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2019/09/20
本当に必要なことはすべて「ひとりの時間」が教えてくれる

丁寧な時間の重ね方

 

ひとりの時間は、自分の気持ちに素直になれる。「こうしなくちゃ」から解放され「どうしたいか」を大切にできる。本当の自分と仲良くなれるのだ。そんな時間は、自分らしい生き方につながっていく。何気ない毎日の習慣を、少しだけ丁寧に行ってみることだ。10分だけでもいいから、自分と向き合う時間を作ってみる。一息つき、自分を解放する時間が、ゆとりをもたらし、自分らしい生き方に導く...

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■今週の選書
■本当に必要なことはすべて「ひとりの時間」が教えてくれる
■横田真由子
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■■選書サマリー　　
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丁寧な時間の重ね方
 
【１】
 
ひとりの時間は、自分の気持ちに素直になれる。「こうしなくちゃ」
から解放され「どうしたいか」を大切にできる。本当の自分と仲良
くなれるのだ。そんな時間は、自分らしい生き方につながっていく。
 
何気ない毎日の習慣を、少しだけ丁寧に行ってみることだ。10分だ
けでもいいから、自分と向き合う時間を作ってみる。一息つき、自
分を解放する時間が、ゆとりをもたらし、自分らしい生き方に導く。
 
キーワードは「ミニアムリッチ＝上質なものを少しだけ」だ。あれ
もこれも求めるのでなく、本当に大切な所にだけこだわる。時間は
もちろん、お金、仕事、人間関係など、生き方すべてに当てはまる。
 
ひとりの時間を大切にしている人は、自分の癒し方や感性の磨き方
を知っていて、ポテンシャルがキープできる。「ひとりの時間」の
クオリティを上げれば、上質で心豊かな毎日が手に入る。
 
【２】
 
時間を食い荒らすスマホとの関係を見直すべきだ。スマホから離れ
ると、自分の足で歩き、自分の目で見て経験するより、安易に検索
癖がついていることに気づく。
 
動画で見た場所には行った気になり、会ったこともない誰かのクチ
コミを信じてしまう自分がいる。空気感や匂い、実際に見た時の心
の動きは、経験してみなければわからないものだ。
 
そこで、あえて「便利さ」を遮断する。そうして、自分の嗜好や個
性がはっきりと輪郭を表すのだ。実際に経験してみれば「評価が星
２つでも私はこれが好き」と言えるものだ。
 
そう言えた時、自分のことが少しだけ好きになれるはずだ。自分の
意見や選択肢が明確になれば自信になる。余計な情報を収集する時
間を手放す環境を作れば、本当に大事な時間と自分軸が取り戻せる。
 
【３】
 
月曜の朝だけは「ながら」を封印することだ。それだけで、優雅な
気持ちで一週間がスタートできる。たとえば、コーヒーのスイッチ
を入れ、その間に外出の準備をするというルーティンを止めてみる。
 
月曜だけは早起きして、豆をガリガリ挽いてみる。香りを楽しみな
がら、ゆっくりお湯を注ぎ、丁寧に淹れてみる。「月曜の朝は憂鬱」
という人も、朝10分の早起きで、ちょっと優雅にスタートできる。
 
「今日は会社に行きたくない」という朝には、10分間の朝の瞑想も
お勧めだ。ネガティブなモヤモヤを静めてくれる。ポイントは「呼
吸」だ。ゆったりリラックスして座り、呼吸だけに集中する。
 
ゆっくりと10秒くらいかけて息を吐く。嫌なものは全部吐き出して
しまう。全部吐き出してしまえば、また自然に吸うことができる。
これを繰り返すだけだ。
 
「呼吸ができている」ということは、「生きている」「生かされて
いる」ということだ。瞑想で、朝から生きていることのありがたさ
を感じることだ。このようにゆっくり過ごす時間で学び直すのだ。
 
【４】
 
体と心はつながっている。体が冷えれば心も冷える。心が冷えれば
体も冷える。太陽の光を浴びていれば、それだけでハッピーな気持
ちになれる。日光浴は、心身の不調を吹きとばしてくれる。
 
天気のいい日は、駅までの道３分間の遠回りをしてみることだ。そ
して、公園の中を通って歩いてみる。たとえ３分間でも、心は暖か
く緩んでいく。その結果、落ち着きを取り戻すことができる。
 
また、寒い日には、３分間だけ足湯に入ったり、かさついた手をマ
ッサージしたりして温めてみる。じんわりと気持ちがほぐれてくる
はずだ。
 
大切な人と触れ合いながら、体も心もあたためる時間は、かけがえ
のないひとときだ。自分も他者もあたためる時間を、できるだけ多
く持つことだ。
 
そのためには、心がザワザワすることや、冷たくなることは手放し
ていくことだ。まずは、３分間の温活を習慣化してみることをおす
すめする。
  
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■■選書コメント
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●今週の選書について
 
毎日のくらしの質、クオリティ・オブ・ライフを高める本です。ど
んなに忙しくても、自分らしい、上質な時間を作る方法を教えてく
れます。小さな工夫で毎日を快適にすることができます。
 
ポイントは、毎日ほんの少しでいいから、一人で過ごす時間を作る
ことです。そして、あれもこれも求めず、本当に大切なところにこ
だわりを持つということです。
 
これは、時間に限らず、お金、仕事、人間関係、生活習慣などすべ
てに当てはまる考え方と言えます。その具体的な方法を、コンサル
タントの著者が教えてくれます。
 
時間は有限です。だから、世の中には時間術が溢れています。ただ、
せっかく捻出した時間に、別の仕事を詰め込んでしまっては、忙し
さは変わりません。いつまでも追われる日々が続きます。
 
著者は、捻出した時間は、くらしの質を上げることに使うべきだと
いいます。そうすることで、自分を取り戻すことができます。その
ためには、何もしないことや、わざわざ非効率なこともします。
 
たとえば、スマホをオフにして、ひとりでゆったり過ごします。一
息ついて、本当の自分を解放します。そうした時間がゆとりをもた
らし、自分らしい生き方に導いてくれます。
 
なお、本書の効果は、時間に限らず、人付き合いやお金など、あら
ゆる分野に効果があるはずです。小さなことでも繰り返すことで、
豊かさを実感できるようになりますはずです。
 
実は、本書は女性が対象の本です。でも、男性が読んでも参考にな
ると思います。ゆとりの日々に「このままでいいんだろうか」と不
安を感じている人であれば、老若男女問わずススメします。
 
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