HOME > ビジネス選書&サマリー > 無料版・バックナンバー > ほめられたいときほど、誰かをほめよう

ビジネス選書&サマリー

無料版・バックナンバー

解除ご登録

ビジネス選書&サマリーのバックナンバーをご覧いただけます。


f

2018/11/23
ほめられたいときほど、誰かをほめよう

ほめられたいときほど、誰かをほめよう

上司は柔らかな強さをまとえ

ひとりで店を切り盛りし、頑張っている店長がいる。店長は、お店を良くするため、お客様に喜んでもらうために必死だ。あらゆる仕事を抱え込み、毎日孤軍奮闘をしている。そんな姿を見て「店長、一人で張り切っている」「ひとりであんなに頑張られるとちょっとね」「もう少し信頼して仕事を任せてくれたらいいのに」と思っているスタッフは少なくない...


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今週の選書
■ほめられたいときほど、誰かをほめよう
■鳥越恒一
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★本書の詳細、お買い求めは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833422999/tachiyomi
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書サマリー  
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

上司は柔らかな強さをまとえ

【1】

ひとりで店を切り盛りし、頑張っている店長がいる。店長は、お店
を良くするため、お客様に喜んでもらうために必死だ。あらゆる仕
事を抱え込み、毎日孤軍奮闘をしている。

そんな姿を見て「店長、一人で張り切っている」「ひとりであんな
に頑張られるとちょっとね」「もう少し信頼して仕事を任せてくれ
たらいいのに」と思っているスタッフは少なくない。

そんな一歩引いているスタッフの姿を見ると、店長の心には不満が
溜まっていく。店長が無理をすればするほど、スタッフとの距離は
遠くなってしまう。見渡せば、まわりには味方しかいない。

敵は自分がつくっている。ひとりで頑張る前に、もっとスタッフを
頼ってみることだ。スタッフはみな店長の味方だ。「誰も協力して
くれない」と思い込んで、敵を作っているのは、自分自身なのだ。

【2】

上司になっても、わからないことは必ずある。そこで悩んで立ち止
まるのでなく、まずそのことについて勉強してみることだ。たとえ
ば書籍だ。多くの知恵が詰まっている。

複数読めば、同じテーマでも視点が異なり、多くの知恵が得られる
はずだ。「わからない」と思い悩む前に勉強するべきだ。これが一
番早い解決法だ。悩んでいても良いアイデアは降ってこない。

わからないことは、誰かに相談するほうが早いかもしれない。だが、
最初に相談することを覚えてしまうと、すぐに人に相談する習慣が
ついてしまう。

また、いきなり相談すると、相談した相手が持っている答えの1つ
しか聞き出せない。それに相談されたほうはどう答えるべきかわか
らない。相談が大雑把で抽象的になるからだ。

「自分なりに調べたが、それでもわからないから相談する」という
順番にするべきだ。事前に自分で調べたり、考えたりするから具体
的に相談できる。相談された側も明確に答えることができるのだ。

【3】

スタッフをまとめるために、怖い店長になっている人は要注意だ。
店長が怒っていて怖い、つまり"固い"状態では、他の人とぶつか
ると壊れてしまう。

固いほうが強いようだが、固い人は、より固いものに負ける。自分
が固くて強いと思っていても、もっと固くて強い人は世の中にはた
くさんいる。そういう人とぶつかると壊れるのは自分だ。

むしろ、柔らかいほうが、誰にも負けない強さがあるのだ。柔らか
ければ、固い相手がぶつかってきても勝たなくていい。柔らかく受
け止めることで負けないのだ。負けないのが最強だ。

柔らかさは強いのだ。誰も傷つけることがないし、自分自身も傷つ
かない。世の中には、固いと感じる人が大勢いる。だが、負けない
柔らかさをまとうべきなのだ。

【4】

回り道がお勧めだ。遠回りすると、その分インプットが増える。最
短コースはインプットが少ない。無駄なことをしなければ、真理も
見えてこないものだ。

1周回って無駄を経験したら、その時「無駄だ」と感じたことを、
次から避ければいいのだ。同じことを繰り返さなければ、効率の悪
さは無くなる。非効率によってもたらされる恩恵は多いのだ。

店長にも、効率は求められる。無駄は人件費などのコストに跳ね返
ってくるからだ。ただ、それも自分で経験したり、無駄を叱られた
りして身になっていくのだ。

効率の良い方法を最初から教えてもらうと、何も考えなくなってし
まう。蛇口をひねれば出てくる水を大事だと考える人は少ないが、
かつては自分で運んでいた。だからこそ水道を発明できたのだ。

回り道で色々な気づきが得られる。許される限り無駄をするべきだ。
遠回り大賛成だ。今走っているコースを最短コースだと思い込むと
工夫も変化もできない。違う道を通るから近道が見つかるのだ。

※↓「これじゃ、物足りない!」「広告が煩わしい」方はコチラ↓
http://www.bbook.jp/paymelmaga.html

★本書の詳細、お買い求めは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833422999/tachiyomi

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書コメント
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●今週の選書について

マネジメントの本です。特に、お店を切り盛りする店長に向けて、
スタッフをマネジメントする仕事の楽しさ、素晴らしさを説き、そ
の方法を教えてくれます。

店長向けではありますが、店長を上司と読み替えれば、業種や職種
を問わず、そのままマネジメントの指南書になります。すべてのマ
ネジメント層に役立ちます。

マネジャーの仕事は、スタッフから頼られる大変な仕事です。失敗
したり、くじけたり、時には逃げ出したくなるかもしれません。で
も、その分やりがいがあります。その楽しみ方もわかります。

著者は、これまで大勢のマネジャーから相談を受け、そのたびに解
決のヒントや、実践的な仕事術を伝えてきたそうです。そんな著者
の経験を50の言葉として伝えてくれます。

たとえば「頑張った仕事にしか喜びはない」「あなたの出勤を待つ
人がいる」「無反応は、あなたのせいではない」などです。きっと
「明日からまた頑張ろう」と前向きになれるはずです。

本書で紹介される言葉を頼りに、自分を信じ、周囲の人を大事に、
試行錯誤することです。その過程で人として磨かれ、成果が上げら
れるようになるはずです。

業種や職種を問わず、マネジメントの仕事に従事されている方や、
マネジメントの仕事を目指している方は、必ず多くの学びと勇気
を得ることができるはずです。

特に、仕事に追われて疲れ切っている人、やる気が空回りして孤立
している人、チーム運営がうまくいかず自信喪失気味の人など、悩
み、苦しんでいるマネジャーに一読をお勧めします。

※「これじゃ、物足りない!」方は、コチラ
http://www.bbook.jp/paymelmaga.html

★本書の詳細、お買い求めは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833422999/tachiyomi



──────────────────────────────
◎バックナンバー→
http://www.bbook.jp/backnumber
◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com
◎登録、変更、解除→
http://www.bbook.jp/mag.html
 
──────────────────────────────
発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2018

──────────────────────────────

ツイートする FACEBOOK いいね! このエントリーをはてなブックマークに追加

主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-10 新駿河台ビル4F
Tel.(03)6273-7950
Fax.(03)6273-7951

企業情報はこちら

著者の方へ

広告掲載についてはこちら

TOP