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2019/03/22
最高のリーダーは2分で決める
新しい時代のリーダー「決める力」4つのルール
成果を出し続けるためにん最も大切なことは、できるだけ速く意思決定することだ。チームの生産性は、リーダーの意思決定のスピードに比例するのだ。意思決定は、4つのルールに基づいて行う。まず、意思決定に対する「スタンス」のルールだ。意思決定は、100%の精度を求めず、70%の精度で行う。一か八かのギャンブル的な選択をしてはいけないが、確実性を求めすぎると機を逃す...
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■今週の選書
■最高のリーダーは2分で決める
■前田鎌利
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■■選書サマリー
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新しい時代のリーダー「決める力」4つのルール
【1】
成果を出し続けるためにん最も大切なことは、できるだけ速く意思
決定することだ。チームの生産性は、リーダーの意思決定のスピー
ドに比例するのだ。意思決定は、4つのルールに基づいて行う。
まず、意思決定に対する「スタンス」のルールだ。意思決定は、100%
の精度を求めず、70%の精度で行う。一か八かのギャンブル的な選
択をしてはいけないが、確実性を求めすぎると機を逃す。
スピードという観点から70%という精度を定義すると、期日より前
倒しにした上で、想定される上司からの質問に対応できるレベルに、
根拠となるデータが揃った状態だ。
大事なことは、上司の意思決定に必要なレベルを把握することだ。
最低限のリスクヘッジをした上で失敗を怖れずやってみる。うまく
いかなければ改善する。このサイクルを回すことが成果を出す肝だ。
【2】
2つ目は、意思決定の「スピード」に関するルールだ。ただし、ス
ピードアップのために、フレームワークを詰め込んだり、思考を磨
いたりする必要はない。決める力に個人差などほとんどないものだ
スピードを上げるには、判断材料を集める時のスピードを上げるこ
とだ。ただし、リーダー一人の努力では限界がある。「自分以外の
人の力」を借りるべきだ。「外部の脳」つまり「外脳」を使うのだ。
一人で世界の事象をキャッチアップすることなどできない。しかも、
上のポジションになればなるほど、最前線の現場から離れがちにな
る。最新の情報は手に入りにくくなっていく。
もはや、リーダーひとりだけの決断で、物事を進めるのは危険な時
代になった。そのため「リーダーが謙虚に人の話を聞ける姿勢」が
大切になるのだ。
【3】
3つ目のルールは、リーダーの意思決定の「種類」についてだ。
現場のリーダーが行う意思決定は、大きく2種類に分けられる。
「リーダードリブン」と「メンバードリブン」だ。
「リーダードリブン」は、チームの年間計画の作成や戦略策定、部
下育成方針に関する案件の意思決定だ。部下に頼めない。すべてリ
ーダーひとりで行う必要がある。時間がかかる上に非常にしんどい。
「メンバードリブン」は、部下が判断材料を集めた上で提案してく
れる案件の意思決定のことだ。こちらは楽だ。リーダーは、イエス
かノーの判断をするだけだからだ。
チームにおいて、リーダーが行う意思決定は数多くあるが、そのほ
とんどがリーダードリブンになると、必然的に時間が足りなくなる。
だから、メンバードリブンの案件を増やすことだ。
それができれば、リーダードリブンにより多くの時間を割いて集中
して取り組めるようになる。さらに、チーム全体の意思決定のスピ
ードを格段に上げることができるようになる。
【4】
ほとんどの現場のリーダーは、組織全体から見ると、レポートライ
ンの中間にいる。プレイングマネジャーは、自分が頑張って速く動
くだけでは、スタンドプレーになるだけだ。
そこで、4つ目のルールだ。自分の上司の意思決定を速くしてもら
えるように上司を「攻略」するのだ。小規模な会社を除いて、社内
には組織力学が働いていものだ。
そのため、スピーディーな意思決定のために「上の人」がどういう
人かを把握することが不可欠だ。上司を理解せず「距離感」がつか
めないまま、クイックレスポンスだけ心がけてもうまくいかない。
同じ課長でも、会社によって、もしくは部署ごとに課長に任される
権限の範囲が違うこともある。組織は、人と人との関係性で動くの
だ。だからこそ、どのように「上の人」を口説くかが重要になのだ。
「相手がどういう人かを理解する」ことは、当たり前だが、クイッ
クレスポンスにとらわれると疎かになりがちだ。相手の仕事の進め
方などを把握すれば、相手のツボを抑えた対応ができるようになる。
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■■選書コメント
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●今週の選書について
チームマネジメントの本です。「チームの成果は、リーダーの意思
決定の数に比例する」とし、できるだけ早い意思決定ができるよう
になることを目指します。
チームには、課題が山積です。しかも、新しい問題が日々生まれて
いきます。これらを一つ一つ、じっくり時間をかけて解決しょうと
すれば、時間がかかり過ぎ、問題は山積するばかりです。
リーダーは、決断を超高速に行うべきなのです。それがチーム全体
のスピードを挙げます。著者は一つの案件を、わずか2分で決断す
るそうです。その方法を教えてくれます。
スピードがますます求められる時代です。会社の方針も、商品やサ
ービスの開発スピードも、どんどん速くなっています。そんな時代
には、現場を支える現場リーダーのマネジメント力が問われます。
しかし、リーダーたちは、会社の変化と部下たちの板ばさみになっ
て苦しんでいます。本書は、そんな悩める現場のリーダーたちのチ
ームマネジメントを支えます。
著者は、ソフトバンクでプレイングマネジャーとして圧倒的な成果
を出し続け、現在は社内研修の講師などを務める方です。そんな著
者が、世のリーダーたちに教える超スピードで成果を出す方法です。
具体的には、意思決定の4つのルールを紹介し、リーダーの意思決
定を早め、部下の「報連相」を変えることで、チームがかかえる問
題を解決する「5つのスキル」です。
最近は、煩わしさから、リーダーになることを嫌う人も少なくない
ようです。しかし、自分を育む代えがたい経験だと思います。そん
なリーダーの仕事を任され、孤軍奮闘する人たちにお奨めします。
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