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2018/10/19
社内政治力
社内政治力とダーク・マネジメント
社内政治力を身につけることだ。メリットのうち最も大きなことは、「仕事の自由度が上がる」ことだ。仕事が思うように進み、仕事でも、プライベートでも、充実した人生を送れるようになる。自由度が低いと思うように仕事が進まない。その原因は、たとえば「関係部門に反対され、協力してもらえないから」だ。「仕事の自由度を下げる」原因を除去する方法が「社内政治力」だ...
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■今週の選書
■社内政治力
■芦屋広太
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■■選書サマリー
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社内政治力とダーク・マネジメント
【1】
社内政治力を身につけることだ。メリットのうち最も大きなことは、
「仕事の自由度が上がる」ことだ。仕事が思うように進み、仕事で
も、プライベートでも、充実した人生を送れるようになる。
自由度が低いと思うように仕事が進まない。その原因は、たとえば
「関係部門に反対され、協力してもらえないから」だ。「仕事の自
由度を下げる」原因を除去する方法が「社内政治力」だ。
社内政治力には「社内調整力」「部下掌握力」「上司懐柔力」「社
内人脈力」「権力操り力」「社外人脈力」の6つの力がある。ただ
し、これらだけでは不十分だ。
手段を選ばず、荒っぽく人を動かす力も必要だ。つまり権謀術数、
「ダーク・マネジメント」だ。たとえば「部下に言うことを聞かせ
る」「上司に認めさせる」「周囲に自分の力を認めさせる」などだ。
【2】
会社で役職や資格が高くなるほど、出世競争が激しくなり、ダーテ
ィー傾向のある社員も増える。このような環境下で仕事の自由度を
上げるには、自分や部下を守る攻撃力、防御力が必要だ。
これがダーク・マネジメントだ。危険な力だから、平和利用が前提
だ。あくまでも「ずるい」「悪意のある」「卑怯な」相手を無力化
するために使う力だ。
基礎は戦国時代の戦い方だ。「同盟作戦:多数派工作」「諜報作戦:
情報で誘導」「囲み攻め:会議において数で押す」「兵糧攻め:リ
ソース供給停止」「水攻め:権力者から高い圧力を加える」だ。
この5つのダーク・マネジメントを応用して得られるのが社内政治
力だ。正門である大手門を責める正攻法でなく、裏から攻める搦め
手だ。うまく使えば、その力は格段に向上するはずだ。
【3】
経営目標に対して、総論で反対する管理職やリーダーはいない。し
かし、細部になると、管理職やリーダーの立場としての正しい判断
が、他の部門の管理職やリーダーにとって好ましくないことがある。
これは一般に組織間のコンフリクトと呼ばれるものだ。コンフリク
トが発生していると、仕事は前に進まず、経営目標を実現できない。
そこでは、利害対立を解消することだ。これが、社内調整だ。
社内調整が甘ければ、やろうと考えた仕事の進め方や立案した企画
が反対されるだけでなく、企画自体が廃案に追い込まれる。社内調
整が甘いと、公的な場で反対される可能性もある。
仕事には、利害対立がつきものだ。だから、社内調整が絶対必要な
のだ。面倒がらずに行うべきだ。これは非合理的作業ではない。仕
事を成功に導くプロセスの一環として必要な極めて合理的な作業だ。
【4】
社内調整は社内の利害の調整だ。だから、最初に「利害関係者は誰
か」「その利害はどういうものか」を知るべきだ。これが、最初の
ステップ「関係者の利害の把握」だ。
次に「利害分析」だ。把握した利害状況をさらに詳細にリサーチす
る。集めた関係者の利害を整理し「どう処置すべきか」を考える。
正論で進めるか、搦め手かまで考えるのだ。
ステップ3は「利害調整」だ。自分のニーズで妥協できるところは、
欲張らずに低いものに下げていく。前向きの妥協だ。その結果、利
害対象者のニーズが満足できるレベルになれば利害対立は解消する。
また、利害対象者が頑固で、自分の主張に固執することもある。そ
の場合は「情報による誘導」で対応する。相手に様々な情報を与え、
相手の判断を変えるように誘導する。
人の判断には根拠がある。その根拠そのものが「YES」になるよ
うに情報を与えて、判断を作り変えてしまうのだ。すぐにはYES
にならなくても、相手の判断が少しずつ変化する可能性はある。
人は複雑に利害を絡めて判断をしているものだ。相手に情報を与え
ることで、相手は様々な判断材料を蓄積していく。どこかで得た情
報が着火点となり、判断が変わることがあるかもしれないのだ。
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■■選書コメント
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●今週の選書について
「社内政治」の教科書です。仕事で結果を出す人が、実は裏でこっ
そりやっている「社内政治」のやり方を紹介します。自分や仲間を
守り、うるさい相手を黙らせる権謀術数です。
世の中は、綺麗ごとでは動きません。仕事の世界ならなおさらです。
正攻法でやっていけるほど甘くないのです。努力しているのに結果
が出ないとしたら、それを知らないことが原因もしれません。
たとえば「何を言ったか」より「誰が言ったか」が大事ということ
は、よくあることです。人を動かすのは、正論より感情や権力とい
うのが「大人の世界」のしきたりなのです。
私たちが生きているのは、そんな理不尽で不条理な世界です。そん
な環境下でも成果を上げるには、こちらもそれなりの戦い方が必要
です。生きてくるのが社会政治力というわけです。
そんな社内政治力を、本書では6つに分けて解説しています。 具体
的には、社内調整力、部下掌握力、上司懐柔力、社内人脈力、権力
操り力、社外人脈力の6つです。
さらに、悪意のある、卑怯な相手を攻略する手法を「ダーク・マネ
ジメント」として、5つのスキルにまとめています。具体的には、
同盟作戦、諜報作戦、囲み攻め、兵糧攻め、水攻めなどです。
これらを一つ一つ、章を分けて解説します。具体的にどんなものか、
どうすれば身に付くのか、どうすれば活用できるのかを、ケース・
スタディを交えながら紹介してくれます。
頑張っているのに成果が出ない、正当に評価されている気がしない、
正攻法だけでは限界を感じる、役職が上がってやりにくくなったな
ど組織人としての在り方に悩むビジネスパーソンにお勧めします。
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