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2023/07/21
伝え方

伝え方

「伝え方」には原則がある


伝わる文章にならない最大の原因は「伝えるべきこと」をひとことで言えないことだ。文章を書くからには必ず「伝えるべきこと」があるはずだ。それを一言でこたえられることが大事だ。文章では、構成や言葉づかいなどの工夫、すなわち「書き方のうまさ」で伝わるかどうかが決まるかのように思われがちだ。だが、「うまさ」が最重要な課題ではない...


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■今週の選書
■会社員のまま経済的自由を手に入れる
■ハック大学式 超現実的で超具体的なお金の増やし方
■ハック大学ぺそ
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■■選書サマリー
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超現実的で超具体的なお金の増やし方
【1】
資産形成というと、お金持ちになるための手段と受け取る人もいる
かもしれない。だが、資産形成はお金持ちになることが目的ではな
い。お金の不安から解放されて、人生を楽しむための手段だ。
そのためには、お金のことをもっと知ることからはじめることだ。
「お金がない」と言っている人に限って、お金のことをあまりわか
っていない人が多いものだ。
お金は財布や貯金箱の中に入っているお札や小銭、銀行口座にある
預貯金だけを指すのではない。株式、マイホーム、自動車など、現
金化できるものはすべてお金の一種だ。
そして、このさまざまな状態のお金を総称したものが資産なのだ。
つまり、資産形成とは、目標金額を目指して資産(お金)を作って
いくことなのだ。
【2】
預貯金だけで資産形成をするだけでは、お金の不安から抜け出せな
い。そこで必要なのが投資だ。投資とは利益を得ることを目的に、
現金を他の資産に換えて保有することだ。
「投資なんて危ない」「大損したらどうしよう」「投資はギャンブ
ルだ」などというイメージを持っているとしたら、それは間違った
認識だ。投資と投機を混同しているのかもしれない。
資産の中には株式のように、常に価格が上がったり下がったりする
ものがある。資産形成する上で投機は不要だ。そもそも資産形成
は、時間をかけて戦略的に行うものなのだ。
戦略を考えるには、今の自分のお金の実力を正しく把握することが
必要だ。いわば、目標達成のためのスタート地点の確認だ。目標が
明確でも、現在地がわからなければ戦略は立てられないからだ。
また、正しく現状を把握するには、自分に見えているお金だけでは
だめだ。見えていないお金ももれなく確認することだ。負債の洗い
出しも重要なポイントだ。
【3】
バランスシートが完成すると、資産形成のためのスタート地点が正
しく把握できるようになる。企業の財務状況を把握するバランスシ
ートを参考に自分のバランスシートを作成してみることだ。
資産の部には、自分の資産を金額とともにすべて書き込む。現金や
定期預金以外の資産は現金化したと仮定して想定金額を書き込む。
国債、債券、株式、投資信託などは記入時点の時価でかまわない。
こうして資産を書き出す際に見落としがちなのが、実は不動産だ。
たとえば持ち家などは、住宅ローンが残っているため資産として考
えがちだ。だが、資産と負債は切り分けて考えるようにすべきだ。
不動産や貯蓄性保険、自動車や貴金属など換金性の高い動産など
は、時価が不透明で金銭換算が難しい。マーケットの評価から割り
引いて考えるべきだ。
持ち家は住宅ローンが残っているため資産として考えない人もいる
が残債は支払いごとに減少するから純資産価値は一定ではない。こ
うした考え方を身につけることも、正確な現状把握のな一歩だ。
【4】
資産の部を書き終えたら、次に負債の部を記入する。住宅ローンや
自動車ローン、カードローンなど支払いが終わっていないものは、
すべて書き出してみる。
そして、最後に企業のバランスシートでいうところの「純資産」を
記入する。純資産は「資産-負債」で算出する。それが、今の自分
のお金の実力ということになる。
バランスシートが完成したら、現時点での自分のポートフォリオが
わかる。見える化することで、自分の資産と負債が丸裸になる。こ
れでようやく資産形成に向けた道筋のヒントが得られるのだ。
お金の不安から解放されるという目標を達成するには、どのように
ポートフォリオを作り変え、最適化していくかが極めて重要となる
のだ。
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■■選書コメント
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資産形成のガイドです。一攫千金で数億円規模の資産家を目指すの
ではなく、老後資金を確実に作る方法を学びます。会社員のまま、
経済的自由を手に入れる現実的な方法です。
著者は、外資系金融機関のマネージャーであり、チャンネル登録者
数27万人超の人気ユーチューバーということです。著書も4作目
ですが、今回は中でも得意分野の資産形成ということです。
本書では、会社員が稼いだお金を運用し、確実に増やしていく方法
に焦点を当てています。読んで実践すれば、無理せずお金の悩みか
ら解放され、心から豊かになれると思います。
資産形成をするには、節税や節約、投資について対症療法的に学ぶ
より先にやるべきことがあると言います。それは、自分の現状を把
握し、ゴールに向かって正しい道筋を描くことです。
具体的には、3つのステップで進めます。はじめに自分のお金の潜
在能力を把握し、次にいつまでにいくら貯めるか決め、最後にポー
トフォリオに従って投資を始めます。
このように、本書では会社員として自らの市場価値を上げながら、
経済的自由を手に入れる現実的で具体的な資産形成術を教えてくれ
ます。著者自ら実践して確立した方法ですので説得力があります。
他にも、理解を深める知識やタイプ別ケーススタディ、押さえてお
きたいポイントなど収録しながら、投資の基本を解説してくれます
ので、初心者でも容易に理解できると思います。
読めば、会計や運用など、難しそうなお金のことが自分事として身
近に感じられるはずです。その結果、自分が毎月、何にどれだけ投
資すればいいかがわかるようになるはずです。
「このままではお金が足りない」「定年後が不安」「家庭も家を持
つこともままならない」など、お金の悩みを持ちながら、何をして
いいかわからないビジネスパーソンにお読みいただきたい本です。
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◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com 
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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2023
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■今週の選書

