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2024/03/01
なぜか人生がうまくいく「優しい人」の科学
優しい人は、なぜ人生がうまくいくのか?
自分は優しい人かと聞かれて「はい」と即答できる人は少ない。誰もが「人には優しくありたい」と思いながら、振り返ると意外に優しくない自分に気づかされる。人に優しくするには、様々な心理や感情が働くものだ。思いやりや行為の気持ちだけでなく、打算や自己防衛といった損得勘定が働くこともある...
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■今週の選書
■なぜか人生がうまくいく「優しい人」の科学
■和田秀樹
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■■選書サマリー
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優しい人は、なぜ人生がうまくいくのか?
【1】
自分は優しい人かと聞かれて「はい」と即答できる人は少ない。誰
もが「人には優しくありたい」と思いながら、振り返ると意外に優
しくない自分に気づかされる。
人に優しくするには、様々な心理や感情が働くものだ。思いやりや
行為の気持ちだけでなく、打算や自己防衛といった損得勘定が働く
こともある。
嫌われたくないために表面的な言葉で取り繕う優しさもあるし、嫌
われることを覚悟で進言する優しさもある。価値観や考え方が多様
な現代では、何が本当の優しさなのかハッキリわからない状態だ。
【2】
優しいと感じる人は、見返りを期待しない、人に敬意を払って接す
る、相手の気持ちを想像できる、相手によって態度を変えない、人
の幸せを一緒に喜ぶことができるなどの特徴がある。
また、人に優しい人は、自分にも優しいものだ。自分にできないこ
とを断る勇気も持っているのだ。自分を犠牲にしても長続きしない
ことを知っている。だから、常に優しい人でいられるのだ。
さらに、人に優しくできる人はメンタルが安定している。心身のコ
ンディションが整っていなければ、人に優しくすることなどできな
いからだ。
人に優しくすれば、自分の気持ちも良くなる。脳内にセロトニンや
オキシトシン、ドーパミンなどの神経伝達物質が分泌される。だか
ら心身にいい影響が生まれることが科学的に明らかになっている。
また、優しい人には、居心地のいいひとが集まる。だから、周囲の
人たちからいつも優しく接してもらえるし、信頼もされる。結果、
ストレスが軽減され、メンタルが安定するなど好循環が生まれる。
【3】
世の中全体がギスギスしているから、どうしても自分中心になり、
周囲を慮る精神的ゆとりを見失いがちだ。だからこそ、優しさとは
何かを考え、見つめ直す必要がある。
人に親切にしたのに、相手の反応が良くなかったということがあ
る。一度でもこんな思いをすると、後味が悪いだけでなく、相手に
対する気遣いを後悔する気持ちさえ生まれる。
人に優しくしても、損するだけだと思ってしまうと、人が困ってい
ても見て見ぬふりをしたり、気づかぬふりをして、そうした場面を
避けるようになる。やがて冷たい人だと思われるようになる。
そうなってしまうのは、人に優しくすることに見返りを求めている
からだ。相手のため、と思って何かをしてあげながら、密かに感謝
されることを期待しているのだ。
こうした受け止め方は日本人特有の感覚だ。「ギブ・アンド・テイ
ク」という言葉があるように、欧米人は「ギブしなければ、テイク
はない」と考えている。
独りよがりを回避して、自分の感情を安定させるには、視点を変え
てみることだ。人に優しくすることは、本来気分のいいものなの
だ。ポイントは、自己満足して終わりにすることだ。
【4】
優しい人は、相手を人として尊重し敬意を払っている。年齢に関係
なく、人を人として尊重して気配りしている。自分ならこうしても
らったら嬉しいと思うことを損得勘定抜きに自発的に行動に移す。
「情けは人のためならず」と言う。人に対する情けは、相手のため
ではなく、巡り巡って自分のためになるという意味だ。この言葉は
人に優しくすることの核心を教えてくれる。
人間の心理には返報性の法則という原理がある。人から優しくされ
たら、お返しをしたいと感じる心理のことだ。誰でも助けてもらっ
たら、次は自分が相手を助けてあげたいと思うはずだ。
そうでなくても、いずれ自分にも返ってくるのだ。そう考えれば、
優しくした相手に見返りなど求めず、自分が満足するだけで終わり
にしておけばいいと思えるはずだ。
★本書の詳細、お買い求めは、
→ https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4295409324
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■■選書コメント
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人間関係の本です。人に優しくすることで、周りから愛されるだけ
でなく、心身のコンディションが整うことで、毎日が楽しく送れる
ようになります。
とは言え、自分のことを優しいと言い切れる人は少ないと思いま
す。特に、厳しい現代社会です。優しくありたいと思っていても、
なかなかできていない自分に気づかされます。
そんな中でも、あえて人に優しくすることが幸せになる近道だとい
います。その理由や優しい人になる方法を精神科医の立場から教え
てくれます。まさに優しいを科学的に解説してくれます。
優しくする時には、様々な心理や感情が働きます。相手に対する思
いやりや好意だけでなく、好感度を上げたいなど、打算や自己防衛
などの損得勘定などが働くこともあります。
また、多様化した現代社会です。何が優しさかがわかりにくくなっ
ています。だからこそ、その意味と意義を改めて見つめ直す必要が
ありそうです。本書は、それを明らかにしてくれます。
人に優しくすると、気持が良くなり、様々な神経伝達物質が分泌さ
れます。それが心身に良い影響を与えます。このことは科学的にも
証明されているそうです。
それに、人に優しくすれば自分も優しくされますし、優しい人に囲
まれます。それが自己愛を高め、結果的に毎日が楽しくなり、機嫌
よく前向きに過ごせるようになるのです。
とは言え、優しくすることは簡単ではありません。問題は、どうす
れば人に優しくできるのかです。本書には、そのために必要な考え
方や行動習慣まで教えてくれます。
とうわけで、人に優しくしたい人、人から優しくされたい人はもち
ろん、もっと周りとうまくやりたいとか、もっと幸せになりたいな
ど、人間関係を見直したい人におすすめします。
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★本書の詳細、お買い求めは、
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