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2019/11/15
脳が若返る15の習慣
脳もアンチエイジング。その習慣とは
「最近、もの忘れがひどくなった」「人の名前がすぐに出てこない」「昨夜食べたメニューを思い出せない」ということがある。その時、「年をとったから、しょうがない」と思うのは要注意だ。脳は、放っておくとどんどん老化が進行するからだ。早い人で、40代からその兆候が出てくる。人生100年時代だ。早々にあきらめるべきでない...
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■今週の選書
■脳が若返る15の習慣
■飛松省三
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■■選書サマリー
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脳もアンチエイジング。その習慣とは
【1】
「最近、もの忘れがひどくなった」「人の名前がすぐに出てこない」
「昨夜食べたメニューを思い出せない」ということがある。その時、
「年をとったから、しょうがない」と思うのは要注意だ。
脳は、放っておくとどんどん老化が進行するからだ。早い人で、40
代からその兆候が出てくる。人生100年時代だ。早々にあきらめる
べきでない。
実は、脳の老化の進行を抑え、活性化させて若返らせる画期的な方
法がある。特別な薬や医療機器は必要ない。毎日の行動や習慣を少
し変えるだけだ。いくつになっても、誰でも簡単にできる。
脳も、筋肉と同様にアンチエイジングが必要だ。だが、筋トレでは
鍛えられない。以下、脳の老化を防ぎ、若返る習慣を脳科学的エビ
デンスとともに解説したい。
【2】
たとえば、メモは手書きで取ることだ。近年は、スマホやパソコン
のメモ機能を活用する人が増えている。だが、便利な機能に頼りす
ぎると脳に楽をさせることになり、結果サボらせる。
その点、手書きは「指先への直接的な刺激」「力の入れ方で文字の
濃さ、太さの調整」「全体のバランスを見ながら、文字のサイズ、
行送りを調整」など、無意識に多くの感覚を働かせている。
手書きは、ワープロ変換に慣れた脳、とっさに字が思い出せない脳
を刺激する簡単な方法だ。脳科学的には、指先を使う作業だ。書く
という1つの行為に意識が集中すれば、脳は活性化されるはずだ。
手書きでは一字一句「これでいいのだろうか」と考えながら左の前
頭前野を使って書く。書けば記憶力も増進させる。ただ眺めるより、
紙に書いたほうがより記憶が強化されるからだ。
【3】
脳は、新しい情報を保存し、必要に応じて取り出す。これが記憶だ。
記憶は「記銘」情報を学習し覚える→「保持」情報を記憶としてた
くわえる→「再生」情報を思い出す、の3つの段階からなる。
加齢による物忘れは、この3つの段階のうち、「再生」の機能が低
下している状態だ。覚えていることを思い出すまでに時間がかかる
のだ。
「約束の時間を忘れる」「財布の置き場所を忘れる」などは単なる
「物忘れ」だ。認知症の症状ではない。約束自体は覚えており、自
分が忘れていることに自覚がある。日常生活に支障はない。
一方、認知症の物忘れでは「約束したこと」など、そのこと自体を
覚えていない。これは記憶の始まり「記銘」ができなくなったから
だ。特に、食事や外出などの「エピソード記憶」が障害されやすい。
【4】
記憶を思い出すと、それに関連した記憶も同時に思い浮かぶ。これ
は「連想記憶」と呼ばる。つまり、人間はある手がかりを得ると、
それに関連したものを同時に想起できるのだ。
記憶の「記銘」段階では、海馬の中で、学習時に活動した特定の神
経細胞「ニューロン」の集団という形「記憶痕跡」で脳の中に保存
される。
何かのきっかけでこの記憶痕跡集団に属する一部のニューロンが活
動すると、強い機能的結合で結ばれたニューロン集団全体が活動す
る。その結果、記憶を想起させると言われている。
また、記憶は学習した当時とまったく同じ状況ではなくても、類似
した状況など、一部の手がかりで、その記憶全体を想起することが
できる。
おすすめは「俳句」を作ることだ。一種の連想ゲームと考えて作っ
てみる。「季語」という導入句があり、そこから自分の感性で「何
を連想しますか」という感じで行う。
何か思い出せなくても、連想記憶を使えば、脳の記憶過程を活性化
させて、思い出せる。こうした言葉遊びから脳を刺激してみること
が効果的だ。
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■■選書コメント
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●今週の選書について
脳の老化防止です。脳のアンチエイジングに効く習慣を医学的研究
成果とともに紹介します。脳波研究の第一人者が実践する、科学的
根拠に基づいた、脳のスマートエイジング術です。
いくら身体の健康寿命が延びても、脳が老化したのでは意味があり
ません。また、脳を若く保てば、身体も若々しくできますし、その
逆も同じです。
「人の名前が出てこない」「漢字が出ない」という経験は、誰にで
もあると思います。それを放置せず、ちょっと工夫するだけで、脳
も心も身体も、若々しく保つことができます。
つい「年だから、仕方がない」と思いがちです。でも、そこで諦め
てはいけません。抗うことが大切です。諦めれば、老化は一挙に進
んでしまいます。
これを防ぐには、脳を活性化させて若返らせることです。といって
も、特別な薬や医療機器は必要ありません。鍵を握るのは毎日の行
動、習慣です。本書にはそれが書いてあります。
いずれも簡単で、無理なく続けられるものばかりです。「スマホを
非利き手でいじる」「モノを、親指と人指し指以外の指でつまむ」
「ボケない食事をする」などです。
いずれも科学的根拠に基づいていて、著者も実践しているそうです。
そうした習慣が15、新書版にコンパクトにまとめられています。1
つ実践するだけでも、一定の効果があるそうです。
「物忘れがひどくなった」「人の名前が出てこない」「昨夜何を食
べたか思い出せない」という、分別盛りのビジネスパーソンはもち
ろん「いつまでも心身ともに若くいたい」という人におすすめです。
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