HOME > ビジネス選書&サマリー > 無料版・バックナンバー > 部下に「困ったら何でも言ってね」はNGです

ビジネス選書&サマリー

無料版・バックナンバー

解除ご登録

ビジネス選書&サマリーのバックナンバーをご覧いただけます。


f

2023/11/24
部下に「困ったら何でも言ってね」はNGです

部下に「困ったら何でも言ってね」はNGです

上司が知るべき若手社員のリアル

若手社員が成果をあげた時「素晴らしい!」と大きな声でほめる、日頃から「どうすれば若手社員に火がつくか」考えている。最近の若手は「自分から動こうとしない」と思っている。これらは、いずれも古い考え方や接し方だ。最近の若手社員には、合わない。それどころか、むしろ「やってはいけない」真逆のアプローチだ...

上司が知るべき若手社員のリアル

 

若手社員が成果をあげた時「素晴らしい!」と大きな声でほめる、日頃から「どうすれば若手社員に火がつくか」考えている。最近の若手は「自分から動こうとしない」と思っている。これらは、いずれも古い考え方や接し方だ。最近の若手社員には、合わない。それどころか、むしろ「やってはいけない」真逆のアプローチだ...



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■今週の選書

■無くせる会社のムダ作業100個まとめてみた

■元山文菜

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■■

■■選書サマリー

■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
無くせる会社のムダ作業
【1】
オフィスワークの業務が、単純化・定型化しづらくなっている。従
来の業務改善では、複雑な業務を単純化し、決められた手順で進め
られるようにパターンに定型化することが、やり方の一つだった。
ここに来て、それが大きく変化している。テクノロジーが進化し、
お客さんや競合他社など働き方が変化した。その結果、ビジネスの
あり方そのものが大きく変化した。
業務は、ますます複雑化・高度化し、より洗練された仕組が求めら
れている。その結果、仕事の量が増え、さらに仕事の質の高さも求
められている。
【2】
ここで、策として練られる代表的な一つが人員の追加だ。だが、遅
れているプロジェクトに人を追加しても、プロジェクトは更に遅延
してしまう。これは「ブルックスの法則」として知られている。
理由は、タスク分解の限界やマネジメントやコミュニケーション
の増加などだ。働く人を数字で捉えて「人を増やせば問題は解決す
る」と考えるのは安易だ。
次に取られる策として、多くの職場では、新しいテクノロジーや
AIを活用して仕事を効率化しようとする。だが、ITソリューシ
ョンを導入するほど仕事が複雑化し、忙しさが増す。
なぜなら、ITソリューションを導入すると、それを使いこなすた
めの手間が増えるからだ。それを無視して、今まで通りのやり方に
こだわると、更に仕事は増えてしまう。
ITソリューションを入れたら、単純化・定型化された仕事はIT
に任せるべきだ。人間は複雑・高度化した仕事に専念するべきだ。
つまり、仕事のやり方そのものを変化させねばならないのだ。
【3】
徒労感が多いにも関わらず、達成感の得られない作業が職場にはた
くさんある。たとえば、できて当たり前だから、感謝されない。そ
れなのに、小さなミスで責められるといった仕事がその典型だ。
いわば、マイナスをゼロにするためだけに存在する仕事だ。やって
もやっても目に見えた成果を感じられない。だから「なんのために
やっているのか」が理解できないのだ。
今まで当たり前にやってきた仕事も、従事する人たちを苦しめる。
単調な作業は、ITソリューションの方が向いているのだ。こうし
た仕事は人間が一生懸命やっても、ITには勝てないのだ。
これまでを否定せず、時代の変化を楽しむことだ。時代が変わった
のだから、役目を終えて働く人たちを苦しめているムダ作業に気づ
き、改善すべきだ。一緒に新時代の業務を作っていくのだ。
【4】
