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2023/04/14
あの人の「才能」をトレースする技術

あの人の「才能」をトレースする技術

観察する力


世の中には「成功者」と言われる人たちがたくさんいる。だが、彼らは最初から成功者だったわけではない。一段一段、ステップを上っていった結果、今いる場所にたどり着いたのだ。成功している人、飛び抜けた結果を出す人を語る時「才能」という言葉が使われがちだ。もちろん、人によって向き不向きがあるし、ある能力についてプラスの数値が圧倒的に高い人もいる...


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■ハック大学式 超現実的で超具体的なお金の増やし方
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■■選書サマリー
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超現実的で超具体的なお金の増やし方
【1】
資産形成というと、お金持ちになるための手段と受け取る人もいる
かもしれない。だが、資産形成はお金持ちになることが目的ではな
い。お金の不安から解放されて、人生を楽しむための手段だ。
そのためには、お金のことをもっと知ることからはじめることだ。
「お金がない」と言っている人に限って、お金のことをあまりわか
っていない人が多いものだ。
お金は財布や貯金箱の中に入っているお札や小銭、銀行口座にある
預貯金だけを指すのではない。株式、マイホーム、自動車など、現
金化できるものはすべてお金の一種だ。
そして、このさまざまな状態のお金を総称したものが資産なのだ。
つまり、資産形成とは、目標金額を目指して資産(お金)を作って
いくことなのだ。
【2】
預貯金だけで資産形成をするだけでは、お金の不安から抜け出せな
い。そこで必要なのが投資だ。投資とは利益を得ることを目的に、
現金を他の資産に換えて保有することだ。
「投資なんて危ない」「大損したらどうしよう」「投資はギャンブ
ルだ」などというイメージを持っているとしたら、それは間違った
認識だ。投資と投機を混同しているのかもしれない。
資産の中には株式のように、常に価格が上がったり下がったりする
ものがある。資産形成する上で投機は不要だ。そもそも資産形成
は、時間をかけて戦略的に行うものなのだ。
戦略を考えるには、今の自分のお金の実力を正しく把握することが
必要だ。いわば、目標達成のためのスタート地点の確認だ。目標が
明確でも、現在地がわからなければ戦略は立てられないからだ。
また、正しく現状を把握するには、自分に見えているお金だけでは
だめだ。見えていないお金ももれなく確認することだ。負債の洗い
出しも重要なポイントだ。
【3】
バランスシートが完成すると、資産形成のためのスタート地点が正
しく把握できるようになる。企業の財務状況を把握するバランスシ
ートを参考に自分のバランスシートを作成してみることだ。
資産の部には、自分の資産を金額とともにすべて書き込む。現金や
定期預金以外の資産は現金化したと仮定して想定金額を書き込む。
国債、債券、株式、投資信託などは記入時点の時価でかまわない。
こうして資産を書き出す際に見落としがちなのが、実は不動産だ。
たとえば持ち家などは、住宅ローンが残っているため資産として考
えがちだ。だが、資産と負債は切り分けて考えるようにすべきだ。
不動産や貯蓄性保険、自動車や貴金属など換金性の高い動産など
は、時価が不透明で金銭換算が難しい。マーケットの評価から割り
引いて考えるべきだ。
持ち家は住宅ローンが残っているため資産として考えない人もいる
が残債は支払いごとに減少するから純資産価値は一定ではない。こ
うした考え方を身につけることも、正確な現状把握のな一歩だ。
【4】
資産の部を書き終えたら、次に負債の部を記入する。住宅ローンや
自動車ローン、カードローンなど支払いが終わっていないものは、
すべて書き出してみる。
そして、最後に企業のバランスシートでいうところの「純資産」を
記入する。純資産は「資産-負債」で算出する。それが、今の自分
のお金の実力ということになる。
バランスシートが完成したら、現時点での自分のポートフォリオが
わかる。見える化することで、自分の資産と負債が丸裸になる。こ
れでようやく資産形成に向けた道筋のヒントが得られるのだ。
お金の不安から解放されるという目標を達成するには、どのように
ポートフォリオを作り変え、最適化していくかが極めて重要となる
のだ。
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■■選書コメント
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資産形成のガイドです。一攫千金で数億円規模の資産家を目指すの
ではなく、老後資金を確実に作る方法を学びます。会社員のまま、
経済的自由を手に入れる現実的な方法です。
著者は、外資系金融機関のマネージャーであり、チャンネル登録者
数27万人超の人気ユーチューバーということです。著書も4作目
ですが、今回は中でも得意分野の資産形成ということです。
本書では、会社員が稼いだお金を運用し、確実に増やしていく方法
に焦点を当てています。読んで実践すれば、無理せずお金の悩みか
ら解放され、心から豊かになれると思います。
資産形成をするには、節税や節約、投資について対症療法的に学ぶ
より先にやるべきことがあると言います。それは、自分の現状を把
握し、ゴールに向かって正しい道筋を描くことです。
具体的には、3つのステップで進めます。はじめに自分のお金の潜
在能力を把握し、次にいつまでにいくら貯めるか決め、最後にポー
トフォリオに従って投資を始めます。
このように、本書では会社員として自らの市場価値を上げながら、
経済的自由を手に入れる現実的で具体的な資産形成術を教えてくれ
ます。著者自ら実践して確立した方法ですので説得力があります。
他にも、理解を深める知識やタイプ別ケーススタディ、押さえてお
きたいポイントなど収録しながら、投資の基本を解説してくれます
ので、初心者でも容易に理解できると思います。
読めば、会計や運用など、難しそうなお金のことが自分事として身
近に感じられるはずです。その結果、自分が毎月、何にどれだけ投
資すればいいかがわかるようになるはずです。
「このままではお金が足りない」「定年後が不安」「家庭も家を持
つこともままならない」など、お金の悩みを持ちながら、何をして
いいかわからないビジネスパーソンにお読みいただきたい本です。
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2023
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■今週の選書

