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2024/01/12
店長の鬼100則
鬼の心得
店舗ビジネスは、かつてない人材不足と売上不振にあえいでいる。そんな状況で取りを任された店長たちは、日々頑張っても成果に結びつかず悩んでいる。また、注意したら、すぐに「やめます」と言う新人たちにどう接すべきか迷い、指導さえできないでいる店長もいる。これが今の店舗ビジネスの実態だ...
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■今週の選書
■店長の鬼100則
■柴田昌孝
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■■選書サマリー
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鬼の心得
【1】
店舗ビジネスは、かつてない人材不足と売上不振にあえいでいる。
そんな状況で取りを任された店長たちは、日々頑張っても成果に結
びつかず悩んでいる。
また、注意したら、すぐに「やめます」と言う新人たちにどう接す
べきか迷い、指導さえできないでいる店長もいる。これが今の店舗
ビジネスの実態だ。
時代は変わり、スマホ社会となって、オンラインでの買い物が当た
り前になった。コロナ禍という不毛時代を過ごし、店の存在意義が
問われている。
働き方改革でより好条件を求めるスタッフも増え、Z世代という転
職当たり前の世代が入社する。だが、時代や環境のせいにしても仕
方がない。
唯一やれることは、自分のイノベーションだ。周りが変わらないな
ら、これまでの店長の定義を書き換えて、自分を変えるしかない。
活路はそこにあるのだ。
【2】
店長は、店長を演じ、店長らしくふるまうべきだ。店長らしさが出
れば、店は一気にまとまり出す。互いのポジションが明確なほう
が、関係はスムーズにいきやすいのだ。
これは経験則だけによるものではない。心理学では、互いのポジシ
ョンが明確であればあるほど、互いのコミュニケーションの心理負
担は減ると考えられている。
つまり、人間関係は「上か?下か?」「仲間か?それ以外か?」
「同じ所属か?別か?」という風に、互いの立場が明確な方が付き
合いやすくなるのだ。
若い店長はためらいがちだが、そうなるとかえってスタッフもどう
接すべきかわからなくなる。店長は店長という台本を演じるほうが
うまくいくのだ。
【3】
とはいえ、店長らしく振舞うことは、横柄な態度を取ることではな
い。店長という役職を勘違いして、自分が偉くなった気になる人が
いる。だがそれは間違いだ。
そうならないためには、役職というものの本質を理解するべきだ。
その上で役職を演じるのだ。役職で仕事をすることは悪いことでは
ないが、仮に役職がなくなったら何が残るかも考えておくべきだ。
役職の威を借りて自分はエライと思い込んでいる人は、役職を無く
せば周りから人が去る。役職は、与えられた台本みたいなもので、
舞台を降りれば単なる人に戻る。その時、何が残るのかが大事だ。
スタッフは、役職を通して人柄を見ているのだ。それこそが役職の
怖さであり本質だ。役職=人格の高さではない。そのことだけは、
決して忘れるべきではない。
【4】
店長になった時のことを思い出すべきだ。多くは、前任の店長が退
職や転勤、異動となったとか、新規出店が決まったとかで店長にな
ったはずだ。
いずれもいきなりなったのであり、店長になる準備ができていた人
や、自信をもって店長になった人は、むしろ少ないはずだ。かとい
って、店長として未熟だというわけではない。
大事なことは、会社は感ずるものがあったからこそ、自分を店長に
指名したのだという事実だ。だから、店長として未熟でも構わな
い。誰もが店長になってから店長になっていくのだ。
逆に店長になったからといって急に偉くなったわけでも成長したわ
けでもない。店長がうまくいかない最大の理由は役職を手にして、
自分が権力を手に入れたかのように勘違いすることからくる。
店長は、あくまでも店長をしながら店長になっていくのだ。このこ
とを肝に銘じておくべきだ。そのためには、いつも謙虚でいなが
ら、学び続けていくべきなのだ。
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■■選書コメント
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マネジメントの本です。といっても、単なるマネジメントではあり
ません。いわゆる店長が、自分の店を繁盛させる方法です。現行の
スタッフと環境で繁盛店を作る心得とスキルが身に付きます。
モノが売れないと言われて久しく、すっかり定着した感がありま
す。売上が減少すれば、スタッフは育ちにくく、条件も悪くなり、
離職率も高くなります。負のスパイラルです。
そんな厳しい環境に店を切り盛りする店長たちに向けて、売上が上
がる店作りやスタッフの育成や彼らのモチベーションを保つ方法や
心得を100則として紹介します。
店長はやることがいっぱいです。売り上げや利益を上げるために、
スタッフが集めて人間関係を良好に保ちつつ、彼らのモチベーショ
ンを上げて、集客やファンづくりをしていかなければなりません。
そんな店長に、著者は「売上はお客様のために」の先にあると言い
ます。このことに店長が気づき、スタッフに対する接し方を変えれ
ば、店は確実に変わっていくと言います。
本書では、そのために必要なすべてを、心得、売上達成、売り場作
り、スタッフ定着、ファン作り、マネジメントという具合に章別に
解説します。
章ごとに分けて書かれているので、必要なところ、気になったとこ
ろから読むことができます。現場を見てきた著者だからこそ書け
る現場で役立つ超実践的ノウハウです。
頑張っているのに売れない、スタッフが集まらない、店内の人間関
係がうまくいかない、集客に苦労しているなど、悩む店長はもちろ
ん、店舗ビジネスに携わるすべてのリーダーにおすすめです。
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