■伝え方

■松永光弘

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■■選書サマリー  

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「伝え方」には原則がある

 

【1】

 

伝わる文章にならない最大の原因は「伝えるべきこと」をひとこと

で言えないことだ。文章を書くからには必ず「伝えるべきこと」が

あるはずだ。それを一言でこたえられることが大事だ。

 

文章では、構成や言葉づかいなどの工夫、すなわち「書き方のうま

さ」で伝わるかどうかが決まるかのように思われがちだ。だが、

「うまさ」が最重要な課題ではない。

 

それよりも大事なことは、書き手が「伝えるべきこと」を明確に意

識できていることだ。それができていれば、なにを書くべきか、ど

う書くべきかが判断でき、必要な情報の見きわめるもできる。

 

少しくらい表現が雑でも、構成が整っていなくても、盛りこむべき

情報が盛りこまれた文章になりやすい。だから、伝わりやすくなる

のだ。

 

書き手が「なんとなく」としかわかっていないことは、いくら言葉

を尽くしても伝わらない。自分がはっきりわかっているから、はっ

きり伝えることができるのだ。これが伝え方の基本だ。

 

【2】

 

コミュニケーションは、必ず何かを媒介する。文字なら、紙やデジ

タルデバイス上などに表示された言葉や文章だ。話すなら、声とし

て発した言葉や話がその役割を担う。

 

なにかを伝えるコミュニケーションは、すべて「伝え手」が伝える

事柄をいったん表現し「受け手」がそれを見聞きする、という2段

階のプロセスを経る。

 

別のいい方をすれば、伝えるコミュニケーションは「表現する」と

「見聞きしてもらう」という2つの行為から成り立つ。コミュニケ

ーションの橋はひとつではなく2つあるのだ。

 

【3】

 

