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2021/04/09
なぜ、倒産寸前の水道屋がタピオカブームを仕掛け、アパレルでも売れたのか?
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やりたいことは全部やれ
より高いレベルで幸福度を味わうには、３つの自由を手に入れることだ。それは、お金、時間、選択の自由だ。この３つを手に入れるには仕事が効率的だ。気の合う仲間とやりたいことを楽しみ、仕事として成功できれば理想だ。さらにお金、時間、選択の３つの自由を手に入れることができれば最高だ...
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■今週の選書
■なぜ、倒産寸前の水道屋がタピオカブームを仕掛け、アパレルで
■も売れたのか？
■関谷有三
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やりたいことは全部やれ
【１】
より高いレベルで幸福度を味わうには、３つの自由を手に入れるこ
とだ。それは、お金、時間、選択の自由だ。この３つを手に入れる
には仕事が効率的だ。
気の合う仲間とやりたいことを楽しみ、仕事として成功できれば理
想だ。さらにお金、時間、選択の３つの自由を手に入れることがで
きれば最高だ。
もちろん、理想どおりには、なかなかうまくいかない。だから多く
の人は諦めてしまう。たしかに「やりたいこと」と「お金を稼ぐこ
と」の両立は難しい。だが、諦めなければ方法はあるものだ。
何を選んでも後悔はつきものだ。であれば、選んだ道を正解にして
しまえばいい。成し遂げてしまえば、どんな失敗も成功へのプロセ
スだ。周りの評価も手の平返しでガラッと変わるはずだ。
【２】
「悩んだら、ぶつこめ」だ。周りを見渡してみると、控えめという
か、悩んで結局、発言しない、やらない、とりあえず様子見のよう
な対応が多い。
「リスクヘッジをする」「ちゃんと考えてから言動する」という考
えは理解できる。だが、混同しがちなのが"考える"と"悩む"は
天と地ほど違うということだ。
"考える"というのは、生産的活動をするための前向きな準備だ。
"悩む"というのは、答えの出ないことをただいたずらに悶々とす
るだけの行為だ。
悩んでも答えの出ないことでウジウジするくらいなら、失敗しても
いいから行動するべきだ。行動しなければ、人生は変わらないのだ。
「悩んだらぶっこめ」だ。まずは、それを100回復唱することだ。
【３】
ビジネスで成長する条件として、誰もが挙げる要素が「素直な人」
だ。仕事における成長する「素直な人」の定義とは、他人のアドバ
イスをまずはすぐ実行し、その結果をフィードバックする人だ。
求められて、アドバイスしても、ほとんどの人が、アドバイスした
内容を実行しない。もしくは、フィードバックがない。だから実行
したかどうかさえわからない。
「自分には合わない」「できない」「まだ早い」と思うアドバイス
もある。だが、いいか悪いかはやってから判断すべきだ。大抵は「や
ってよかった！もっと早くやるべきだった」と思うはずだ。
新しいことは面倒なこと、大変なことが多い。だから「合うか合わ
ない」「できるできない」を考えていたら無意識に「やらない理由」
をたくさん並べて、結局やらないものだ。
まずは、やってみることだ。そして、やったことをフィードバック
する。このことを習慣づけるだけで、仕事の成果や、プライベート
に関してもよい方向へ進むことが増えるはずだ。
いくつになっても、どんな立場になっても、素直な気持ちを忘れず、
様々な教えに対してまずは実行していくことだ。これができる人が、
ビジネスにおける「素直な人」なのだ。
【４】
人生は自由だ。同時に、とても不自由でもある。大体の人生の悩み
は、時間とお金と他人に関することがほとんどだ。解決策は「責任
を果たして、信頼を得る」というひと言に尽きる。
責任を果たすと、信頼が生まれる。その信頼がお金や称賛に変わる。
金銭的に満たされることは、時間や選択の余裕に繋がる。揺るがな
い自信や信頼は、他人の目からの解放に繋がる。
責任を果たさず「自由でいたい」「満たされたい」というのはかな
り難しい。自由でいたいと思うななら、結果にとことんこだわり、
社会人として責任を果たすことにこだわるべきだ。
人を羨んだり、時に足を引っ張ったり、蔑んでも、やるべきことが
できてなければ、誰も何も与えてはくれない。頑張って、結果にこ
だわり、責任や信頼を高めるからこそ、自由が手に入るのだ。
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■■選書コメント
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経営者が語る成功法則です。あの「タピオカミルクティー」ブーム
の仕掛け人が語ります。あのブーム、何と倒産寸前の水道屋さんが
仕掛けていたそうです。
その後、著者は「スーツに見える作業着」を発表、こちらも機能性
が認められ、800社を超える企業に導入されています。こうしてコ
ロナ禍にもかかわらず、売上は前年比400%に達しているそうです。
これらの実績から、著者は「令和のヒットメーカー」と呼ばれてい
るようです。そんな著者から、アイデアの発想や逆境を乗り越える
力を学びます。
親から継いだ水道屋から、飲食やアパレルといったまったくの異業
界で、なぜヒット事業を生み出すことができたのか？本書には、そ
の道のりと手法が書かれています。
はじめに著者の挑戦と挫折の半生を振り返り、経営スタイルの原点
と発想・行動の源泉を学びます。さらに異分野に挑戦した経緯と困
難、それを乗り越えてブームを生み出した軌跡をつづります。
その上で著者の哲学やノウハウをテーマごとに学んでいきます。「マ
インド」「スキル」「リーダーシップ」「逆境を乗り越える力」の
４つのカテゴリーとして章を分けて語られていきます。
本編で語られていることは、いずれも著者が失敗や経験から学び、
体得してきたことばかりですから、強烈な説得力があります。読め
ば「何かやってみよう」と思えるはずです。
「新しい事業の柱が欲しい」「売れる商品を生み出したい」と考え
る人には、多くのヒントが見つかる本です。企画や事業開発に関わ
る人や、起業したい人などにおすすめします。
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