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2021/08/06
インプット・アウトプットが10倍になる読書の方程式

インプット・アウトプットが10倍になる読書の方程式

視点を増やす「視点読書」
 
ビジネス書を読む目的は「視点」と「法則」を増やしていくことだ。「視点」とは「何を考えるべきか?」であり、「法則」とは「どう考えるべきか?」だ。ビジネスパーソンにとって非常に重要だ。「視点」と「法則」には「何を考えるべきか?」(視点)×「どう考えるべきか?」(法則)=「あなたなりの結論」という方程式が成り立つ...


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■今週の選書
■インプット・アウトプットが10倍になる読書の方程式
■羽田康祐 k_bird
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視点を増やす「視点読書」
 
【1】
 
ビジネス書を読む目的は「視点」と「法則」を増やしていくことだ。
「視点」とは「何を考えるべきか?」であり、「法則」とは「どう
考えるべきか?」だ。ビジネスパーソンにとって非常に重要だ。
 
「視点」と「法則」には「何を考えるべきか?」(視点)×「どう
考えるべきか?」(法則)=「あなたなりの結論」という方程式が
成り立つ。
 
人は「視点」を通してでしか物事を考えることができないのだ。一
方で「視点」を持てても、その視点に沿った形で「どう考えればい
いか」がわからなければ、結論にたどり着くことはできない。
 
そこで「法則」だ。「このようなときはこうなりやすい」「こうい
うときはこうしたほうがいい」などの「法則」を数多く知っておく
ことで、考えに行き詰った時、大きな助けになるのだ。
 
【2】
 
「視点読書」とは「何を考えるべきか?(視点)×どう考えるべき
か?(法則)=自分なりの結論」という方程式の前半部分にあたる。
そのステップは、大きく2つある。
 
まず、ビジネス書から「視点」を発見することだ。「この文章には、
どんな視点が隠されているのか?」という質問をぶつけながら「視
点を発見する感覚」で読み進めていくのがコツだ。
 
たとえば、書籍の中に「うまく仕事の段取りを進めるにはどうすれ
ばいいか?」について解説するパートとして、次のようなくだりが
あったとする。
 
すなわち「仕事の漏れや重複は、作業の一部ばかりに視点が集中し
て段取り全体が見えていないときに起こる。まずは、これから必要
になる作業をすべて洗い出しておくべきだ」というものだ。
 
この文章を読んで「どんな視点が隠されているのか?」質問する。
正解も不正解もない。たとえば、この文章に隠された視点は「段取
り全体の視点」と「部分的な作業の視点」と捉えるかもしれない。
 
このように自分なりに「視点」を発見できら、ビジネス書のこの文
章が書いてある場所にアンダーラインを引く。そして、余白に発見
した視点とメモを書き加えておく。このメモが大きな役割を果たす。
 
【3】
 
続いて「発見した視点」を抽象化してとらえ直す。前出の文章から
「段取り全体の視点」と「部分的な作業の視点」という2つの視点
を発見したとする。
 
これに対して「幅広く応用できる"概念"に置き換えられないか?」
という「抽象化の質問」をぶつけてみる。この「抽象化」にも正解・
不正解はないことに注意するべきだ。
 
たとえば「段取り全体の視点」を全体の、「部分的作業の視点」を
部分の視点と置き換える。こうして特定のシーンから離れ、一般的
意味に置き換えれば「応用可能な視点」になるのだ。
 
【4】
 
続いて応用だ。「全体の視点」と「部分の視点」を何に応用できる
か?考えてみる。まず「情報収集」という作業に応用することを考
えてみる。
 
もし、自分の中に「全体の視点」と「部分の視点」がなければ「情
報収集の全体像」を考えず、いきなり絨毯爆撃的に情報収集をはじ
めてしまうかもしれない。
 
すると「何をどこまで情報収集すべきか?」という全体を把握しな
いまま情報収集を始めてしまうことになる。だから、終わりが見え
なくなる。「いつまでも情報収集が終わらない」状態に陥るのだ。
 
だから、まず「全体の視点」「部分の視点」を手に入れることだ。
そうすれば、事前に「収集すべき情報の全体像は何か?」に思いを
馳せることができるはずだ。
 
こうすることで「何を」「どこまで」情報収集すべきか?という「全
体」が定義できる。その結果、モレも重複もなく「部分」に分ける
ことができる。結果、効率的な情報収集ができるようになるのだ。
 
 
 
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■■選書コメント
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読書術です。ただし「速読」や「多読」を薦める本ではありません。
より早く、より多く読むことよりも、1冊、1ページから得られる
学びの量を最大限にすることを目指します。
 
学びと言っても、ただインプットの量を増やすだけではありません。
読書から得た情報や知識をビジネスに直結させる方法がわかります。
いわばアウトプットを増やす読書術です。
 
こうした点で、類書とは主張も得られるスキルも大きく異なる内容
です。現役のビジネスパーソンが読めば、きっと大きな成果につな
がるはずです。
 
本書では、ビジネス書を読む目的を「自分の中に視点と法則を増や
すこと」としています。ビジネス書には、著者ならではの物事をと
らえる視点や因果関係、ノウハウが書かれています。
 
本書は、これらの視点と法則をインプットし、それを自分の仮説や
ソリューションというビジネスのアウトプットにつなげる方法を解
説します。
 
なお、タイトル通り、本書では持論が方程式で解説されます。たと
えば「自分流の結論」は「何を考えるべきか?」×「どう考えるべ
きか?」で得られるという具合です。
 
方程式ですから、極めてロジカルに自論が展開されます。読書術は、
著者の経験則に基づく右脳的展開になりがちですが、左脳的本書は、
その点からも特徴的といえます。
 
これからビジネス書を読みたい人、読んでいるが今ひとつ成果につ
ながっていないという人など、読書に関心のあるすべてのビジネス
パーソンにおすすめします
 
 
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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

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