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2018/09/28
修養 自分を磨く小さな習慣
自分という財産を最高に生かす
修養の「修」とは「身を修める」という意味だ。「養」とは「心を養う」という意味だ。つまり「修養」とは「修身養心」だ。身と心の健全な発達を図ることが目的だ。ここで修養法を説く理由は、平凡な日々の努めを果たすために必要な心がけを述べるためだ。英雄豪傑の振る舞いをし、難しいことに挑戦し、世の喝采を受けることが目的ではない...
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■今週の選書
■修養 自分を磨く小さな習慣
■新渡戸稲造
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■■選書サマリー
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自分という財産を最高に生かす
【1】
修養の「修」とは「身を修める」という意味だ。「養」とは「心を
養う」という意味だ。つまり「修養」とは「修身養心」だ。身と心
の健全な発達を図ることが目的だ。
ここで修養法を説く理由は、平凡な日々の努めを果たすために必要
な心がけを述べるためだ。英雄豪傑の振る舞いをし、難しいことに
挑戦し、世の喝采を受けることが目的ではない。
誹謗中傷を受けても、自分が正しいと信じる道を貫き楽しむことだ。
逆境に陥っても、その中に幸福を感じ、感謝の念をもって世を渡る
ことだ。それが修養法の目的だ。
もちろん、一生にあるかないかの大問題も、日々の平凡な務めを満
足に行うことで解決できるようになる。普段から修養していれば、
非常時の覚悟も決まるからだ。
修養は、積もり積もって立派な人物を築き上げる。はじめは苦しい
が、慣れてくると身の肉になる。結果的に、普通の人とは違う人間
になれるはずだ。
【2】
将来に大きな望みがあるのが青年だ。大きな希望や抱負を抱く人の
を青年と呼ぶのだ。年齢の多少ではない。希望があれば、いくつで
あっても青年なのだ。
また、青年は、過去の仕事より将来の仕事を数える人だ。そして、
希望や抱負に富む人だ。過去を顧み、その仕事を計算する人は、す
でに衰えている。このような人は、年は若くても、青年ではない。
すなわち、老若は、これから成すべき事業の有無とその多少で決ま
るのだ。過去の仕事を数えるほど年を取る。青年は、これからの理
想に富んでいる人であるべきなのだ。
【3】
青年の中には「志はあるが、資力がないから、志が立てられない」
と嘆く人もいる。だが、お金が乏しいからといって落胆する必要は
ない。志を立てるのにも差し支えはない。
「必要は発明の母」という。困って必要に迫られれば、人間はなん
とかして必要なだけの工夫をするものだ。工夫すれば、それ相応の
方法が見つかるものだ。
そのくらいの工夫をするのが、いちばんの勉強だ。学問の進歩は、
順調に進む人の専有物ではない。苦しんで、磨き出すからこそ、光
が加わり、効果もあるのだ。
資力の欠乏に打ち勝てば、それだけ志を強くすることができる。落
胆する必要は全くない。むしろ、資力がないことを理由に、さらに
工夫するべきなのだ。
【4】
何かやろうとするときに大事なことは、最初に志を立てることだ。
すなわち「発心」だ。「何々をしよう」とか「こんな人になろう」
とかいうのは、みな発心だ。
後悔とは、かつて過去にしたことや思ったことの間違いを悔いるこ
とだ。これは、一方で、今後は「決してしない」とか「思わない」
という風に"新たな発心"になる。
だが、この発心の実をあげることは簡単ではない。最初は勢いにか
られ、熱心に行なうが、続けることは難しい。普通は途中で嫌にな
るものだ。習性になるまでに弛む。
たいていの仕事は、もう一息という場面で嫌になりがちだ。それを
辛抱してやりさえすれば、必ず目的を遂げることができるのに、嫌
になって中止してしまうのだ。
だが、やめてしまえばそれまでだ。すでにやってきたことまでダメ
になってしまう。発心するよりも、これを続けることが非常に難し
いのだ。
だが、続けることこそが一番大切なことなのだ。遅くてもいいから、
最後まで歩き続けるべきだ。それができた人だけが勝者になれるの
だ。
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■■選書コメント
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●今週の選書について
自己啓発の本です。タイトルにある「修養」とは、自分の心身を鍛
えることです。本書は、その方法を解く古典的名著です。日本を代
表する指導者たちが、青年時代からこぞって読んできたと言います。
著者は、あの『武士道』で世界的に知られている新渡戸稲造です。
彼が、偉大な教育者であったことはよく知られています。同時に、
たいへんな人間通でもあったようです。
また教育者として「人として目指すべき生き方」を説きながら、自
分も、障害尊敬する人たちの行ないから、生涯学び続けたそうです。
そんな著者の自分磨きの方法は、たいへんな迫力があります。
最高の人生を生きるには、先達に学ぶことです。本書には、成功者
たちが、どう考え、行動したかが書いてあります。明治時代に書か
れた本ですが、現代人に生きる私たちこそ、読むべきだと思います。
身体が食事を必要とするように、心も道理と正義の栄養物が必要だ
と著者は言います。本書は、そんな心の栄養素になります。読めば、
人生が充実し、新しい自分に生まれ変わるほどの力があります。
ビジネススキルを高める、いわゆるビジネス書も大事ですが、時に
は本書のような、核心を突く本を読むことも必要です。本書は、そ
の目的で読むにはぴったりです。
と言いながら、実は実践的なことも結構書いてあります。たとえば、
「本とのつき合い方」や「日記のすすめ」「逆境に耐える心得」な
どです。これらは、現代に生きる我々もすぐ実践できるはずです。
誰もが「人生を後悔したくない」と思いながら、日々「何かが物足
りない」「今一つ熱くなれない」と悩んでいます。そんな時にこそ、
一読をお勧めします。
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