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2019/07/19
世界にバカは4人いる
バカと付き合うには?
【1】
理解できないバカな人間が周りにいる。そんな人と会うのは、たいてい居心地の悪い状況だ。しかし、状況問わず、まったく理解できない人に会うこともある。自分と違う性格の人と話をせざるを得ない状況は困難だ。相手は、間違った行動をするからだ。そう考える背景には「自分は常に正しい」という気持ちがある...
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■今週の選書
■世界にバカは4人いる
■トーマス・エリクソン
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■■選書サマリー
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バカと付き合うには?
【1】
理解できないバカな人間が周りにいる。そんな人と会うのは、たい
てい居心地の悪い状況だ。しかし、状況問わず、まったく理解でき
ない人に会うこともある。
自分と違う性格の人と話をせざるを得ない状況は困難だ。相手は、
間違った行動をするからだ。そう考える背景には「自分は常に正し
い」という気持ちがある。
だが、相手が間違っているわけではない。ある状況下では良いとさ
れる特徴も、状況が変われば「なんと失礼な」と捉えられてしまう
ことがあるのだ。
コミュニケーションでの決定権は、いつも受け手にある。自分にど
んな意図があって話をしようとも、相手がそれをどう受け止めるか
は、相手の理解の仕方次第だ。
色々な行動を観察して、真逆の見方をしてみればわかる。もし、そ
こから真実を得ることができればそれが正しいのだ。結局、メタ認
知に頼るのみなのだ。
【2】
人の性格には、4つのタイプがある。そして、それぞれ強みと弱み
がある。
「赤タイプ」は、主導型だ。何事にも素早く対応し、必要なら自分
が舵を取っていたい性格だ。アクションを起こし1番でないと気が
済まない。
仕事は速いが、目的を間違えたまま突っ走り、行き過ぎると人を監
視したり、支配したりする。また、人をバカにした態度をしがちだ。
他人には興味がなく自分が中心なのだ。
「黄タイプ」は、感化型だ。明るい性格で、周りの人を喜ばせる。
誰といる時も、その場の雰囲気を盛り上げるが、他人には興味がな
く、思いつきや自分のことを延々としゃべり続けることがある。
また、仕事を完成させずに次の興味に進む。場全体を奪い、他人は
会話に入ることができない。そんな時、彼らが話す内容は、少しず
つ現実味がなくなってくる。
【3】
「緑タイプ」は安定型だ。口論を嫌い、他人に手を差し伸べる。仕
事もするが、指示されたこと以外は自分の時間を大事にする。親切
で付き合いやすく、一緒にいて気持ちのよいタイプだ。
ただ、優柔不断で、はっきりしない。状況判断ができず困る。誰の
味方か、どの立場を取りたいかがわからないため、意外に扱いにく
い。決断力がないので、周りにいる人のやる気も失せてしまう。
「青タイプ」は、慎重型だ。資料やマニュアルを重視し、納得しな
いと仕事をしない。データや数字を重視するあまり、仕事が遅い。
分析が得意で、平静な態度でいられる。何かする前に熟考する。
落ち着いた態度は、他のタイプから羨ましがられるほどだが、批判
的考え方は、周囲の誤解を招いたり、疑問を持たれたりする。そう
なると、リカバリーは難しい。
【4】
人の性格や行動に正解はない。そして、その人自身の意図も関係な
い。結局は「周りがどう理解するのか」だ。コミュニケーションに
おいてはその視点から見ていくしかない。
多様な性格が存在するのは、人によって対応の仕方が違うからだ。
赤タイプと黄タイプは、自分で自分の強みを誇張し「自分に弱点な
どない」と信じてしまう傾向がある。
かなり強いエゴを持っているため、自分が成功するのは、常に可能
性やいい話を追求しているからで、間違ったことや欠点にこだわっ
ているからではないと信じている。だが、それも長くは続かない。
その真逆なのが、緑タイプと青タイプだ。彼らは弱点を全面に出し、
強みが隠れがちだ。ポジティブなフィードバックを拒絶し、ネガテ
ィブなそれを自らにする。これでは効率的に仕事ができない。
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■■選書コメント
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●今週の選書について
コミュニケーションの本です。人を4つのタイプに分類し、タイプ
ごとに接する方法を教えてくれます。複雑になりがちな現代社会の
人間関係、中でも職場の人付き合いをシンプルにしてくれます。
タイトルには「4人のバカ」とありますので、職場の困った人たち
を紹介し、彼らと波風を立てずに付き合っていくコツを解説した本
かと思いました。
しかし、本書は自分を含めた誰もが4つのタイプのいずれかに類型
化されます。その上で、それぞれのタイプとその相性を理解してい
きます。その結果、苦手な人とも付き合い易くなるわけです。
人間を4つのタイプに分類するというと、血液型の本のように大雑
把な内容をイメージするかも知れません。しかし、本書は専門性の
高い本です。ページ数も500ページ近くある大作です。
人口わずか1000万人ほどのスウェーデンで85万部を超えるベスト
セラーというのですから驚きます。しかも、すでに世界40カ国で翻
訳が決定しているそうで、世界的ベストセラーになること必至です。
それだけ誰もがコミュニケーションに難しさを感じているのです。
それでも気の合う人とだけ付きあっていけるわけではありません。
だから、せめて正しい方法を学んで対処していくしかないのです。
大事なことは、相手を踏まえて発言することです。そのためには、
相手を理解することです。その理解を手助けするのが、本書が紹介
する4つのタイプ分けなのです。
読めば人付き合いが格段に簡単になるはずです。仕事やプライベー
トの人間関係で悩んでいる人、経営者や幹部、マネジメント層など、
チームや組織づくりに携わる人にもおすすめします。
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2019
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