会社の名刺を交換しても、自分の名刺を交換したことにはならな
い。結局、個人の所有物でなく、組織のものなのだ。それを会社自
体も忘れて個人のやり方に任せきっている。
その結果、社内での情報共有ができなくなってしまう。たとえば、
意図せず、同じお客さんに、同じような提案をしてしまうといった
ムダが発生してしまう。
また、担当者が辞めてしまうことで、相手と接点を失ってしまった
りする。紙の名刺は、整理するのにも膨大な時間もかかる。このム
ダな作業はチャンスさえ逃しかねないのだ。
だから、名刺・顧客管理システムを導入してデータベース化するべ
きだ。名刺データを会社として管理するのだ。そうして社内の人脈
を共有できれば、顧客への戦略が立てられるはずだ。
また、いつでも最新のアプローチリストが作れるようになる。他の
調達部門との取引情報をもとに、同じ製品購入の交渉を優位に進め
ることもできるはずだ。
社内で扱うすべてのデータは、個人の所有物ではない。会社のもの
なのだ。そのことを思い出すべきだ。そうすることでムダを省くこ
とはもちろん、新しい価値創造にもつなげるべきなのだ。
※「これじゃ、物足りない?」なら、コチラ
→ https://tinyurl.com/mvph7xvm 
★本書の詳細、お買い求めは、→ https://amzn.to/3Si5acx
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
■■選書コメント
■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
業務改善の本です。個人やチームのムダな仕事を無くして、楽に仕
事をこなしていく必要な効率化のノウハウを分野別に100個、紹介
してくれます。
職場はムダであふれています。上司と部下の印鑑リレーや無関係な
メール、意味のない会議などのせいで、いつも仕事に追われながら、
成果があげられないということになりがちです。
本書は、そんな状況を改善します。著者は、企業や自治体、病院
などの業務改善を推進する専門家です。そんな著者が、すぐにはじ
められる効率化のノウハウを、わかりやすく紹介してくれます。
業務改善というと、人の補充やDXの推進、AIの導入など、組織
単位で取り組むべきものと思いがちです。でも、それ以前に、は個
人レベルのムダ作業が職場にはびこっていると著者はいいます。
そこで本書では、個人ですぐできるムダ撲滅の方法を業務、管理、
共有、処理、コミュニケーション、会議、組織など、切り口ごとに
解決法を紹介していきます。
使うのは、GmailやExcel、Zoom、スプレッドシートなど、ごく
一般的なツールです。これらを使いこなすだけで、高度なシステム
や難しいデジタルスキルがなくても効率化はできると言います。
さらに、そもそもその作業が本当に必要かどうかを考えさせます。
もし、止めても支障がないものなら、すぶに止めればいいのです。
制度も高度なシステムの導入も不要ですから、一瞬で解決できます
というわけで、無駄な仕事が多くて仕事が終わらないという悩みを
抱える人はもちろん、もっと効率的に仕事をしてパフォーマンスを
上げたいという人まで、すべてのビジネスパーソンにおすすめです。
※「これじゃ、物足りない?」なら、コチラ
→ https://tinyurl.com/mvph7xvm 
★本書の詳細、お買い求めは、→ https://amzn.to/3Si5acx
──────────────────────────────
◎バックナンバー→ http://www.bbook.jp/backnumber
◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com 
◎登録、変更、解除→ http://www.bbook.jp/mag.html  
──────────────────────────────
発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2023
──────────────────────────────



