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2019/10/25
一流の「話し方」全技術

一流の「話し方」全技術

一流の「話し方」を教えます

『話す』ことこそがコミュニケーションの最も重要な手段だ。にも関わらず、多くの人が技術を教わることも、練習することもない。いわゆる「読み・書き・そろばん」にも含まれていない。このような状況は、逆にチャンスだ。ほぼ誰も関心を持っていない「話す」ことの向上に焦点を当て、正しい話し方を身につければ、一流人の仲間入りができるからだ...


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■今週の選書
■一流の「話し方」全技術
■井上健哉
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■■選書サマリー  
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一流の「話し方」を教えます

【1】

『話す』ことこそがコミュニケーションの最も重要な手段だ。にも
関わらず、多くの人が技術を教わることも、練習することもない。
いわゆる「読み・書き・そろばん」にも含まれていない。

このような状況は、逆にチャンスだ。ほぼ誰も関心を持っていない
「話す」ことの向上に焦点を当て、正しい話し方を身につければ、
一流人の仲間入りができるからだ。

適性やセンスがなければ、一流の話し方はできないと考える人もい
る。もちろん、生来のものもあるが、一流人は愚直に努力もしてい
る。そして「磨けばさらにうまくなる」ということを知っている。

たとえば、自分が話す時の様子を撮影し、客観視する。話をした後、
周りの人にコメントを求める。このように、機会があれば自分の話
し方を振り返り、改善点があれば改善するよう、心掛けている。

【2】

「話がうまい」の定義は、「誠実さとわかりやすさ」だ。誠実さと
は、相手のことを考え、言葉を軽く扱わないことだ。話や説明はわ
かりやすいが、なんだか信用できないと感じることがあるはずだ。

流暢さが、かえって「軽い」とか「テキトー」など、悪い意味にと
られてしまうことがあるのだ。「話のうまさ」とは「誠実さ」と「わ
かりやすさ」と心得ることだ。

「流暢さ」や「滑舌の良さ」は後回しだ。アナウンサーなど、特殊
な人ならいざ知らず、普通は不器用なくらいがちょうど良いのだ。
不器用さが、かえって良い味になるのだ。

「誠実さ」とは、一生懸命であること、そして相手に思いが伝わる
ように努力することだ。自分に正直で、相手との向き合い方やその
姿勢、考え方によるところが大きい。

また「わかりやすさ」とは、シンプルに、平易な言葉で話すことだ。
これは技術によるところが大きい。要するに、心構えと技術の両輪
があって、はじめて「話がうまい」となるわけだ。

【3】

セールスパーソンが陥りやすいのは、つい欲張って説明し過ぎるこ
とだ。セールスの目的は「買ってもらうこと」だ。お客さまが買う
気になれば終わりだ。速やかに購入手続きに移らねばならない。

それができない理由は、目的まで至った時に「準備してきた話のネ
タすべてを伝えきれていない」こと、そして「相手に喜んでもらう
ためにこの話も伝えたい」と考えてしまうからだ。

そして、準備してきたすべてのネタを忠実に伝えようとする。その
結果、お客の興味や関心を薄れさせてしまうのだ。説明する時は、
目的を考え、そこから外れないように説明するべきだ。

大切なことは「何のための説明か」だ。目的に達していれば、準備
してきた話のネタがいっぱい残っていても「良し」と考えるべきだ。
話も、腹八分目でちょうどいいのだ。

【4】

相手にわかりやすく伝えるには「ストーリー性」が何よりも大切だ。
ストーリー性の基本となるものは3つだ。すなわち「つかみ」「な
かみ」「おち」だ。

中でも一番大切なのが「つかみ」だ。つかみの目的は、お互いをよ
く知ることだ。くせや言い回しなどを知ってもらい、慣れてもらう
大切な時間なのだ。

知っている者同士ならいざ知らず、信頼関係も何もない、初対面の
者同士で向かい合い、いきなり本題に入っても、話はかみ合わない。
まず、お互いをよく知ることが優先なのだ。

つかみの最初は、自己紹介だ。ポイントは、意外な一面を披露する
ことだ。次いで、気候・道楽・ニュース・旅・テレビ・家族・健康・
仕事など共通の話題で共感し合うことだ。1、2分で十分だ。

最後に、オチだ。必ずしも、いわゆるオチをつける必要はない。大
切なのはリズム感だ。ラストシーン、すなわち、エンディングとし
て締まれば良いのだ。

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■■選書コメント
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●今週の選書について

話し方の本です。「話す」ことは、コミュニケーションにおいて最
も重要な手段であり、正しい話し方を身につければ、圧倒的な実績
をあげることが可能-そう著者は言います。

にも関わらず「話し方」を学んだり、練習したりする人は、あまり
多くないようです。なぜなら「母国語だから話せて当然」と思われ
ているからです。

しかし、仕事で実績を上げ、一流に近づく人は「話し方」を磨いて
いるものです。意識して取り組めば「話下手」でも確実に上達でき
ると著者は言います。本書には、その方法が書いてあります。

大事な「話し方」ですが、苦手意識を持つ人が少なくありません。
特に「沈黙ができると焦る」「え~、あの~が多い」「話の最中に
何が言いたいのかがわからなくなる」などはよく聞きます。

苦手意識を抱えたままでは、上がる成果も上がりません。できるだ
け早く改善することです。その方法は、決して難しいものではあり
ません。それでも効果は抜群です。

本書では、仕事はもちろん、プライベートでも使用可能な話し方の
心得やテクニックが色々と学べます。いずれも「すぐ使える」「使
い勝手がいい」「効果がある」という観点から厳選したそうです。

はじめに、自己流の話し方をリセットし、話しのベースを作ります。
次いで、人を動かす話の流れ、さらにはテクニックや心構えを学び
ます。いずれも、一流の人たちが使っている方法です。

話し方ひとつで、見える世界は変わってきます。しかも磨けば磨く
ほど効果が出ます。人と話す仕事の人や人前で話すことが苦手な人
など、ビジネスパーソンに広くおすすめします。

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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2019

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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