■あの人の「才能」をトレースする技術

■森貞仁

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■■選書サマリー  

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観察する力

 

【1】

 

世の中には「成功者」と言われる人たちがたくさんいる。だが、彼

らは最初から成功者だったわけではない。一段一段、ステップを上

っていった結果、今いる場所にたどり着いたのだ。

 

成功している人、飛び抜けた結果を出す人を語る時「才能」という

言葉が使われがちだ。もちろん、人によって向き不向きがあるし、

ある能力についてプラスの数値が圧倒的に高い人もいる

 

だが、才能を分解していくと、多くの場合、誰でもトレース、つま

りマネをすることができることがわかる。特にビジネスの行動は、

単純でマネがしやすいものだ。

 

そうして、成功者と同じことができるようになった先にあるのがオ

リジナリティだ。成功者を通じて学んだことに自分のオリジナリテ

ィを加えればビジネスの領域を拡大していくことができるのだ。

 

【2】

 

結果を出すために、独立、起業、あるいは会社員のままで仕事のや

り方を変える時、具体的な行動は真似から入る。成功者と呼ばれる

人や会社の先輩・上司がやっていることを同じようにやってみる。

 

だが、誰かれ構わず真似をしても、非効率的なだけだ。だから、ど

んな人を真似すればいいのか、成功確率が高くなるのかを観察によ

って選ぶべきだ。

 

その上で、成功者の仕事や、会社、ビジネスモデル、市場などを分

析する。成功者の仕事やビジネスがどんな要素で成り立っているの

か再現するのポイントを見つけていくのだ。

 

「真似」をして結果が出せるようになったら、自分の強みを加えて

「拡大」する。そのためは、成功者のそばいなければならないし、

協力関係を築く必要もある。だから人脈が必要だ。

 

【3】

 

