無料版・バックナンバー
- ビジネス選書&サマリーのバックナンバーをご覧いただけます。
2020/02/14
「職場のやっかいな人間関係」に負けない法
人間関係の戦略とは
どんな職場もやっかいな人間関係であふれている。そんな職場でやっていくには、自分のこと、相手のことをよく知ることだ。その上で、賢く人間関係に対処することだ。役に立つのが「iWAM」だ。「iWAM(inventory for Work Attitude and Motivation)とは、認知科学をベースにベルギーで開発された考え方だ。職場で使う言葉に着目し、人がどう考え、感じているかを分析、体系化したものだ...
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今週の選書
■「職場のやっかいな人間関係」に負けない法
■飯塚健二
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★本書の詳細、お買い求めは、
→ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837928013/tachiyomi
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書サマリー
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
人間関係の戦略とは
【1】
どんな職場もやっかいな人間関係であふれている。そんな職場でや
っていくには、自分のこと、相手のことをよく知ることだ。その上
で、賢く人間関係に対処することだ。役に立つのが「iWAM」だ。
「iWAM(inventory for Work Attitude and Motivation)とは、認
知科学をベースにベルギーで開発された考え方だ。職場で使う言葉
に着目し、人がどう考え、感じているかを分析、体系化したものだ。
「iWAM」には16パターンの認識スタイルがある。各スタイルは、良
し悪しではない。クセの持ち方だ。それが人の個性であり、才能な
のだ。
まずは、自分と人の同じ点や違う点を知ることだ。そして、受け入
れることだ。さらに相手の個性を伸ばしたり、合わせたり、互いに
補うことだ。それが、良好な人間関係を築く最良の手段になる。
【2】
たとえば「iWAM」には「主体性」と呼ばれるカテゴリがある。出し
ゃばるタイプを「主体・行動型」と呼び、周りの様子をうかがって
ばかりのタイプを「反映・分析型」と呼ぶ。
「主体・行動型」の傾向の人は「さっそくやってみよう」「率先し
て動いてみよう」と考える。「反映・分析型」の傾向の人は「周り
を見てからにしよう」「もう少し調べてからにしよう」と考える。
「主体・行動型」の人は、やりたいように、言いたいようにさせる。
相手はスッキリすれば「自分ばかりしゃべっているけれどいいのか
な」と思う。すると、他の人にもチャンスが巡ってくる。
一方「反映・分析型」が強い人は、周りの状況をうかがって行動を
起こせない。逆に、機が熟せば、行動を起こしてくれる。だから、
お膳立てをして、相手に「機が熟した」と思ってもらうことだ。
【3】
また「iWAM」には「方向性」というカテゴリがある。目標達成の状
況を手に入れようとするタイプを「目的志向型」と呼ぶ。一方、問
題やリスク回避に意識が向くタイプを「問題思考・回避型」と呼ぶ。
仕事をする上で「目的志向型」の人は、何かを得ることやなにかに
向かうことを大事にする。「問題思考・回避型」の傾向の人は、問
題を起こさないことや期待を裏切らないことを大切にする。
「目的志向型」は目標に意識が向く。その達成のために努力するの
で周りから一目置かれる。だから、彼らと人とうまくやるには、目
的や目標を共有することがポイントだ。
反対に「問題思考・回避型」の人は「不安や問題点」ばかりが気に
なる。だが、その不安は漠然としている。本人もなんとなく気にな
っているだけのことが多い。言葉にすることができない感情だ。
だから彼らとうまくやるには、不安の正体を言葉させることだ。相
手に「すべて吐き出せた」と感じてもらえればしめたものだ。案外、
言葉にするだけで、不安のほとんどが消えたりするものなのだ。
【4】
さらに「判断基準」というカテゴリがある。助言やアドバイスより
自分の判断を優先するタイプが「内的基準型」だ。自分の判断より
助言やアドバイスを優先するタイプを「外的基準型」という。
自分の仕事がうまくいったかどうかの判断に際し「内的基準型」の
人は、自分で、結果に基づいて判断する。一方「外的基準型」の人
は、周りからのフィードバックで判断する。
「内的基準型」の人に対しては「あなたはどうすればよいと思いま
すか?」といった質問をし、相手の考え、意見を引き出しながら、
物事を進めていくようにする。
相手がしっかりと考えを持ち、それが適切な答えなら問題はない。
逆に、考えが曖昧で、不明瞭なら、そこを突っ込んでいけばいい。
そうすることで、相手に自分の至らない点に気づいてもらうのだ。
一方「外的基準型」の人には「みんながそういっていますよ」と働
きかければいい。相手は「ならばそれが正しい」と思い、こちらの
意図どおりに動かしやすくなるはずだ。
※↓「これじゃ、物足りない!」「広告が煩わしい」方はコチラ↓
http://www.bbook.jp/paymelmaga.html
★本書の詳細、お買い求めは、
→ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837928013/tachiyomi
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書コメント
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
人間関係の本です。職場のやっかいな人間関係を改善します。具体
的には、ベルギーで開発された、人の「行動特性」を知る画期的な
ツールをベースに相手を分析し、人間関係に戦略的に対処します。
職場には、実に色々な人がいます。彼らに思い込みでレッテルを張
ると、分かりあえず関係がギクシャクしていきます。ストレスばか
りつのり、疲弊していきます。
本書は、人の思考や行動の特性を、職場で使いがちな言葉や口ぐせ
から類推し、理解・分類します。その上で、タイプに沿った対処方
法までを提案してくれます。
人間関係の悩みと無縁の人はいないはずです。本書は、その根本的
な解決策を目指します。前半で、前提になる考え方を解説し、その
対策ツール「iWAM」を紹介します。
その上で、「iWAM」の10の切り口から対処法を紹介します。た
とえば「出しゃばり」には「お先にどうぞ」、「猪突猛進型」には 「目
標共有」、「心配性」には「不安言語化」という具合です。
示される対応策も「かわす」「受け流す」「立ち向かう」など、多
岐にわたります。相手のタイプ別に提示されますので効果的です。
読み物というより、手引書、マニュアルとして活用できます。
冒頭の第1部を読めば、あとは自分が必要なとこから読めばいいと
思います。それだけで職場の苦手な人にわずらわされることがなく
なるはずです。また、自分のタイプにも気付かされます。
職場の人間関係に悩まされている人はもちろん、自分をもっと知り
たい人、マネジャーやリーダーなど、人を統括する立場にいる人に
もお読みいただきたいと思います。
※「これじゃ、物足りない!」方は、コチラ
→ http://www.bbook.jp/paymelmaga.html
『まぐまぐ大賞2019』(ビジネス部門)第3位選出されました
★本書の詳細、お買い求めは、
→ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837928013/tachiyomi
──────────────────────────────
◎バックナンバー→ http://www.bbook.jp/backnumber
◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com
◎登録、変更、解除→ http://www.bbook.jp/mag.html
──────────────────────────────
発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2020
──────────────────────────────