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■今週の選書

■部下に「困ったら何でも言ってね」はNGです

■伊藤誠一郎

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■■

■■選書サマリー  

■■

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


上司が知るべき若手社員のリアル


【1】


若手社員が成果をあげた時「素晴らしい!」と大きな声でほめる、

日頃から「どうすれば若手社員に火がつくか」考えている。最近の

若手は「自分から動こうとしない」と思っている。


これらは、いずれも古い考え方や接し方だ。最近の若手社員には、

合わない。それどころか、むしろ「やってはいけない」真逆のアプ

ローチだ。


上司が「若手社員のことがよくわからない」「若手社員にどう接す

ればいいのかわからない」と上司や先輩が言う一方、若手は若手で

居づらさを感じている。


まず、良いとか悪いとか、個人の主義や主張による議論ではだめ

だ。単に時代が変わったのだ。そのことを年長者がいかに自然に受

け入れ、順応できるかがポイントだ。


【2】


「最近の若手社員はどうしたら火がつくのか?」という。これは管

理職向けの研修で、上司たちから頻繁に耳にする言葉だ。だが、最

近の若手社員はやる気がないわけではない。


彼らは、外部からの刺激に慣れていないのだ。そのため、やる気を

表面に出すことが不得手だ。内面では、周囲の期待に応えたい、社

会人として一人前になりたいという思いを静かに燃やしている。


つまり、火をつけようとする発想自体が古いのだ。そんな発想を持

たないことが、今の若手社員に対する現実的な対応方法だ。


若手は日々少しずつ、徐々に、緩やかに成長していくものだと考え

を変えるべきだ。そして、温かい視線で見守る。そうすることで、

最近の若手社員は安心して、やる気を成長につなげていく。


大事なことは「最近の若手はそういうものだ」と冷静に受け入れる

ことだ。「火がつかない」「変わらない」と否定的な感情は抱かな

い、それが若手との友好な関係性作りの第一歩だ。


【3】


最近の若手は「自ら動かない」などとネガティブな感情を抱いてい

ては、距離は縮まらない。「動かない」のでなく「動けない」の

だ。この視点に立てば受けとめ方が変わるばずだ。


支援する気持ちで歩み寄れば素直に耳を傾けるのが今の若手だ。上

司は「与えられた情報だけでは一人前になれないこと」「状況や相

手の感情を読み取って、言われずとも行動すべきこと」を教える。


若手に「言われなくても行動すべき時って、具体的にどんな時です

か?」と質問されるかもしれない。そうなったら、仕事で起こり得

ることを1つひとつ教えてあげればいい。


その上で、相手の成長のタイミングを見て「自分から動く」という

本来の意味が理解できたかどうかを確認していく。そうすれば、指

示出し上司と指示待ち部下の関係には陥らないはずだ。


【4】


年代や役職を問わず、仕事に前向きに取り組んで成長していくに

は、モチベーションを高め、維持していくことだ。そのためには、

「承認欲求」が満たされることが大きく影響する。


今の若手社員は、出世に対する魅力を感じない。「大きな責任を負

わされてまであわただしく日常を送るぐらいなら、そこそこの地位

でマイペースにおだやかに暮らしたい」と言う。


むしろ、彼らは貢献欲が強い。周囲を押しのけて上にいきたいとい

う思いは持たず、組織の中の一員として自分の存在を認められたい

という欲求を強く持っている。


たとえば、大きな成果を出したら「助かっているよ」と言う。見違

えるような変化を遂げたことに対しては「役に立っているよ」とい

った言葉をかける。


「いつもありがとうね」と何気ない瞬間に軽く言葉をかけること

も有効だ。こういう言葉が、若手社員の貢献欲を満たすことにつな

がるのだ。


※「これじゃ、物足りない?」なら、コチラ

https://tinyurl.com/mvph7xvm 


★本書の詳細、お買い求めは、→ https://amzn.to/49xckQl


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■■

■■選書コメント

■■

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


部下育成の方法です。特に、若手社員のことが理解できない、接し

方がわからないという上司や先輩社員が増えています。実際、新卒

の約3割が3年以内に離職すると言われる時代です。


彼らにどう接すればいいのか、どんな声かけをすれば伸ばせるの

か、その傾向と対策を若手社員育成の専門コンサルタントが教えて

くれます。


読めば、最近の若手社員が理解できるようになり、彼らとの溝が埋

まります。その結果、彼らが伸びる環境が作れます。貴重な若い力

を組織の原動力にできるようになれると思います。


タイトルには「困ったら何でも言ってね」はNGとあります。実際

はそれはあくまでも一例で、他にもNGは色々あります。本書には

そんなNGの数々が紹介されています。


最近の若手の傾向としては、たとえばリアクションが薄い、やる気

を見せない、失敗を怖がる、出世欲がない、みんなでほめられた

い、言葉を表面的に捉えやすいなどがあげられます。


これに対して、提示される対策は、できたことに着目する、最初か

ら正解を教える、肯定と承認の指導などです。このように、上司は

若手にどう対処すべきかを具体的に教えてくれます。


時代は変わったのですから、上司は自分の主義や主張に捉われてい

る場合ではありません。変化を受け入れて順応しなければおいてい

かれるのは自分のほうです。どう変わるべきかは本書が教えます。


というわけで、若手をたばねる40~50代くらいのいわゆる氷河期

世代の管理職や、先輩世代である30代の中堅社員など部下や後輩

のいるビジネスパーソンであれば、業種を問わずおすすめします。


※「これじゃ、物足りない?」なら、コチラ

https://tinyurl.com/mvph7xvm 


★本書の詳細、お買い求めは、→ https://amzn.to/49xckQl


──────────────────────────────

◎バックナンバー→ http://www.bbook.jp/backnumber

◎ご意見、お問い合わせ、→ info@kfujii.com 

◎登録、変更、解除→ http://www.bbook.jp/mag.html  

──────────────────────────────

発行元:(株)アンテレクト 藤井孝一 Copyright 1999-2023

──────────────────────────────

ツイートする FACEBOOK いいね! このエントリーをはてなブックマークに追加

主宰者

藤井孝一
藤井孝一
経営コンサルタント
週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)発起人・元代表
(株)アンテレクト取締役会長

慶応義塾大学文学部を卒業後、大手金融会社でマーケティングを担当。米国駐在を経て、中小企業と起業家への経営コンサルティング開始する。2002年6月「週末起業フォーラム(現・週末起業実践会)」を設立。この新しい起業スタイルを全国のビジネスパーソンに普及させるべく奔走中。

株式会社アンテレクト

東京事務所:
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-10 新駿河台ビル4F
Tel.(03)6273-7950
Fax.(03)6273-7951

企業情報はこちら

著者の方へ

広告掲載についてはこちら

TOP