自分の価値観で進む道を決めるべきだ。そのために必要な才能は、

観察、分析、真似、拡大、つながるの「5つの力」を身につけるこ

とで手に入る。

 

はじめに「観察」だ。「分析」「真似」の対象者として、誰を選ぶ

べきかを見極める過程だ。また、観察を通して対象者の考え方や行

動を知る。これがその先のフェーズに進んだときの土台になる。

 

別の視点でも、観察は大事だ。社長や上司が何を考えているのか知

らなければ、組織内で自分のポジションを築くことはできない。協

力関係を築く仲間探しや、人を雇う時にも観察は必要だ。

 

つまり、ビジネスを通して出会う人すべてに観察は必要なのだ。観

察は、今現在のためにも、将来のためにも、普遍的に通用するスキ

ルなのだ。ぜひ手に入るべきだ。

 

【4】

 

対象者の基準をざっくり言うと「仕事で成果を出している人」「標

準的な人」「人間的に嫌だと感じない人」だ。これらの基準に対し

て、細かく条件を説明していく。

 

その条件には客観と主観が含まれる。「仕事で成果を出す人」「標

準的である人」の部分では客観的に評価する。自分の好き、嫌いが

入ると冷静に判断できない。

 

その上で自分が相手をどう感じるかだ。そこでは客観性を捨てて考

える。いなきり主観で判断すると感情が入って冷静な評価ができな

いし、客観だけでは、自分に落とし込めない。順番が大事なのだ。

 

他人の評価は線引きが曖昧だ。いろいろな要素が複雑に絡んで、そ

の人の印象を全体的に判断している。それを解きほぐしていくとこ

ろから始めるべきだ。印象を分解していくのだ。

 

対象者選びの条件として、具体的には、その人の外見や言動を見て

いくべきだ。そして、それらを評価するには、こちら側にある程度

の知識が必要だ。

 

勉強する必要はないが、最低限の知識は必要だ。社会人として最低

限の常識は身につけておくとか、雑誌などでファッションを押さえ

ておくなどで、周囲からの自分に対する評価も変わるはずだ。

 

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■■選書コメント

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スキルアップの方法です。ビジネスの世界で大きな成果をあげてい

る人の才能を分解し、マネすることで欲しい能力を自分のものにす

ることができます。

 

誰でも、優れた人を見て「あの能力が自分にもあれば」と思うこと

があるはずです。でも、ただ憧れているだけでは芸がありません。

自分を変えることも、成長することもできません。

 

できれば、少しでもあやかりたいものです。それを可能にする方法

をくわしく教えてくれます。読んで実践すれば、成功者と同じ結果

を出すことができるようになります。

 

はじめから、すべてを持ちあわせている人などいないものです。誰

もが何かが足りないと思っています。著者は足りないものは、持っ

ている人をマネればいいと言います。

 

優れた人は、マネ上手です。他人の能力を自分のものとして取り込

めば、憧れの人、尊敬できる人、自分にない能力を持つ人をやがて

超えることができるかもしれません。

 

マネと言っても、見よう見まねしてもできませんし、簡単でもあり

ません。手順とコツが必要です。それをノウハウとしてまとめたの

が本書です。

 

著者は、まず次の5つの力を磨く必要があると言います。具体的に

は観察する力、分析する力、真似する力、拡大する力、つながる力

の5つです。その磨き方を章ごとにステップで解説します。

 

読めば、何をどう磨けばいいのかがわかります。その力一つ一つ

が、ビジネスでは強力な武器になりますので、本書の内容を実践す

ることで、様々なスキルが高まるはずです。

 

憧れの上司先輩などがいる人、克服したい弱点がある人、もっと自

分を磨いてスキルを高めていきたいと考える人など、向上心の高い

ビジネスパーソンにおすすめします。

 

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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2023

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-10 新駿河台ビル4F
Tel.(03)6273-7950
Fax.(03)6273-7951

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