るための敏感さ」だ。これは相手が「いつもと
違う」ことに気付くことだ。相手の言葉や態度はもちろん、その裏
側にある感情や事情にも気づける敏感さのことだ。
「どうしたの」と声をかければ、相手もイヤな気分にはならない。
「他人を守る敏感さ」はすなわち思いやりだ。周りの人との関わり
方は"正しさ"よりも"優しさ"のほうが大切なのだ。
【3】
「自分を守るための敏感さ」が強い人ほど、生きづらい。そして、
そういう人のほうが圧倒的に多い。だが、敏感であることは、決し
てネガティブなことではない。
人に好かれ、周りといい関わり方ができている人は、自分の内面や
周囲の変化に敏感だ。そこから相手の心の機微や気持ちがわかって
くる。だから、相手も好印象を抱く。結果いい関係が生まれるのだ。
環境のちょっとした変化、人のちょっとした変化に気づいてあげる
ことを「心の余白に入り込む」と表現する。心に余白がないと、変
化を感じることができない。
顔を上げれば窓の外が春らしくなっていても、スマホの世界にいれ
ば心の余白も狭くなって気づくことができない。すると脳はスマホ
の画面しか認識せず、人づきあいにおける視野も狭くなってしまう。
人から好かれ、人といい関わり方をするためには、ちょっとした周
囲の変化に気づくことが大事なのだ。環境や人の変化に気付くから
こそ、その変化に対応できるのだ。
【4】
人から好かれるのに努力は不要だ。変化を感じることができればい
い。これが気づかいという形で現れる。これは誰にでもできる。本
能」だからだ。ただし、能力だから、個人差があるのも事実だ。
たとえば、ケーキを食べたとき「美味しい」とだけ感じる人より、
「〇〇さんはケーキ好きだから、お土産に持って行ってあげよう」
と、感じたことをさらに発展させられる人のほうが感じる力は高い。
この差は、五感の感受性から生まれる。常に多種・多彩・多様な刺
激を受けていれば、感受性は高まり、些細な変化にも気づけるよう
になる。こうして気づかいのできる人になっていけるのだ。
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■■選書コメント
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人間関係の本です。人付き合いが難しい現代でも、周りの人たちと
うまくやっていく方法です。そのために、まず自分の感情と上手に
付き合うところから始めます。その方法が色々と紹介されます。
いずれも簡単なものばかりです。ちょっとした刺激で感情を書きか
えていきます。これを続けることで、やがて自分の感情が変化して
いきます。
こうした毎日楽しく続けるうちに、環境が変わり、結果的に、自分
が変わります。人づきあいも楽になります。その方法をわかりやす
く教えてくれます。
周りの人とうまくいかず、モヤモヤしている人は少なくないと思い
ます。理由は、人づきあいのノウハウなど、情報に流されて、変化
に気づく力が弱くなったからというのが著者の説です。
これを変えるには、刺激を与えて感情の幅を広げ、周囲の変化に敏
感になることから始めるべきだと著者は提言します。本書は、この
力を高めることがテーマです。
もちろん、ただ「意識を変えればいい」といった抽象論を述べる本
ではありません。脳の機能に焦点を当て、意識を変える科学的かつ
実践的な方法を提案してくれます。
具体的には「朝のテーマソングを決めて毎朝聴く」「お気に入りの
香りを探す」「冷たい水で手を洗う」「小さな感動を探す」などで
す。いずれも著者が見つけ、効果を実証したものばかりです。
周りの目が気になって仕方のない人、人付き合いに疲れて日々生き
づらさを感じている人など、人間関係に苦しむすべての人にお奨め
します。
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