2023/05/05
世界の一流は「雑談」で何を話しているのか
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「世界」の雑談と「日本」の雑談は違う。雑談を社内や社外の人間
関係の構築に活かし、仕事で成果を出すための考え方や実践法を紹
介。
「世界」の雑談と「日本」の雑談は違う。雑談を社内や社外の人間関係の構築に活かし、仕事で成果を出すための考え方や実践法を紹介。
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■今週の選書
■世界の一流は「雑談」で何を話しているのか
■ピョートル・フェリクス・グジバチ
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■■選書サマリー
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世界の雑談と日本の雑談
【1】
日本では、商談などの前に雑談を交わす。だが、それは日本独特の
習慣だ。世界のビジネスシーンで一流のビジネスマンが交わすの
は、日本的な雑談ではない。「dialogue」に近いものだ。
ダイアログとは「対話」という意味だ。単なる情報のやりとりでな
く、話す側と聞く側がお互いに理解を深めながら、行動や意識を変
化させるような創造的コミュニケーションを目指す会話だ。
彼らは、明確な意図を持って目の前の相手と向き合っている。具体
的には、状況を確認する、情報を伝える、情報を得る、信用を作
る、意思を決めるといった意図だ。
そのために、雑談を武器としてフル活用している。そうすること
で、仕事のパフォーマンスを上げ、成果を出すことを強く意識して
いるのだ。
日本では、本題に入る前の雰囲気作りを重視して雑談を交わしてい
るが、大事なことはその雑談で成果を出すことだ。そんな戦略的視
点が、日本の雑談からはスッポリと抜け落ちているのだ。
【2】
多くの日本人ビジネスマンは「雑談が上手い人=おしゃべりが上手
で、面白い話をする人」と考えている。だが、ビジネスの現場で
はそれだけでは不十分だ。
世界基準のビジネスの最前線では、「明確な意図を持ち、そこに向
かって深みのある会話ができる人」こそが「雑談の上手い人」とさ
れている。
これは、小手先のコミュニケーションスキルの問題ではない。「何
のための雑談か」「目の前の相手にどうなって欲しいか」といった
本質を理解し、その場に相応しい雑談をするべきだ。
【3】
多くの日本人は気づいていないが、日常的な会話には「定番のフレ
ーズ」が多い。外国人の目から見ると、3分の1は必要ないと思え
るような決まりきった言い回しが多い。
たとえば、今日の天気や互いの体調の確認などだ。どれも向かい合
えばすぐわかる。日本人の雑談は、社交辞令と演技、そして決まり
文句の3つで構成されているのだ。
それは、日本人の「奥ゆかしさ」とか「謙虚さ」の表れかも知れな
い。だが、外国人の目には「日本人は本音を言わない」とか「何を
考えているのかわからない」と映っているのだ。
【4】
ポーランドのビジネスマンに「How are you?」と聞けば、定形パ
ターンでなく本質的答えが返ってくる。「調子いいですよ。出世し
ました」など、自己開示をしながら中身のある会話がはじまる。
自己開示とは、プライベートな情報を含めて、自分の思いや考え
方などを相手に素直に伝えることだ。自己開示をすると、相手に
「自分がどんな人物なのか?」を知ってもらえる。
だから、警戒心を解きやすくなる。お互いの心理的な距離を縮める
ことができる。自然と相手も自己開示しやすい雰囲気ができるた
め、一歩踏み込んだ関係性を生み出すことにつながる。
【5】
コミュニケーションにおける自己開示は、信頼関係を築くために欠
かせない。ところが、日本の雑談では定番のフレーズの後ろに隠れ
ているため自己開示をせずに済んでしまう。
一方、ヨーロッパの国々には、決まったフレーズがない。だから
「その人」に特化した雑談になる。天気の話から始まっても「週末
には何をしているのか」といったプライベートの話に発展する。
こうして、すぐに自己開示して自分のことを知ってもらおうとす
る。また、相手が自己開示しやすい質問をするという特徴もある。
こうして、互いのアイデンティティを表現する。
自己開示をすれば、自分がプライドを持てる話をすることになる。
定型文でなくその人に特化した雑談をすることで、相手との距離を
縮めことを意図しているのだ。
※「これじゃ、物足りない?」なら、コチラ
→ https://tinyurl.com/mvph7xvm
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■■
■■選書コメント
■■
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コミュニケーション、中でもビジネスの雑談に特化した本です。日
本人が苦手な「打ち解ける」「間を埋める」「盛り上げる」を雑談
で可能にする方法です。
雑談は単なる無駄話ではありません。本題に入る前の潤滑油です。
場を和ませたり、緊張感を取り除き、相手との距離感を縮める上で
有効です。
そんな雑談を社内外の人間関係の構築に活かし、仕事で成果あげる
