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2022/05/13
働くあなたの快眠地図
働くあなたの快眠地図
働く人が一番困っているのが睡眠だ。食事や運動不足に悩む人もいるが、睡眠に困っている人に比べれば圧倒的に少ない。働く上で最も重要な要素が睡眠だから大問題だ。そのためにお金をかけている人もいる。だが、日常のちょっとした工夫や環境づくりで、自分の睡眠の特性をつかみ、楽しみながら、死ぬまで使える快眠のスキルを手に入れることができるはずだ...
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■今週の選書
■働くあなたの快眠地図
■角谷リョウ
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■■選書サマリー
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働くあなたの快眠地図
【1】
働く人が一番困っているのが睡眠だ。食事や運動不足に悩む人もいる
が、睡眠に困っている人に比べれば圧倒的に少ない。働く上で最も重
要な要素が睡眠だから大問題だ。
そのためにお金をかけている人もいる。だが、日常のちょっとした工
夫や環境づくりで、自分の睡眠の特性をつかみ、楽しみながら、死ぬ
まで使える快眠のスキルを手に入れることができるはずだ。
ここ数年、万全ではないコンディションでもできる簡単な仕事や、同
じことを繰り返す業務はどんどんコンピュータに置き換わり始めてい
る。
これからは、集中力が必要な、穏やかな状態でないとできない仕事だ
け残る。そして「何をするか(do)」より「どんな状態(be)です
るか」が重要になる。
つまり、ベストな状態で仕事に取り組むことが重要になる。快眠で朝
からごきげんに仕事をはじめられれば、1日の多くの時間を良い状態
で仕事ができる。
だから、まず良い状態(be)を作ることから始めて、その状態で正
しい知識や情報を学ぶ(know)、実行(do)することだ。それこそ
がこれからのビジネスの標準になっていくのだ。
【2】
仕事の内容や部署が同じでも、睡眠不調を改善するだけで「メンタル
数値」や「幸福度」は改善していく。同じ職場環境でも、眠れる人と
眠れない人がいる。
一方は「よく眠れて快調」、もう一方は「眠れなくて不調」という不
平等があるのが現実だ。その睡眠の差が「メンタル」や「幸福度」に
直結している。その不平等は、給与の差どころではない。
しかし、基本的なスキルさえ身につければこの「睡眠格差」は埋めら
れる。先行き不透明でも、プレッシャーがあっても、夜に快眠して切
り替えができれば、今より生きることはかなり楽になるはずだ。
朝、疲れが取れてスッキリ起きることができれば、あらゆる困難も乗
り越えやすくなるはずだ。「睡眠のスキル」は、すべてのビジネスパ
ーソンにとって必須スキルなのだ。
【3】
様々な調査の結果、日本は睡眠不調の割合が世界一多い国だとわかっ
た。睡眠不調による経済損失も世界一大きい。原因のひとつは、夜の
照明が明る過ぎることだ。
基本的に日本の家庭の夜の照明は海外よりかなり明るい。誰もが睡眠
不調になるレベルだ。ある調査では、店内の夜の明るさは海外に比べ
て40%程度明るく、公共施設では5倍も明るいと報告されている。
日本人が睡眠不調になりやすいもうひとつの理由は、不安遺伝子を持
つ人が80%いることだ。日本人の睡眠不調で最も多いのが「夜眠れ
ない」という不眠系の不調だ。
これは日本人の不安遺伝子の影響だ。これらの理由からもわかる通り、
日本では、ごく普通に生活しているだけで睡眠不調になる可能性がと
ても高いのだ。
【4】
欧米では「コミュニケーションの悪化防止」のための睡眠改善という
考え方が主流だ。睡眠不調になると、本人だけでなく、周りにも悪影
響があることが科学的に明らかだ。
たとえば、自分が睡眠不調だと、周りのメンバーの「関わりたい」度
合いが急激に低下する。人は無意識に睡眠不調の人には近寄りたくな
いと思うのだ。
また、睡眠不調の人は、周りのメンバーを信用できなくなる傾向があ
る。実際に睡眠不調な人がチームにいると、そのチームのエンゲージ
メントが低下する。
現代の仕事は、チームの協力や連携で成果が決まる。信頼関係が何よ
りも大事だ。その大切な要素を劇的に低下されるのが睡眠不調だ。ビ
ジネスパーソンが改善する必要性はとても高いのだ。
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■■選書コメント
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眠りの教科書です。睡眠の悩みを抱えるビジネスパーソンが増えてい
ます。寝つきが悪い、起きてしまう、寝ても疲れが取れないなど、悩
みは様々でも、多くの人が眠りに悩んでいます。
睡眠が十分に取れないと、メンタルは落ち込み、うつレベルが上昇、
幸福度は劇的に下がります。当然、仕事にも悪影響をあたえます。眠
りのスキルは、今ではビジネススキルなのです。
本書は、大企業から中小企業まで計120社、累計6万5000人の悩め
るビジネスパーソンの睡眠をサポートしてきたスリープコーチが、ビ
ジネスの現場で生かせる快眠スキル公開します。
本書の最大の特徴は、きめ細かいことです。快眠対策を、朝、寝る前、
週単位、季節、年代別など、シュチエーションに分けて解説してくれ
ます。
快眠人生には、人生の快眠スキルが必要という前提で確立された「快
眠地図」に基づいて解説されます。ケースに合わせて必要な項目を読
めば、その場にあった快眠のヒントが得られます。
現代のビジネスパーソンに快眠が切実な理由にはじまり、快眠地図の
手引き、快眠にまつわる新常識、快眠を制するための朝や夜の過ごし
方など、具体的に紹介します。
その上で、曜日、季節、年齢など、状況に応じて変わる快眠スキルを
章をわけて詳しく解説していきます。「疲れのピークは木曜日」「夏
は早めに起きる」「50代は夜のトイレ対策が必要」という具合です。
大きめの紙面に大きめの文字、カラフルな色使い、イラストも多用さ
れているため、読み物というより、眠りのガイダンスやマニュアルで
す。手元に置いて、必要な時に必要な箇所を読めばいいと思います。
「眠れない」「寝つきが悪い」「寝ても疲れがとれない」「スッキリ
起きられない」「眠りが浅くて夜中に何度も起きてしまう」など、眠
りの悩みを抱えるすべてのビジネスパーソンにおすすめです。
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2022
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