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2020/11/20
無駄な仕事が全部消える超効率ハック
時間と段取りの生産性を上げろ!
「面倒くさいこと」が大嫌いだからこそ、それをモチベーションに「無駄な作業」を無くす工夫をし、生産性を高めることができる。「面倒くさい」という気持ちが生産性向上の武器になるのだ。だから「面倒くさい作業」を減らすために身を削るような努力をすることは本末転倒だ。やるべきことは、歯を食いしばって頑張る」ことではない。「頭のスイッチを切り替える」ことだ...
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■今週の選書
■無駄な仕事が全部消える超効率ハック
■羽田康祐
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■■選書サマリー
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時間と段取りの生産性を上げろ!
【1】
「面倒くさいこと」が大嫌いだからこそ、それをモチベーションに
「無駄な作業」を無くす工夫をし、生産性を高めることができる。
「面倒くさい」という気持ちが生産性向上の武器になるのだ。
だから「面倒くさい作業」を減らすために身を削るような努力をす
ることは本末転倒だ。やるべきことは、歯を食いしばって頑張る」
ことではない。「頭のスイッチを切り替える」ことだ。
一つひとつ、頭のスイッチを切り替えて実践することだ。そうすれ
ば、まわりの見る目も評価も変わるはずだ。そして、これまでより、
短い時間で高い成果が出せるようになるはずだ。
【2】
職業人生を充実した時間で満たしたいなら「他人に振り回される時
間」を減らすことだ。そして「自分でコントロールできる主体的な
時間」を増やすことだ。ポイントは2つある。
まず、仕事に当事者意識を持つことだ。「時間に追われる」と感じ
ている原因は当事者意識の欠如だ。受け身の姿勢や指示待ち状態は
「他人に振り回されている」という精神的な負担を生むものだ。
当事者意識を持つことで「他人事の仕事」が「自分事の仕事」にな
る。すると「自分の頭で考える習慣」が身につき「考える力」が鍛
えられる。
さらに、周囲に対しても自信を持って自分の考えを伝えられるよう
になる。その結果、自分でコントロールできる主体的な時間が増え
るのだ。
2つ目は、他人と比べないことだ。自分と他人を比べてしまう人は、
その時間が「他人に振り回されている時間」であることに気づくべ
きだ。代わりに「昨日の自分」と比べるべきだ。
そうすることで、脳内まで他人に振り回されることはなくなる。常
に成長実感を持てるようになり、自分でコントロールできる主体的
時間を増やすことができるようになるはずだ。
【3】
人は「頼まれ事」をされると、反射的に「どんな段取りで進めよう
か」と「進み方」を考えがちだ。しかし、背景を確認せずに段取り
を進めると、後々「やり直し」が発生してしまう。
上司に頼み事をされたら、自分から「その頼まれ事が生じた背景」
を確認するようにするべきだ。しっかり背景を確認すれば「やり直
し」がなくなる。それが、自分を助けてくれる。
確認したいポイントは3つある。まず「頼み事が必要になった理由」
だ。どんな仕事にも、必ず「その仕事が必要になった理由」がある
ものだ。言い換えれば「目的」だ。
「目的」が明確になれば、そのテーマに絞って調べることができる。
報告書も「目的」に沿ってまとめることができる。そうすることで、
段取りがはるかに楽になるはずだ。
【4】
次に確認したいのが「頼み事を通して何を実現したいか?」だ。す
なわち「意図」だ。頼み事をする人は、頼み事をする時点で考えや
意図を持っているものだ。
この意図がズレると、頼んだ人からすれば「思っていたのと違う」
という状態になる。それが、失望を生む。その結果、大きなやり直
しが発生してしまう。
最後に確認したいのが「ラスボス」だ。それが「経営会議」なら、
報告書はWordよりPowerPointで作ったほうがいいかもしれない。
「ラスボスは誰か?」で報告書の作り方が変わるのだ。
このように「背景」次第で「進め方」は大きく変わる。だから、頼
まれ事されたら、いきなり進めず、まず「理由」「意図」「ラスボ
ス」の3つを確認するべきなのだ。
そうすることで、せっかくまとめた資料のやり直しを求められたり、
何をしていいかわからないということがなくなる。結果的に仕事の
生産性が高まり、上司にも喜ばれるはずだ。
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■■選書コメント
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仕事術の本です。最小の力で最大の成果を生み出す生産性の高い仕
事の方法を教えます。無駄を排し、成果を高めるノウハウを57の
「超効率ハック」として教えてくれます。
「働き方改革」や「ワークライフバランス」が求められています。
日本は、ホワイトカラーの生産性が先進国の中でとりわけ低いので、
当然です。その動きはリモートワークの普及で加速しています。
仕事に対する意識も、量から質に転換しつつあります。それは評価
にも反映されるようになっています。こうした動きに、個人はどう
対応していけばいいのか、そのヒントを本書は教えてくれます。
著者は、外資系コンサルティングファームと広告代理店でのキャリ
アを通して、合理的に仕事を進める方法や多様な人材と働く方法を
習得してきたと言います。それを伝授するのが本書です。
ポイントは、特定の分野に特化するのでなく、時間、段取り、コミ
ュニケーション、資料作成、発想など、ホワイトカラーの仕事に求
められる、あらゆる領域を網羅しているところです。
「忙しくて、これ以上新しいことを取り入れる余裕はない」という
思われるか知れません。しかし、著者は「必要なのは努力でなく、
努力せずに済む工夫だ」と言い、そのやり方を教えます。
ポイントは、発想の転換です。頭のスイッチを切り替えるだけで、
これまでより短い時間で高い成果を上げることができます。その結
果、周囲の見る目や評価も変わるはずです。
「他人に振り回されて疲弊している」「頑張っているのに終わらな
い」「目先の仕事に追われマネジメントができない」という悩みを
抱え、疲れ果ている人の特効薬です。一読をお勧めします。
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2020
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