考え方や方法を解説します。もっとまじめに雑談に取り組めば、コ
ミュニスキルが向上し、仕事のクオリティーも高まると言います。
コミュニケーションの本は、これまでプレゼン、セールストーク、
報連相などフォーマルなものを対象にしてきました。その点、本書
は一冊丸ごと雑談の本ということで、とてもユニークです。
思えば、私たちの日常は雑談が会話の大半です。それが相手との
距離や信頼関係を決めていきます。にもかかわらず、あまり考える
ことなく、とりとめのない無難な話で終わらせがちです。
著者は、雑談を単なる無駄話でなく、武器として活用すべきと言い
ます。実際、コロナで雑談が減り、組織に弊害が出ているとの指摘
もあります。たかが雑談、されど雑談なのです。
本書では、はじめに雑談に関する世界と日本の認識の違いを解説、
その上で社内の雑談、商談などの雑談を解説し、さらにNGポイン
トも紹介します。雑談の有効な活用法がわかるはずです。
コミュニケーション力を高めたい、社内の風通しを良くしたい、取
引先や顧客と信頼関係を築きたいなど、仕事のコミュニケーション
を改善して成果を上げたいたいすべての人におすすめです。
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■今週の選書 http://www.bbook.jp/today/
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魚ビジネス(ながさき一生)食べる魚のバイブルです。食としての
魚の教養を教えてくれます。魚ビジネスから、寿司の歴史、市場で
美味しく魚を食べる方法、培養魚肉の最新技術まで役立つ最新情報
をおさかなコーディネータがわかりやすく解説してくれます。あっ
という間に読みました。魚の世界のセレブが日本の魚に魅了されて
います。押さえておけば尊敬されること間違いなしです。
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◎バックナンバー→ http://www.bbook.jp/backnumber
◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com
◎登録、変更、解除→ http://www.bbook.jp/mag.html
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2023
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世界の雑談と日本の雑談
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日本では、商談などの前に雑談を交わす。だが、それは日本独特の
習慣だ。世界のビジネスシーンで一流のビジネスマンが交わすの
は、日本的な雑談ではない。「dialogue」に近いものだ。
ダイアログとは「対話」という意味だ。単なる情報のやりとりでな
く、話す側と聞く側がお互いに理解を深めながら、行動や意識を変
化させるような創造的コミュニケーションを目指す会話だ。
彼らは、明確な意図を持って目の前の相手と向き合っている。具体
的には、状況を確認する、情報を伝える、情報を得る、信用を作
る、意思を決めるといった意図だ。
そのために、雑談を武器としてフル活用している。そうすること
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いるのだ。
日本では、本題に入る前の雰囲気作りを重視して雑談を交わしてい
るが、大事なことはその雑談で成果を出すことだ。そんな戦略的視
点が、日本の雑談からはスッポリと抜け落ちているのだ。
【2】
多くの日本人ビジネスマンは「雑談が上手い人=おしゃべりが上手
で、面白い話をする人」と考えている。だが、ビジネスの現場で
はそれだけでは不十分だ。
世界基準のビジネスの最前線では、「明確な意図を持ち、そこに向
かって深みのある会話ができる人」こそが「雑談の上手い人」とさ
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のための雑談か」「目の前の相手にどうなって欲しいか」といった
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考えているのかわからない」と映っているのだ。
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ます。実際、コロナで雑談が減り、組織に弊害が出ているとの指摘
もあります。たかが雑談、されど雑談なのです。
本書では、はじめに雑談に関する世界と日本の認識の違いを解説、
その上で社内の雑談、商談などの雑談を解説し、さらにNGポイン
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■魚ビジネス(ながさき一生)
魚ビジネス(ながさき一生)食べる魚のバイブルです。食としての
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2023
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