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2020/05/08
本当の力に目醒めて「うまくいく」人の、たった1つの考え方
「うまくいく」人だけが知っている秘密
人の日常は、自我の意識が強く、虫の視点のように小さなものになっている。「私の」「僕の」という、狭い、一人称の世界で生きている。それでは、人生という荒波を渡り切ることができない。「虫の視点」、すなわち自我、一人称の視点に、新しい認知のフレームを獲得するべき。たとえば、社会、二人称・三人称の視点「鳥の視点」、さらに世界、宇宙、真理の「天の視点」だ...
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■今週の選書
■本当の力に目醒めて「うまくいく」人の、たった1つの考え方
■石山幸二
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■■選書サマリー
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「うまくいく」人だけが知っている秘密
【1】
人の日常は、自我の意識が強く、虫の視点のように小さなものにな
っている。「私の」「僕の」という、狭い、一人称の世界で生きて
いる。それでは、人生という荒波を渡り切ることができない。
「虫の視点」、すなわち自我、一人称の視点に、新しい認知のフレ
ームを獲得するべき。たとえば、社会、二人称・三人称の視点「鳥
の視点」、さらに世界、宇宙、真理の「天の視点」だ。
このようにスコープを変えて、自分の固定観念を捨て、考え方を変
えるべきだ。そうすることで、行動が変わる。その結果、物事のす
べてはうまくいくようになるはずだ。
なぜなら、スコープを変えれば、自分に見えなかった視点を獲得で
きるからだ。まるで自分が登場している映画を見ているかのように、
自分の至らなさや次に取るべき行動が予測できるようになるのだ。
ここでは、これらの認知フレームとして、虫の視点を「LEVEL」、鳥
の視点を「配役理論」、天の視点を「ONENESS(ワンネス)」という
言葉で表現することにする。
【2】
ハンカチが世界だと仮定し、その中に大勢の人がいるとする。その
中心をつまんで引き上げると、一人だけが引き上げられるわけでは
ない。一緒に多くの人々が引き上げられる。
このイメージが「ONENESS」だ。私たち人間は、みな繋がっており、
他人だと思っている人々も、本当はすべて「私」なのだ。世界は、
増えることも減ることもなく永遠だ。
だから人は皆「真我」だと考える。「真我」とは、文字通り、真実、
本当の私、神様のように尊い存在のことだ。本来、私たちは皆、神
の化身だと考えるのだ。
仮に、隣にいる人、道端で物乞いをしている人、すべてが神様だと
思えれば、世界の見え方は大きく変わる。誰にでも尊厳を持って接
することができれば、人生は大きく良い方向に進むようになる。
【3】
では「配役理論」とはどういう考え方だろうか?これは「陰陽」の
考え方が近い。これは「宇宙や万物生成は、陰と陽の二つの構成要
素で成り立っている」という考え方だ。配役理論はこれに似ている。
事象は、+と-が同時に出現してくるという考え方だ。この理論の
名称にある「配役」とは、ある事象には自分を含めて、配役が割り
振られており、演じるシナリオも予め決まっているという考え方だ。
配役理論を知っていると、自分に起きた事象を俯瞰して捉えること
ができる。人生は、連続している。悪いことも良いことも、起こり
続けるわけではない。
自分の周りにいる人々を「配役」として捉えれば、客観的に一歩引
いて状況を見ることができる。すると、自然に感情移入することも、
人に対するネガティブな感情も持たず、常に冷静でいられる。
一番大きな概念が「ONENESS」で、その中に「配役理論」「LEVEL」
の考え方が内包されている。基本にある思想は全く同じだが、捉え
ている枠組みが違うイメージだ。
【4】
誰もが繋がり合っている世界では、ONENESS、配役理論といった高い
視点からの考えや行動を身につけることで、おのずと人生がうまく
いくようになる。
だが、必ずしも高い視点が持てればいいかと言うと、そうでもない。
口先だけで何の力もなければ、誰も相手をしてくれない。大前提と
して個人の実力を底上げしておくことが大事だ。
この個人からの視点が「LEVE」Lだ。ノウハウや技術を身につけて
スキルアップし、磨いてきたものだ。言い換えれば、自分の努力次
第で、誰でもLEVELを上げることができる。
LEVELは十分なのに伸び悩み、限界を感じているなら、視点を上の
レベルに上げる段階にきた証だ。ONENESSと配役理論を知り、これ
からの時代に求められる新たな高みを目指すべきなのだ。
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■■選書コメント
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自己啓発書です。人生を好転させる考え方や行動、習慣を解説しま
す。「考え方を変えれば、行動が変わり、すべてはうまく回り出す」
そう著者は言います。
そのために用いるのが、著者が提唱する「ONENESS」「配役理論」
「LEVEL」という3つの「認知フレーム」です。これをベースに行動
すれば、人生は激変すると言います。
著者は、ビジネスの挫折から精神世界の重要性に気づき、ヨーガと
瞑想を修練したことで、この考えにたどり着いたそうです。そして、
真の問題点を瞬時に見抜く力が身につき、人生が好転したそうです。
「人生を変えたい」という人は少なくありません。しかし、本当に
変えられる人は一部です。理由は、考え方が変えられないからです。
本書は、そこから踏み込んでいきます。
まず「考え方」の問題を扱います。因果応報、成功、直感、つなが
り、空といった抽象度の高い話が多いですが、わかりやすく書かれ
ていますので、難解ではありません。
これを踏まえ、コミュニケーションなどの具体的な行動を解説しま
す。さらに瞑想、睡眠、呼吸法などにも触れ、人格や品格など習慣
にも取り上げていきます。
最後に、本書の核である「認知フレーム」について、Q&A方式で
フランクに解説します。従来のスピリチュアル思考との違いも解説
されています。最初にここから読むのもいいかもしれません。
本書の手順に従って、考え方を変え、行動を変えることができれば、
きっと人生が変わるはずです。つまずいている人、成功したいと考
える人は、読んでみる価値のある一冊です。
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『まぐまぐ大賞2019』(ビジネス部門)第3位選ばれました
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