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2019/08/09
心を強くする「世界一のメンタル」５０のルール
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心は強くなる
強いメンタルを手に入れるには「この世には自分の力では左右できないことがある」という事実を認めることだ。それを認めれば、新たに前進するパワーが生まれてくる。それを認めることができないと、つい感情に流され、判断力に曇りが生じ、気が散ってしまう。その結果「自分のいちばんすべきこと
」を見失ってしまう...
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■今週の選書
■心を強くする「世界一のメンタル」５０のルール
■サーシャ・バイン
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■■選書サマリー
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心は強くなる
【１】
強いメンタルを手に入れるには「この世には自分の力では左右でき
ないことがある」という事実を認めることだ。それを認めれば、
新たに前進するパワーが生まれてくる。
それを認めることができないと、つい感情に流され、判断力に曇り
が生じ、気が散ってしまう。その結果「自分のいちばんすべきこと
を見失ってしまう。
自分の力では左右できないことに直面したら、すんなりと認めてし
まうことだ。たとえば、相手がどう考え、それをどう行動に移そう
としているかはわからない。それを左右することもできない。
だから、自分にできることだけを考えるべきだ。自分がコントロー
ルできないことについて、あれこれ悩んだところで、どうしようも
ない。最善を尽くし、後は天に任せればいいのだ。
【２】
成功への道は、野望の階段だ。自分が本当に勝利への野心を抱いて
いるかどうか、一度正直に自分を見つめ直すべきだ。ただ善戦する
だけで良しとするのかどうかを再考するのだ。
野心を抱いてこそ、成功が手に入る。まず目標を設定し「その目標
は必ず達成できる」と信じることだ。もちろん計画は必要だ。だが
「必ず達成する」という決意がなければ、手順も決められない。
野心を抱いたら、一気に山頂を目指すのでなく、毎日小さな目標を
積み重ねていくことだ。毎日こなす目標を頭に刻むのだ。そして一
日の終わりに「今日成し遂げたことに満足できるか」自問するのだ
目標は、適切なレベルに設定すべきだ。高望みし過ぎると手も足も
出なくなり、かえってモチベーションは下がる。重要なことは、自
分がしていることを信じ、一心不乱に継続することだ。
一度始めたら、最後まで諦めるべきではない。そして最初の目標を
達成したら、すぐに次の目標を設定することだ。努力目標に穴をあ
けるべきではない。それを重ねれば、大目標が成し遂げられる。
【３】
あふれる感情をうまく処理してポジティブな姿勢を打ち出すには、
ボディランゲージが有効だ。肉体を積極的に動かせば、頭脳はそれ
にだまされて、積極的で前向きな思考回路を追うようになるのだ。
言葉に出すことも同じ効果を生むはずだ。「カラ元気」でいい。大
声で何か積極的な言葉を口に出すのだ。そうすれば、頭脳もそれに
誘われて積極的な考え方をするようになるはずだ。
「手振り」「身振り」「体のアクション」が頭脳に送るメッセージ
の有効性に、もっと注意を払うべきだ。同じように、顔の表情も、
威力を発揮するはずだ。
誰かの前を通り過ぎる時、その人物の顔の表情を見ると、相手の心
理はたちどころに汲みとれるものだ。それを利用して、一言も発す
ることなく、相手に強いメッセージを伝えることもできるはずだ。
【４】
完全主義者でなくても成功はできる。どんなジャンルでも、どんな
努力をしていても、改善の余地は尽きないものだ。「完全」など、
そもそもあり得ないのだ。
大事なことは、ライバルを少しでも上回ることだ。ライバルの限界
が75％なら、76％を目指せばいい。完全を目指すと、自分に満
きなくなる。すると、人生にも果敢にアプローチできなくなる。
完全主義者は「うまいっていること」より「うまくいってないこと
ばかりに気をとられる。だから、いつまでも前に進めない。人生で
成功するのは「うまくいっていること」をさらに改善できた時だ。
「あらゆる面で満点をとることなどできない」という事実を受け容
れるべきだ。完璧ばかりに頭が向かうと、そういう考えができない
人間は、不得意なことはしたくないからやらなくなってしまう。
だが、最初から名人の域に達している者などいないのだ。向上した
いなら「不得意な分野は不得意なりに」というスタンスで腕を磨け
ばいいのだ。
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■■選書コメント
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●今週の選書について
メンタルの鍛え方、さらに自分の人生を切り開く方法が分かります
大坂なおみを日本人初の全米・全豪オープンの連続制覇に導いたコ
ーチが、その舞台裏を明かします。
といっても、アスリートの成功ドキュメンタリーでも、ましてや暴
露本でもありません。強いメンタルを作るためには、何をどうすれ
ばいいのか、教本としてまとめられたものです。
アスリートはもちろんですが、ビジネスパーソンや学生にも、強い
メンタルは必要です。その世界標準の強化法が分かります。何と、
日本人のために書き下ろしたものだそうです。
本書は、文字通り、世界最高・最強の方法ですが、本書で紹介され
ているのは、普通の人でも実践できるものばかりです。「ごめんな
さいをＮＧにする」「信頼されたければ先に信頼する」などです。
もちろん、テニスコーチならではのメソッドも満載です。たとえば
「試合中にカモン」と叫ぶ理由」「ラケットを折れ」「極限のスト
レスをリセットするタオルのルール」などです。
なお、謎に包まれた、大坂なおみとの別れについても、激白してい
ます。「将来、なおみのコーチに戻りたい」とのメッセージには、
心を打たれます。全米オープン日記も貴重な資料です。
テニスプレイヤーやテニス観戦が好きなテニスファンはもちろん、
他のスポーツのファンも必読です。もちろん、強いメンタルはビジ
ネスの世界でも必要ですから、ビジネスパーソンも読むべきです。
さらには、夢に向かうすべての人が読むべきです。指導書としても
優れていますので、教師や部下がいる人、育児中の親などは「人を
伸ばす方法」を学ぶ本としておすすめします。
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