伝え手としては、伝えるからには受け手との間にコミュニケーショ

ンを成り立たせたい。ところが、この「第2の橋」を伝え手自身で

架けることはできない。

 

伝え手が、考えを自分なりに「表現する」すなわち第1の橋を架け

たとする。だが、受け手が聞いてくれるかどうか、すなわち第2の

橋が架かるかどうかは別の話だ。

 

「話を聞く」という行為は、伝え手が強制することはできない。仮

に強制的に聞かせることができたとしても、真剣に聞くかどうかは

受け手次第。受け手が決めることだ。

 

ほとんどの伝えるコミュニケーションは、受け手がある程度の時間

や労働力、注意力などを割き、読んだり聞いたりしてくれなければ

「納得」はおろか「理解」してもらうこともできないのだ。

 

にもかかわらず、伝え手にできることは、表現するところ、すなわ

ち第1の橋までだ。受け手の関与、第2の橋を確実なものにするこ

とはできないのだ。

 

つまり、伝えるコミュニケーションの主導権は、伝え手ではなく受

け手にあるのだ。ここに伝えることの難しさ、伝えるコミュニケー

ションの構造的な課題があるのだ。

 

【4】

 

自分が伝えたいことを伝えてはいけない。受け手が受け入れるの

は、伝え手が「伝えたいこと」でなく、自分が「伝えられたいこ

と」だ。

 

そして、当然のことながら、伝え手の「伝えたいこと」と受け手の

「伝えられたいこと」は、必ずしも同じでない。「伝えたいこと」

を伝えても、受け入れられない可能性が高いのだ。

 

このように、伝えるコミュニケーションを構造から考えれば「伝え

たいこと」を伝えても、相手にすんなり伝わらないのは、当然のこ

とだということがわかるはずだ。

 

「伝わる」ようにしたいなら、ひとことで言い現わす時点で、「伝

えたいこと」を、受け手が納得し、あわよくば共感するような「伝

えられたいこと」に変換しておく必要があるのだ。

 

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■■選書コメント

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コミュニケーションの本です。コミュニケーションの目的は、伝え

ることです。それは、文章でも、話す場合でも、デザインでも、ま

ったく変わりません。原理原則であり、共通することです。

 

ところが、たとえば正しく伝えようと長文メールを書いたのに、要

領を得ず、かえって「何が言いたいか、よくわからない」となった

りします。文字や組み立てを工夫してもわかってもらえません。

 

理由は、コミュニケーションのメカニズムを理解していないからだ

と著者は言います。本書では伝わる原則をまとめてあります。プロ

がたどり着いた、あらゆる伝わらない悩みを解く方程式です。

 

著者は「伝え方で大切なことは、伝える前にある」と言っていま

す。「伝えよう」とする時、伝える力を必要としないところに伝え

方の本質があるそうです。

 

それは、執筆や講演、モデレーションなど、文章にかぎらず、様々

な伝えるに共通します。用いる場所や表現方法が変わっても、原則

は変わらないのです。本書は、その原則を教えます。

 

具体的には、はじめに「メッセージが大事」であることを強調、そ

の上で、メッセージを掘り下げ、その見つけ方や定め方について、

思考の方向性を示しながら説明していきます。

 

その上で、コミュニケーション全般に共通するメッセージの活用法

を探ります。また、これを活かした具体例を紹介し、巻末では一歩

踏み込んだ伝え方のヒントになる二つの目線を紹介してくれます。

 

主に文章が題材ですが、あらゆる伝え方に応用できます。読めば

「なぜ伝わらないのか」「何が足りなかったのか」「何をすればい

いのか」がわかります。その結果、伝え方が変わるはずです。

 

職場や日常生活で「何が言っているのかわからない」と言われる

人、もっと上手に伝えたいと思う人、コミュニケーションのメカニ

ズムに興味がある人などにおすすめします。

 

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発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2023

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主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒101-0052
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Tel.(03)6273-7950
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